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アジア横断シルクロード日記


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ビシュケク中心部
2007年6月25日(月)
快適快眠

 やべー、ビシュケク!!
 超快適快眠で、ぐっすり寝れました。 暑くもなく、寒くもなく、調度良い気温で「最高ですかぁーっ?!」
 『最高でーっす!!』
 汗ダラダラで、寝苦しくて「ブハァー!」と起き上がっていたオシュでの日々は何だったのでしょう?
 やっぱり、多少は辛くてもサッサとビシュケクに逃げてくれば良かった・・・

 そんなわけで、今日は1日中ダラダラでした。
 相変わらずの俺の旅日課で、ダラダラ+インターネット+ビールで1日が終了。

 夜は、同じ宿に泊まっている旅行者6人と一緒に中華レストランへ。
 中華を食べるのも久しぶりだ。 ブルガリアのソフィア以来かな? やはり大人数で行くのが中華の楽しみ。
 早速レストランに入り、皆それぞれ1品ずつ注文した。 ある人は、「俺はあまり食欲がないから、スープだけで結構」とスープを注文。
 すると、やって来ましたスープが。

 ・・・洗面器に入って。

 1kgあるそうです。 頼んだ料理が全て大皿のてんこ盛りで、最後には皆が腹を押さえて「吐くかも知れん・・・」とヨロヨロしながら帰ってきたのでした。

旅の出費
タバコ: 16ソム
ビール: 28ソム
外食代: 263ソム
インターネット: 35ソム
合計: 342ソム(約1,050円)

レーニンの顔 in ビシュケク
2007年6月26日(火)
キルギスのチンピラ

 少しだけ、市中心部を散歩してみた。
 中心部は他の地域と比べて特にそうだと思うが、旧ソ連臭さが濃厚に残る街並みをしている。 レーニン像やら、ソビエト時代のモニュメントが多数残っている(写真)。 でも、ウクライナやベラルーシのように、どんよりとした雰囲気はあまりない。 やはり天候のせいなのか?
 町の造り自体も、ソビエト式で平面的な上に緑が豊かで彼方此方に公園がある。
 いつも書いているが、公園が沢山あるのは良いが、目的地が遠くなるのが俺は嫌だ。

 あと、トルクメニスタンやウズベキスタンに比べて警察の数が断然少ない。
 元々、公務員が腐っているので有名な中央アジアの中でも、今“最も腐っている警官”が多いホットな場所は、ここビシュケクと聞いてきたが、警察の数自体が少ないから、遭遇するかしないかは運の問題でしょう。

 昨日、同じ宿に泊まっているアメリカ生まれのユダヤ人のおじさんが警察に絡まれたそうだ。
 地下道を歩いていたら、2人組の制服を着た警官に「お前、俺の肩を押しただろ?!」と、日本のチンピラ並みの絡まれ方をされたそうな。 もちろん、おじさんは警官に触れてさえいなかったそうだが、警官はもう1人の警官を指差して「ここに証人がいるから、お前を逮捕する。 嫌なら金を払え」と迫ってきたとのこと。
 最終的には、おじさんが「アメリカ大使館に電話して、大使館と話をしてくれ」と言っていたら、「けっ!」という感じで去って行ったそうだ。
 完全にチンピラじゃないですか!!

 俺も、周辺国のビザ取りの関係上、1ヶ月以上はビシュケクに滞在する羽目になりそうだが、いつ?どんな絡まれ方をするんでしょう?
 全っ然、楽しみじゃないです。

 ちなみにビシュケクでは、カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、中国の計4カ国のビザ取りをします。 ウズベキスタン・ビザだけでも3週間掛かるらしいから、やはり1ヶ月以上は必要だろうな。

旅の出費
食費: 217ソム
タバコ: 50ソム
外食代: 200ソム
生活用品: 90ソム
合計: 557ソム(約1,710円)

スターリン像 in オシュ
2007年6月27日(水)
精力的にビザ取り開始

 今日からビザ取りスタートです。
 まずは・・・ウズベキスタン大使館に電話。

 以上で、今日の仕事は終了です。

 「電話した」と言っても、俺が電話したわけではなく、電話してもらっただけなんだけどね。 まぁ、つまり今日は何もしていないことになるのかな?
 ビシュケクで取るウズベキスタン・ビザは、かなり面倒臭い。 まず、事前に大使館に電話して「いつ申請しに行っても良いか?」を聞く。 午前中に電話しても、『今は忙しいから後で電話しろ』と言われて相手にされないので、午後3時過ぎに電話するのがベストのようだ。
 そして、実際に大使館に出向いて申請する日は大使館が決める。 明日かも知れないし、1週間後かも知れない。 あなたに選択権はない!
 俺は・・・明日でした! テヘッ

 午後からは宿のサウナに入って、プールに飛び込む。 この暑さの中で入ると気持ちが良い。
 そんなわけで、実際に今日したことと言えば、サウナに入ったことと、プールに飛び込んだことくらいか?

 写真は、オシュのレーニン像。 ビシュケクにもレーニン像があるけど。

旅の出費
ビール: 60ソム
タバコ: 110ソム
絵葉書: 100ソム
外食代: 270ソム
インターネット: 44ソム
マルシュルートカ: 15ソム
合計: 599ソム(約1,910円)

キルギスのお金・500ソム札
2007年6月28日(木)
ウズベク・ビザ申請

 今日は、ウズベキスタン大使館へビザの申請に行った。
 ビシュケクにあるウズベク大使館は、なかなか面倒だという話を聞く。
 まず、ロシア語を分からない人の場合は、「通訳を連れて来い」と言われるらしい。

 フフフ、俺は全く問題ない!
 何しろ、最近の俺のロシア語はさらにパワーアップして、1から5までの数字は本を見なくても言えるようになったくらいだからな! もし6以上の数字を言われても、全て5に置き換えて考える。
 6以上など、理解する必要すらない!
 100は理解出来るが、200は理解しない!
 あと、最近『美しい』という意味の「クラスィーヴィ」を覚えた。 とりあえず女性に会ったら「オ〜、クラスィーヴィ!!」と、似非イタリア人風に大袈裟に連発しておけば良いのだ。

 まぁ、とにかくウズベク大使館に乗り込んだ。
 事前に電話予約をして、今日の指定日に集まった人たちが並んで外で待っている。
 順番が来て中に入ると、窓口には『もしテメエがロシア語を理解しないのであれば、通訳を連れて来いや! ボケがっ!』と英語で張り紙がされている。
 まぁ、ワタクシの場合は自分のロシア語能力が完璧なので、あまりの自信に心臓をドキドキさせながらも、ビクビクしながら申請書を提出する。

 俺が書いたビザ申請書を見て、太ったババアが職業欄を指差しながら「%○&×シトー?」
 うぉー、いきなり質問して来やがった!!
 シトーってどういう意味だっけ? えーっと、えーっと、確か「何」って意味だったような気が・・・
 俺の職業は、諸事情により“大学生”になっているのだが、それで「何?」という質問をしてくるということは、今まで旧ソ連圏を回ってきた経験上で考えると「専攻は何?」と聞いているに違いない。
 「エ、エコノミック・・・」

 ・・・ドキドキ・・・

 ピンポーン! 正解だったようで、ババアは申請書に『エコノミック』と書き足している。
 質問はこれだけで、俺は無事に申請を終えることが出来た。 あとは受取日を聞けば良いだけである。
 するとババアが、カレンダーを指差しながら「$&#!」
 えっ? カレンダーが遠くて数字が見えねーし、言ってることの意味が全く分からねー!
 苦笑いしながらババアはジェスチャーで意味を示してくれた。
 『6』と。
 「7月6日に来い」ってことらしい。

 うーむ、6も覚える必要があるようだ・・・

 写真は、キルギスタンの500ソム札の絵柄。 別に大したことしてない、ただの太ったおっさんにしか見えないのだが、やはり人間は外見で判断してはいけないのだろうな・・・
 多分、偉かった人です、このおっさん。
 でも、このおっさんの顔をジーッと見詰めていたら、笑いたくなってくるのは気のせいだろうか?

旅の出費
雑費: 4ソム
食費: 165ソム
ビール: 32ソム
ウォッカ: 50ソム
マルシュルートカ: 5ソム
合計: 256ソム(約820円)

ビシュケクの女の子
2007年6月29日(金)
カザフ・ビザ申請

 昨日に引き続き、今日はカザフスタン大使館に行って来た。
 ウズベキスタンのビザは、来週の金曜日の早朝にパスポートを持参し、夕方にビザが貼られたパスポートが返ってくるので、来週金曜日まではパスポートは手元にある。 その間にカザフスタンのビザを取っておいてしまおうという素敵な作戦である。

 すでにカザフ・ビザを申請した人たちによると、いつも大使館は申請者が長蛇の列を作っており、建物の中に入るまでに1時間以上掛かった、などという話をしていて、行くなら朝早くに行った方が良いというアドバイスをもらった。
 そんなわけで、気合を入れて9時過ぎに起きてみた。 シャワーを浴び、ちょっとモーニング・コーヒーでも・・・と思っていたら、10時を直ぐに過ぎてしまった。 段々、行く事自体が面倒臭くなってきたが、申請は午後1時まで受け付けているというし、ダラダラと10時半ぐらいに宿を出る。

 まずは、市内にある指定銀行でビザ代として、たったの5USドルを振り込んで紙切れをもらう。
 その紙切れを持って、ビシュケク郊外のカザフスタン大使館まで行く。
 既に11時半を過ぎており、どんな恐ろしい長蛇の列が出来上がっているのだろう?と、ワクワクしながら大使館に近づくと・・・

 あれ?

 誰もいねー! 本当にいつも混んでいるのか?
 建物に入るまでに待った時間、0分。 俺の前に並んでいた人、0人。 申請書を書き、アルマティの滞在予定先にはしっかりと「ハイアット・ホテル」と身分相応のホテル名を書き込んで提出。 石油バブルで沸くアルマティくらいなら、ハイアットくらいあるだろ?
 その場でパスポートを預ける。 気になる受け取りだが、来週の火曜日と言われた。 あれ?数日前にカザフ・ビザを申請していた人も、受け取りは来週の火曜日と言われていたような気がする。 やはり、俺の優しさ滲み出る人相のおかげか、他人より若干早いサービスだ。
 ウズベキスタンと言い、カザフスタンと言い、ビザ取りに関しては運が良いようです。

 これで、来週中にはカザフスタンの1ヶ月ビザと、ウズベキスタンの1ヶ月ビザが準備出来る。
 再来週はタジキスタンの1ヶ月ビザを受け取って、中国ビザを申請。 その翌週には中国の1ヶ月ビザを受け取る予定。
 完璧な予定である。

 今日の写真の説明だが・・・
 左側の子が可愛かった!

旅の出費
食費: 85ソム
外食代: 240ソム
マルシュルートカ: 15ソム
カザフスタン・ビザ代: 5USドル
合計: 340ソム+5USドル(約1,690円)

キルギスのヒップホップ『L.A.メディン・ディナスティヤ』
2007年6月30日(土)
ギャング・スター

 久しぶりに音楽CDを買ってみました。
 買ったのは、キルギスタンのヒップホップ・グループ『L.A.メディン・ディナスティヤ』のアルバム。
 写真を見て欲しい。 相当なギャング・スターたちであることは一目瞭然である。
 もちろん、ジャケ買いだ。

 特に右から2番目の彼なんて、相当な極悪非道っぽそうな風貌である。 例えば、甲子園の決勝戦、しかも1点ビハインドで向かえた9回裏の二死満塁のチャンスに、テニスラケットを持ってバッターボックスに入るくらいの悪事を平気でやってしまいそうで、恐ろしい。
 そんな“要注意人物”である彼の名は“トゥルチック・トゥリチェリ”。 いかにも悪そうな名前である。
 俺の予想では“極悪・マザーファッ○ー・太郎”みたいな意味を含んでいると思われる。

 紅一点の彼女の名前は“アイダ”。
 あれ? もしかして、あの相田さん?
 昔の中学生が着ていた様な競泳用水着を腰の辺りから切ってみました的ファッションは、ビッチにしか出来ぬ芸当である。

 左端の男性は・・・多分、偶々居合わせた関係ない人だと思います。
 「ついでだから、一緒に撮る?」的キャラ。

 CDケースを開けてみる。
 裏ジャケの写真を見てみると・・・メンバーの弾けるような笑顔がっ!!
 こ、これは・・・一般人が見たら、「なんて爽やか笑顔!」と思ってしまう巧妙な作戦だろうが、俺は引っ掛からないぞ! この、ギャングどもがっ!!

 宿に戻って、早速聴いてみた。
 悪そうな声で始まる『Intro』が、各メンバーの名前を紹介する。
 真面目に感想を言えば、ジャケットのチープさを感じさせない低音の効いた曲の作りは、良い意味で予想を裏切ってくれた。 アイダが歌い、野郎の誰かがラップを絡める手法の中に特に目新しさもないし、ロシア語のせいかキルギス臭さがないのが良いのか悪いのか知らないが、“際立った特徴はないけど、聴けない事はない”アルバムに仕上がっている。
 曲の途中に、よく放送禁止用「ピ〜」が入っているが、これはどーなんでしょう?
 カッコいいと思ってるのかな?
 どうせなら、ジャケットに負けず劣らずのキルギス臭さをプンプンさせた曲が良かったのに・・・

 CDの他に、2006年にロシアで流行った150曲のビデオ・クリップを集めたDVDを買った。
 両面DVDの中身を見てビックリ! MTVなどのミュージック・チャンネルから録画したPVを勝手に編集して、低画質で無理やりDVDに150曲分詰め込んで売ってます!的非合法DVDだった。
 150曲も要らないから、もう少し画質を上げて欲しかった。 VCDより若干マシな程度で、とんでもボディーなロシア娘たちが、お婆ちゃんも入れ歯をロケット発射するくらい凄い格好をして、腰をクネクネ踊っている映像を楽しめないのは甚だ不満である。

 もう1〜2枚くらい買ってみようかな?

旅の出費
タバコ: 18ソム
ビール: 29ソム
外食代: 291ソム
インターネット: 25ソム
空CD&DVD: 125ソム
音楽CD&DVD: 350ソム
合計: 838ソム(約2,670円)

ビシュケク市内の乞食
2007年7月1日(日)
インディアン・ポーカーで疲労困憊

 実は昨日の夜、寝たのは午前5時半。
 厳密に言えば、『昨日』ではなく『今日の朝』になるか? 空が白んできた頃に寝たような記憶がある。

 皆で中華料理を食いに行って、帰ってきたのが既に夜の11時を過ぎていたのだが、そこから宴はシャンパンでスタートした。
 そのうち、トランプを使ってインディアン・ポーカーをして、負けた人がウォッカを一気飲みするゲームが始まった。
 参加者は、ドイツ人、フランス人、アイルランド人、日本人の合計6人。 オブザーバーとして、イギリス人2人がベロベロの6人を見届ける。
 最後は、タバコと同じ形をした物に、黒い消しゴムを混ぜたものを吸ってハイテンション。
 大して面白くもない一言で、なぜか大爆笑の6人。

 その内、皆が「サウナに入りたい」と言い出し、深夜2時からサウナを炊き始める。
 深夜3時からサウナに入っては、プールに飛び込む。

 後で聞いたところによると、宴に参加していた8人以外の宿泊客は「あんな状態で寝られる方がおかしい」と、寝れなかったそうです。
 た、たしかに皆でゲラゲラ笑っていたし、プールにザッパーン!と飛び込んだり、「フルパワー!」とか叫びながらドミトリー内を走ってる奴がいたりと、宴に参加している人以外には迷惑極まりない状態であったことは確かだ。

 特に、あるアメリカ人旅行者の場合、着いた日の夜に深夜3時まで宴が開催されていて寝られなかったようで、翌々日である昨日は過去最高に迷惑千万な宴と、毎日が眠れない日々だったようで、今日はチェックアウトして行ってしまった。

 でも、昨日の夜は仕方がなかったんです。
 宿のオーナーに、待望の2人目の子供が生まれた“祝祭”だったから。

旅の出費
食費: 86ソム
タバコ: 20ソム
合計: 106ソム(約340円)





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