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中東旅行日記


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現在地はどこなの?

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砂漠ツアー
2006年6月19日(月)
人混みが嫌い

 今日はインターネットしに行ったのと、ビールを買いに行った以外に外に出てない。
 なんだか他の旅行者は市場に買い物に行ったりして忙しそう・・・ 俺は市場とか嫌いな人だから、出来れば市場に行かなくても買い物が出来るネットショッピングがいい。 旅行者には「その国の活気がある市場に行くのが楽しい」と言う人が多いけど、俺には何が楽しいのか分からん。 正確に言えば、市場が嫌いというよりも人混みが嫌い。 だから東京とか人が多過ぎる所は疲れてしまう。
 日本は土地が狭いくせに1億人以上も人がいるからな・・・そんな狭苦しい所に帰るのが怖い。
 ジャパニーズ・マネーに物を言わせて、アフリカのどっかの国から土地を買い取っちゃえばいいのに。 それとか有償援助の返済が滞ったら、土地を差し押さえ。 狙い目はチャドとか中央アフリカだな・・・ アンゴラとかコンゴはしょぼいくせに、実はダイヤモンドや石油が出る豊かな土地を持ってるから売らんだろう。 海岸部はクソ暑くて嫌だから、内陸部がいい。
 それか、裏工作でフジモリ元大統領をペルーの大統領に返り咲かせて、「ペルーは今日から日本の南米領になります」って宣言させる。
 そして皆が移住して、人が減った日本に俺は住む。 アフリカもペルーも嫌。

 あー、エジプトに来てから1週間が経とうとしている・・・ エジプトと言えばピラミッドなのに、ピラミッドを見に行ってねーよ。 バスの窓から眺めただけ。
 さすがに、このままではマズイ!と思い、明日にでもピラミッドを見に行くことにした。

旅の出費(2人分)
食費: 20ポンド
タバコ: 5ポンド
ビール: 12ポンド
インターネット: 6ポンド
合計: 43ポンド(約860円)

ギザのピラミッド
2006年6月20日(火)
ピラミッド

 ついにピラミッド観光をしてやったぜ!!
 そろそろピラミッドに行かなかったら、ピラミッドに行くこと無くエジプトを出る危険性もあったので、今日は気合を3ワットほど入れて出陣。

 ちなみに、よく写真などで見る有名なギザ・ピラミッドは、カイロの郊外にある。 中心地からすごーく近い。 地下鉄でギザまで行って、そこからバスに乗ればわずか1.25ポンド(約25円)でピラミッドまで行けちゃう。
 さらにピラミッドは実はエジプトにだけあるのではない。 スーダン(国の名前ね)にもある。 でも、スーダンのピラミッドは小っちゃいらしいけどね。

 実際に間近で見たピラミッドは思ったよりも大きかった。 さすがに世界的観光地だけはある。
 まず入り口を入って直ぐの所には、クフ王の大ピラミッドがそそり立っている。 これは高さ150m近くあるので、大体40階相当のビルになるんじゃないか?
 その斜め後ろにはカフラー王のピラミッドがあり、さらにその斜め後ろにはメンカウラー王のピラミッドがある。 ピラミッドの大きさは徐々に小さくなって、メンカウラー王のピラミッドは、クフ王の大ピラミッドの半分以下の高さで60mちょっと。
 メンカウラー王のピラミッドのさらに後ろには、小っちゃい王妃のピラミッドが3つガラクタみたいに残っている。
 スフィンクスは1匹しかいなくて、カフラー王の近くで頭を上げた状態で寝そべっている。 なぜか足の部分が最近造られたかのように新しいのが気になる。

 まー、ピラミッドに行ったことのある人は一杯いるだろうし、ピラミッドについて知りたかったら『ピラミッド』で検索すれば色々と詳しいサイトが出てくるだろうから、説明は以上。 以下は俺がピラミッドで感じた悪い面。

 ピラミッドにいるエジプト人がうざい。 ゴミのポイ捨てが多い。 夜に行なわれる『光と音のショー』用の大きなライトがピラミッドの景観を損ねている。 中途半端な整備(舗装道路とか)の仕方が、ピラミッドの景観を損ねている。

 ピラミッドには、ラクダや馬車に乗らないか言い寄って来る輩が沢山いて、そいつらが結構しつこい。 女性がラクダに乗る時には、手伝うフリをしてセクハラをするのは旅行者の間で有名。
 実は何を隠そう、俺もセクハラに遭った。 ラクダのおっちゃんに乳首をつままれた。 仕返しにおっちゃんの乳首もつまんでやったが、男同士でチチクリ合うのは気持ちが良いものではない。 気持ちが良いと感じたら、それはそれで問題だな。
 ピラミッドには警察が沢山いるのだが、そいつらも「バクシーシ、バクシーシ(金恵んでおくれ)」と腐っている。 「ピラミッドに登ってみないか?」と言い寄って来る警察もいる。 ちなみにピラミッド登頂は違法で、100%見付かるし、体験談によると見付かった後には警察にボコボコにされて金を巻き上げられる。
 スリもいる。 一緒に行った日本人旅行者たちとは、ピラミッドでは別行動を取っていたのだが、彼らに20分くらい付きまとっていた2人組がいて、最後にはポケットに手を入れてきたそうだ。
 皆で帰りのバスに乗り込んで発車を待っている間に、その2人組の内の1人が来て、あまりにしつこく絡んでくるので、殴り倒してやろうとバスを降りて行くと走って逃げて行き、バスに乗り込むとまたやって来て外から絡んでくる。
 アラビア語なので理解は出来ないが、周りのエジプト人も顔をしかめる程だし、身振り手振りを見ている感じでは明らかにナメたことを言っている。 近づいて来たら、髪の毛を掴んで顔面をバスに打ち付けてやろうと思って散々挑発するが、絶対に俺のリーチが届く範囲には近づいて来ない。
 ペットボトルの水をぶっ掛けてやったら、今度はポケットからナイフのようなものを出して刺すマネをしてくる。 最後にはバスの中に向かってツバを吐き掛けてきた。
 こっちは殴り合いしてもいいと思ってるのに、そういう状況になると走って逃げて行き、俺がバスの中で手が届かないところにいると態度がデカくなって好き放題。 最後にツバを吐き掛けてきた時も、降りて行って殴ろうとしたら、周りのエジプト人たちに「ゴメン」と言われながら抑えられた。 お前らが「ゴメン」を言う前にあいつを何とかするのが道理じゃないのか?
 観光地にいる人間だから仕方ないけどね・・・
 あえて悪いことばかり書いたけど、ピラミッド自体は凄い遺跡です。

旅の出費(2人分)
雑費: 3.5ポンド
ビール: 8ポンド
シーシャ: 2ポンド
DVD-R: 50ポンド
乗物代: 37.5ポンド
外食代: 50.5ポンド
入場料: 40.75ポンド
合計: 192.25ポンド(約3,850円)

スーフィー・ダンス
2006年6月21日(水)
踊って昇天

 日本と同じ0対0という結果だが、内容が全然違う。
 ワールドカップ予選リーグ屈指の好カード、オランダ対アルゼンチンは観ていて面白かった。
 怒涛の波状攻撃を見せるアルゼンチンと、鋭いカウンター攻撃を見せるオランダ。 日本戦とは違う意味でのドキドキ感がいいねぇー。

 今日はハンハリーリという市場に行った。
 一昨日の日記で人混みが嫌いと書いたが、好き好んで行ったわけじゃーない。 Myシーシャ(水タバコ)を買おうと品定めに行ったのだ。 そして、俺は市場が嫌いだということを再認識して帰ってきた。
 ハンハリーリは観光客用のお店がひしめき合う場所だから、当然のことながらそこにいるエジプト人がうざい。 腕を掴んで強引に店に連れて行こうとしたり、野次を飛ばしたり。 まぁー、野次もアフリカとは比較にならない程度だけどね。
 散々探し回ったが、自分好みのシーシャが見付からず、良いなと思うシーシャを置いてある店は態度が気に食わなかったから、結局買わなかった・・・ 無駄足。

 夜は“スーフィー・ダンス”なるものを観に行った。
 スーフィー・ダンスは、イスラム神秘主義者の踊りのこと。 どんな踊りなのか? 総合大百科によると、『両手をほぼ水平に開き、右の手のひらを天に、左の手のひらを地にむけながらおどる。 時とともに旋回ははげしくなり、踊り手は自己と神との二次元的対立を超えた陶酔境へと導かれていく』んだそうだ。 二次元的対立とか、陶酔境とか、何のこっちゃ?!って感じだけど、まぁ簡単に言うと、クルクル回りながら踊って、最終的には昇天するらしいです。 俺なんて、踊らなくても昇天出来るけどね、ヒヒヒ。
 確かに、踊り手は1時間ぐらいずーーっとクルクル回ってた。 本人は昇天した気でも、実は目が回り過ぎて意識が飛んでたみたいな感じかな? だって、あれは明らかに“回り過ぎ”だぜ。

 スカートみたいなのをヒラヒラさせて踊る姿が変わってたけど、あんなのを見せ付けられたらニューギニアの裸族も黙ってられないんじゃないか? ペニスケースを着けた状態で高速回転で踊って、あまりの速さにまるでパンツを履いてるかのように見せる新しい踊りを編み出して欲しいもんです。 踊りのフィナーレは、回転の勢いでペニスケースを飛ばして明日の天気を占うとか小ネタを入れたりしてさ。 音楽隊も、装着しているペニスケースが実は縦笛にもなる一石二鳥な“ペニ笛”の達人たち。 やたらと前屈みなのが多少気になる程度で。 ペニスケースと財布が合体してる族もいるくらいだから、それくらいは余裕だろう。
 総合ゆず大百科で、『踊り手は全裸と着衣との二次元的対立を超えた陶酔境へと導かれていく』とかもっとらしく書けば、あら不思議!“神秘的”と言うか、“アート”って感じがしてくるでしょ?
 最後は全裸で昇天。
 ↑こうやって文字にしてしまうと、せっかくの神秘的な踊りが、タダのエロネタみたいに感じるのが残念だ・・・

 度々のペニスケース・ネタですみませんねー。 自他共に認める裸族マニアなもので。

旅の出費(2人分)
雑費: 6ポンド
食費: 3ポンド
ビール: 8ポンド
タクシー: 7ポンド
シーシャ: 5ポンド
外食代: 6.5ポンド
ジュース代: 20.5ポンド
インターネット: 8ポンド
合計: 64ポンド(約1,280円)

カイロの街並み
2006年6月22日(木)
1対4

 1対3になった時点で、TVを観るのを止めて帰ってきた。
 先の2試合よりは動きが良かったけど、レベルの差は歴然。 エジプトでは夜10時だけど、日本では早朝4時のキックオフだから、会社員で試合を観てから出勤した人とかせっかく早起きしたのに、あれでは可哀相。
 前回の決勝進出はまぐれかと思うほど、レベルの低い試合内容ばかりでびっくり。
 こういう事を言うと、日本人の間でまるで非国民のような扱いを受けるのにも驚く。 サッカーの試合の時だけ日の丸を振り、君が代を斉唱する“臨時”愛国者は現実を直視しないのかね? 逆に、世界中に放映されている中でレベルの低さを露呈すること自体が国辱だと思うんだけど。 今回の内容だったら、ワールドカップに出なかった方が良かった。

 今日は安息日だから、何もしてはいけないのです。 そんなわけで、午後2時過ぎに起床、和式朝食を夕方4時に取り、爽やかに1日を迎えた。
 この時期のエジプトは、日照時間が非常に長い。 外が暗くなり出すのが夜8時ぐらいだ。
 しかし日照時間の長さに関係なく、外出することもなく、サッカーを観に下のカフェに出掛けた以外はまったりモード。

 写真はカイロの街並み。 イギリス植民地時代の建物も多く残されている。

旅の出費(2人分)
雑費: 3ポンド
ビール: 12ポンド
食費: 10.75ポンド
タバコ: 2.75ポンド
シーシャ: 6.5ポンド
合計: 35ポンド(約700円)

露店のフルーツ屋さん
2006年6月23日(金)
貧乏人の金銭感覚

 宿を1階上にある『サファリ・ホテル』に移した。 今まで泊まっていた『ベニス・ホテル』は、ツインで36ポンド(約720円)もするが、『サファリ・ホテル』ならドミトリーで1人9ポンド(約180円)だから2人で泊まっても360円で済む。
 もう自己資金が枯渇した身で贅沢は出来ない。

 この前、電気屋さんでi-Pod用のスピーカーを見付けちゃったんだよねー。 し、しかもJBL製! 音響機器好きじゃなくても聞いたことはある位、スピーカーでは有名なメーカー。 昔、アンプとCDプレイヤーとスピーカーを揃えるだけで数十万円使ったことのある俺としては、JBLがそんなi-Pod用のスピーカーなんかを作っていたことに驚いた。
 ちなみにオーディオに本気でこだわり出したら、数十万円なんて鼻クソみたいな金額。 アンプだけで数百万円とかの世界だから。
 で、そのJBLのスピーカーを試してみたら、小さいくせにびっくりするくらい良い音を出すわけ。 欲しーい!! 1万3千円くらいするんだけど、買おうかどうしようかかなり迷い中。
 貧乏だろうが、欲しいモンは欲しい!

 今日は気合を入れて外出したはよいが、暑〜い!
 外出したはよいが、特にどこかに行ったわけでもなく、何をしたわけでもなく、結局近い距離をタクシーに乗って帰って来た。

 こんな時はビールしかない。 宿で皆と一緒に飲み会。 そのまま宴は朝7時まで続いたのだった・・・
 寝ている人の顔に油性マジックで目を書いたりして遊んで、少し休もうとベッドに横になったらそのまま爆睡していた。

旅の出費(2人分)
雑費: 5ポンド
ビール: 24ポンド
タバコ: 5.5ポンド
食費: 11.75ポンド
ジュース: 14ポンド
宿代(1泊分): 18ポンド
インターネット: 7.5ポンド
合計: 85.75ポンド(約1,720円)

電脳部屋 in カイロ
2006年6月24日(土)
電脳部屋 again

 写真は、電脳部屋 in カイロ。
 「汚ねー!」と思ったあなた! 正解。 汚いです。 でも写真には写ってないけど、俺のベッドだけはキレイなんだな、これが。 だって、隣のベッドに自分の荷物を全部置いてるから。

 今日は、食事の買出しに出掛けた以外は外出無し。
 夜は俺のパソコンで宮崎駿の『ハウルの動く城』の上映会を開催して10人以上で鑑賞したり、その後も何だかんだで深夜3時過ぎに就寝。
 すっかり夜行型人間になったようです。

 一応、予定では来週にでもスーダン国境近くまで南下して、遺跡巡りをします。 出来れば面倒だから動きたくないのが本音だけど。

旅の出費(2人分)
ビール: 4ポンド
タバコ: 2.5ポンド
食費: 28.25ポンド
宿代(1泊分): 18ポンド
合計: 52.75ポンド(約1,060円)

アメンホテプ3世と王妃ティの巨像
2006年6月25日(日)
ツタンカーメン

 今日は嫌々ながらも外出。
 出入国管理事務所みたいな所に行って、6ヶ月の在留許可ビザを取る。 期限は12月12日まで。 12月までエジプトにいるつもりはないけどね。 シリアのビザを申請するには、6ヶ月以上のエジプト・ビザを持っていないと駄目なのだ。
 申請書と写真1枚と、11.1ポンド(約220円)払えば、簡単に6ヶ月ビザを発行してくれる。 1年以上のビザも書類は大したことないから簡単そう。

 ビザ発給を待つ2時間ほどを利用して、近所の『エジプト考古学博物館』に行ってみた。
 そもそも“博物館”と名の付くものには全くと言っていいほど興味がない。 写真撮影が禁止という時点で、さらに興味が薄れる。 一応、盗撮用に携帯電話を持って行ったけど。
 博物館の内部は、“倉庫”みたいな印象を受けた。 綺麗に展示されている物もあるが、梱包すら解いていない状態の物も多数あるし、説明文が少ないのが難点。
 1階には巨大な石像たちが沢山並べられている。 奥にあるアメンホテプ3世と王妃ティの巨像を携帯電話で隠し撮り(写真)したら、きちんと見付かって怒られた。 シャッターを切る瞬間に怒られたから、ビクッとして写真がブレてしまった・・・
 2階には、ファラオ(王)の棺がいっぱいある。 さらに奥にはツタンカーメンの黄金のマスクが展示されている。 隠し撮りをしようと思ったが、ガードマンが見張っていてチャンスが無かった・・・
 まぁ、古代エジプト文明の栄華を知るにはバッチリだったが、石像ばっかり見ても飽きてくる。 ツタンカーメンの椅子とか見てもなー、金箔に凝った模様が多すぎて絶対に座り辛いぜアレは。 ありゃ痔になるね!
 考古学・歴史マニアにはたまらない博物館かも知れないけど、俺的には1回行ったら十分。 写真が撮れるなら、もう1回行ってやってもいいけど。

 ちなみに、この前作った国際学生証が効力を発揮して、博物館の入館料が半額になった。 学生は貧乏だからな。

旅の出費(2人分)
食費: 5.3ポンド
ビール: 12ポンド
地下鉄: 3ポンド
外食代: 17.25ポンド
博物館入館料: 40ポンド
ビザ6ヶ月延長: 22.25ポンド
合計: 99.8ポンド(約2,000円)





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