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アジア横断シルクロード日記


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現在地はどこなの?

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アヤソフィア外観
2007年3月5日(月)
カルフール

 うどんを作ろうと思う。 手打ち讃岐うどんを。
 作り方を調べると、小麦粉、コーンスターチ、塩、水さえ材料があれば、あとは気合で何とかなりそうだ。 麺汁も何とかなる。
 コーンスターチだけが近くのスーパーで見掛けなかったので、遠くに買出しに行くことにした。

 この前ブルガリアからイスタンブールにバスで来た時に、カルフールの大きな看板をオトガル(バス・ターミナル)の近くで見た記憶がある。 カルフールはフランス系の大型スーパーマーケットで、結構世界各地にある。 確か日本にも進出して失敗していたような記憶がある。

 アクサライから地下鉄に乗ってオトガル駅で下車。
 記憶の通り、オトガルから眺めると丘の上の広大な敷地にカルフールのマークが見えた。
 隣の敷地にはホームセンターも建っており、郊外型のショッピング・ゾーンになっている。
 久しぶりに見た大きさだ。

 カルフールの中もかなりの大きさだが、量は豊富でも種類がない。 豚肉は売ってないし、アジア食材も貧弱な品揃えだ。 キッコーマンの醤油すら売っていない。 唯一タイのママーが売られていたが、値段が高い!
 去年の8月にシリアからトルコに入った時は、物価がいきなり上がってビックリしたが、今回ヨーロッパからトルコに入った時は、物価の安さに驚いた。 でも滞在してしばらく経ってみるとトルコの物価って大して安くもない。 中途半端!
 まず、肉類が高い! 牛と鶏と羊がメインだが、鶏以外はいい値段がする。 豚も売っている場所には売っているらしいが、とんでもなく高いそうだ。
 それ以外にも、シャンプーなどの生活用品も高い!

 長期滞在すると、出費がジワジワとボディーブローのように効いてくる。 そう言いながら色々と買い物しちゃったけど。
 コーンスターチも手に入れたし、明日はうどんを捏ねます。

旅の出費
CD: 10リラ
雑費: 7.7リラ
食費: 9.9リラ
ビール: 4リラ
DVD-R: 13リラ
交通費: 3.9リラ
インターネット: 3.25リラ
合計: 51.75リラ(約4,550円)

イスタンブールうどん
2007年3月6日(火)
うどん

 昼の1時から既に仕込みスタート。
 小麦粉2kgに塩水を加えて練る。 練った後は、1時間ほど足で踏み踏み。 それからビニール袋に入れて2時間ほど放置した。
 “踏み踏み”と一言で片付けたが、大変だったんだから! でも、踏めば踏むほどコシが出てくると聞いたから、頑張っちゃったけど。

 2時間寝かせた後に、コロコロでコロコロして延ばす。 これが結構大変らしい。 “らしい”というのは、もうこの頃には俺は酔っ払っていて、うどん作りを放棄。 さらに切るのも大変だったみたい。

 踏む段階までは関与していたが、その後はどうやって完成したのか?よく分からん。
 麺汁もきちんと作っていた。

 まぁ、でもワインを飲んでたら目の前に天麩羅うどん定食が出てきた。 材料が限られている中で、これだけ日本料理として完成したことが素晴らしい。
 お味の方も完璧。 かなり旨い『イスタンブールうどん』でした。 ご馳走様。
 「うどんが食べたい」と言い出しておいて、大変な部分ではワインを飲んでてお手伝いをしなかった俺、ありがとう。

旅の出費
食費: 13.6リラ
電話代: 0.25リラ
クリーニング: 5.5リラ
合計: 19.35リラ(約1,720円)

シェア飯を作る
2007年3月7日(水)
観光第2弾

 待ち切れなくなって、トルクメニスタン領事館に「ビザの本申請をしてもいいですかぁ?」と電話してみた。 すると「また数日後に電話して来い」との返事が・・・
 はぁ〜・・・ やはり何だかんだで2週間近く掛かりそうだ。 ウズベキスタンで1週間、トルクメニスタンで2週間、でも実際に用事があるのは1週間に半日程度。
 暇だ。

 今日こそは観光第2弾でお出掛けしよう!と気合を入れ、宿から徒歩30秒のところにある『地下宮殿』に行ってみた。 入場料無料、内部が小さいので観光30秒で終了する、宿を出てから帰るまで1分半で終了するお手頃観光スポットだ。
 ところが、30秒も掛けて『地下宮殿』に行ってみたのが中国人ツアー客がわんさかいて入り口にすら近づけなかったので、すんなり諦めて宿に戻る。
 今日の観光は1分で終了した。
 駄目じゃん、俺! そりゃ、観光やる気満々でイスタンブールに来てる卒業旅行の大学生たちと会話が弾まないわけだ。
 「イスタンブールにまで来て、うどんですか?!」
 しかも手打ち。

 写真は、宿の台所。 こうやって写真に撮ってみると、すっげー汚い感じだよな。

旅の出費
食費: 5.5リラ
インターネット: 2.25リラ
合計: 7.75リラ(約690円)

地下宮殿
2007年3月8日(木)
地下宮殿

 日本からイスタンブールに送ってもらった小包が到着した。 3月4日に日本で発送して、今日受け取りはトルコでも珍しい驚きの速さらしい。 VIPだからな。
 荷物の中に梯久美子著『散るぞ悲しき』という本を入れてもらった。 硫黄島総指揮官・栗林忠道について書かれた本で、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞している。 この前、宿に泊まっている皆でクリント・イーストウッド監督の映画最新作『硫黄島からの手紙』を鑑賞したら、この本が読みたくなったのだ。
 ちょっと最初の触りだけ読んだけど、泣くかも。

 あとは、豚骨ラーメンとか色々。 1人でこっそり食べないと・・・

 今日もトルクメニスタン領事館に電話をした。
 返事は「来週、掛け直して」・・・ どうやら本国に照会中らしく、まだ返答がないらしい。 『I hope』という前置きで、「大丈夫」と言われた。 う〜む、これはものすごーく時間が掛かるような気がして来た。
 トルクメニスタンのビザ発給が再開してから、イスタンブールでビザ申請をしたのは俺が初めて。 ちゃんと取れるのか、ちょっと心配・・・
 何はともあれ、ビザを取るのに足掛け3週間が必要ということだけは分かった。

 実は、今日はけっこう行動的だった俺。
 『イスラム博物館』とかいう、面白くなさそうな博物館に行ってきちゃいました。
 しかも、入場料を払ってまで。
 内容? そんなもんは自分の目で確かめて下さい。
 ちなみに俺がイスラム博物館に行った理由は、イスラム博物館の向かいにあるブルー・モスクの写真を撮ろうと思っていたら、イスラム博物館の2階にあるテラスが目に入って、『あそこからなら眺めが良いかも』と思って。

 さらに、『地下宮殿』にも行っちゃいました。
 観光し過ぎ!

 今日の日記の写真は、噂の『地下宮殿』。 入場料無料、観光に要する時間30秒。

旅の出費
雑費: 4リラ
食費: 4.5リラ
入場料: 5リラ
電話代: 0.6リラ
合計: 14.1リラ(約1,250円)

イスタンブールでボーリング
2007年3月9日(金)
ボーリングの後は全力疾走

 ボーリングをしたくなった。
 オリヴィウム・アウトレット・センターの地下にボーリング場がある、とガイドブックに書いてあったので同じ宿の旅行者と2人で行く。

 国鉄で、カズルチェシメとか言う駅で降りると直ぐ近くにオリヴィウムがあった。 ここにはリーバイスやアディダス、ナイキなどのショップが入っており、アウトレット価格で売られている。 リーバイスに入ってみたけど、品揃えは貧弱。

 地下の駐車場スペースにボーリング場はあった。
 “トルコのボーリング場”と聞いて、「スコアを手書きしてんじゃねーの?!」と思っていたのだが、全然近代的で普通。
 値段は、1ゲーム7リラ(約630円)する。 シューズは貸し出し無料だ。 さすがに2ゲームやって1,260円はトルコの物価を考えると高いので、1ゲームだけすることにした。

 ビールを賭けて2人で勝負。
 結果は、137対112で俺の勝ち!
 スペアは取れるんだけど、ストライクがなかなか出なかった・・・ ピンの底に粘着液とか塗られているかも知れん。
 たまにやるボーリングもいいもんだ。

 帰りにオリヴィウムから駅まで歩いていると、中学生くらいのガキが2人で絡んできた。 「タバコをくれ」としつこい。 あまりにしつこいし、俺に近づき過ぎなので、最初は無視していたのだが徐々にイライラして来て、嫌悪感剥き出しで「失せろ」と一言。
 「タバコをくれ」と言われたくらいで・・・と思うかも知れないが、ガキのくせに大人を小馬鹿にしたような態度と、あまりのしつこさと、『スリだな』という直感があった。
 すると、ガキどもが後ろから握り拳2つ分ほどの大きさの石を投げて来た。
 これにカッチーンと来て、2人でガキを追い掛ける。
 ガキも走って逃げたが、悪いけど俺の方が足が速い。 数年ぶりにマジ走りしてしまった。 逃げられないと思ったガキの1人が近くの洋服店に逃げ込んだ。
 馬鹿め、自分から袋のネズミになりやがって・・・
 グヘへ、店から引きずり出してゲンコツか蹴りを入れてやる!と店内に乗り込むと、店員がガキを庇う。
 「子供だから」というのが理由だ。
 ほほ〜、トルコでは人様に“当たったら怪我を負わせるような”石を投げても「子供だから」という理由で怒らないのかね?
 ガキの胸ぐらを掴んで表に引きずり出そうとしても、周りの大人たちが「まぁまぁ」と引き止めに入る。 その内、7〜8人の大人たちが集まりだしたけど、全員一緒。
 確かに、いきなり店のドアを開けて「オイ、くそガキ!」と入って来た外国人に子供を引き渡したくないという気持ちは分かる。 でもね、子供を怒るのが先なんじゃないですか? 教育がなっとらん!
 馬鹿らしくなったので、「もういい」と帰ってきた。

 ちなみに、トルコでは『子供』ってだけで誰からも溺愛される。 目の中に入れても痛くないのだ。 そんな甘やかされて育ったのが、トルコ人。 もしこれがイエメンで同じ事が起こっていたら、ガキは俺らではなく大人に厳しく怒られていた。 お父さんに引き渡そうものなら、お父さんにボコボコにされるからな、イエメンでは。
 ま、ここは所詮トルコですから・・・

 最近、軽犯罪の話をよく聞く。
 昨日は同じ宿の女の子が置き引きにあって、全財産とパスポートを失くした。 まぁ、これはその子にも問題があると思うが、置き引きされたことは事実だ。 その前にも、携帯電話をすられた、ぼったくりバーで20万円を脅し取られた等等、宿にいるだけで色々聞く。
 スリには子供も多い。 子供でもプロだから、油断していると気が付かない内にやられている。 今日のガキだって、あの接近の仕方は怪しいもんだ。

 今日の一言;
 俺って今でもけっこう足が速い。

旅の出費
食費: 4.3リラ
電車代: 2.6リラ
ボーリング代: 7リラ
合計: 13.9リラ(約1,240円)

ブルーモスク
2007年3月10日(土)

 ガラタ橋の新市街側に魚市場がある。
 あまり魚の種類は豊富ではないが、カツオやマグロなども売っており、値段も他と比べて安い。
 今晩の夕食をアジのたたき丼にするので、アジを見て回る。 大体1kg4〜6リラ(約360〜540円)で売られていた。 大きさはバラバラで、身が柔らかいのも多い。
 とりあえず2kg買ってみた。

 スーパーに置いてある野菜は種類がいつも同じだ。
 ジャガイモ、玉ねぎ、ニンジン、キャベツ、ニンニク、パプリカなどの定番に、たまに茄子がある程度。 ネギとかになると八百屋に行かないとない。

 宿に戻って、切れない包丁でアジを三枚下ろしにして皮を剥ぐ。 身も柔らかいから、すっげー下ろし辛い。
 2kg買ったのだが、下ろして叩いてみるとけっこう量が減ってしまった。 当初は10人分くらいはあると思っていたが、実際には7人前程度。
 しかも、生姜がないから生臭い。

 イスタンブールからブルガリアに行く人で、またイスタンブールに戻ってくる旅行者がいたりすると、いつもタバコやインスタントラーメンやら豚肉などを買ってきてもらう。 今度は生姜を頼んだ。
 ブルガリアの方が食材も豊富だし、物価も安い。

 写真は、ブルー・モスク。

旅の出費
食費: 6.7リラ
トラム代: 1.3リラ
合計: 8リラリラ(約710円)

テオドシウス1世のオベリスク
2007年3月11日(日)
一ヶ月記念

 イスタンブールに来たのは先月の12日。
 ということは・・・今日で1ヶ月が経ってしまった。 やり遂げた事と言えば、ウズベキスタンのビザを取っただけ。 トルクメニスタンのビザに至っては、まだ本申請出来るのかさえ分からない。
 けっこうイスタンブールにも飽きてるんだけどね。

 今週一週間を振り返ってみれば、うどんをこねた、ボーリングをした、鯵をさばいた、と「旅行者なんですか?」的行動が多くなってきてる。
 が!来週はビザ取りに励む姿に、「あぁ、やはり旅行者だったんだな」と再確認することになるだろう。

 写真は、かつて戦車競技場があったスルタンアフメット地区にある3本のモニュメントの内の1本。
 多分、テオドシウス1世のオベリスク。

旅の出費
食費: 1.5リラ
インターネット: 2.25リラ

合計: 3.75リラ(約330円)





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