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ヨーロッパ旅行日記


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現在地はどこなの?

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エルジェベート広場で2007年を迎える
2007年1月1日(月)
謹賀新年

 明けましておめでとうございます。
 年が変わり、また新たな年がスタートです。
 今年こそは日本に上陸し、1998年以来9年ぶりに日本での生活をスタートするのが目標です。 何気に、日本で一度も1人暮らしをしたことがないくらい“おぼっちゃま”な俺が、日本で生活出来るのか?自分でも不安だけど。

 カウントダウンは人で溢れかえったエルジェベート広場で(写真)。
 10から5までは英語でカウントしていた司会者だが、なぜか4から急にハンガリー語に変わり、「え?」と思っていたら2007年が来た。
 しかも、2007年になった途端にハンガリー国歌が流れ出し、ステージ上で直立不動の司会者たちを見ながら延々と続く国歌を聴いている内にテンションが下がってきた。 新年一発目に、国歌を流すのは止めた方が良い。
 非常に微妙な雰囲気だったので、さっさと場所を変えてバーで酒を飲むことにした。

 行ったのは、天井に日本の漫画が描かれているカフェ・バー。 ここで深夜3時半まで飲み、ルーマニア人に奢ってもらったアルコール度40%の蒸留酒をショットグラスで一気飲みし、ホモに絡まれて他のハンガリー人が助けてもらい、全員千鳥足(内1名ゲロ)でフラフラと宿に戻る。

 結論を言うと、ハンガリーで迎えたNew Yearは盛り上がり方が微妙過ぎ。 友達何人かと飲みに行って騒いだ方が遥かに楽しいと思います。

旅の出費
食費: 40フォリント
飲み代: 1,800フォリント
合計: 1,840フォリント(約1,140円)

ブダペスト・キラーイ温泉
2007年1月2日(火)
キラーイ戦記

 いやー、新年ですねぇ〜。
 新たな年が明けて、まず行っておかなければならない所と言えば、初詣?
 いやいや、ハンガリーに神社はないので無理。
 ということで、ハンガリーのホモ温泉の総本山キラーイ温泉に行ってきました!
 まぁ、色々な意味で道場破りです。

 熱海と並び、世界でも有数の温泉都市ブダペスト。 町の中心にはいくつも温泉が湧いている。
 そんなブダペスト市内には数々の温泉を楽しめる施設が点在している。 有名なところでは、ゲッレールト、セーチェニ、ルカーチなどがある。
 しか〜し、ホモの社交場として(旅行者の間で)数々の伝説を作り出しているのは『キラーイ温泉』! オスマン・トルコ占領下の1570年に造られた本格的トルコ風呂として歴史的にも貴重だが、そんな歴史の重さなど微塵も感じさせない荒廃っぷりで男性旅行者の度肝を抜く。

 俺がキラーイについて聞いたことのある話を幾つか披露したいと思う。
 以下から18禁の文章になるのでよろしく。
 温泉のお湯は、浴槽内でオナニーをするホモの精液のせいでヌルヌルしているらしい。
 これは前にも書いたが、浴槽の真ん中にいる=相手募集中の合図になり、知らずに「いい湯だな、アハハン♪」と真ん中に行こうものなら、周りのホモたちがクロールで突っ込んで来るらしい。
 おじさんがウインクを投げかけてきたので、よくある白人の挨拶だと思い、親指を立てて笑顔を返したらお尻の穴に指を入れられたらしい。 入れられたのが親指だったかどうか?までは確認出来ていない。
 他にも色々あるが、えぐい表現になるので自粛しようと思う。 「今までのも十分えぐい」と言われれば、返す言葉もないが。

 やはりブダペストで温泉に行くのであれば、まずは総本山に乗り込んで道場破りをするのが礼儀であろう。
 それに、噂というのは所詮ウワサ。 実際に体験したわけでもないのに、噂話に尾ひれを付けて、さも自分が体験した、または体験した人を直接知っているかのように話す旅行者が多いのも事実だ。
 ここは午年生まれで、年男でも何でもない俺様が直接乗り込んで確かめるしかない。
 正義感溢れる、熱い男である。
 でも1人で乗り込む勇気は微塵も持ち合わせていないので、いざとなったら身代わりで置いて逃げてこれる男性と一緒に出陣。

 キラーイ温泉はブダ側の王宮近くにある。
 行ったのは午後2時前。 なんだかくたびれた感のある入り口を入る(写真)。
 とにかく、建物の中に入るまでが緊張して心臓がドキドキ。 どれだけ恐ろしい所なのか? 考えれば考えるほどおぞましい情景しか思い浮かばない。
 まずチケット売り場があり、そこで1,200Ft(約745円)を払って券を貰う。 思っていたよりも料金が高くてビックリした。
 さすが総本山だけあって、格式高い!
 奥に進むと、チケット確認のおばさんがいて、お金を払った確認を取ると、2階の第2ステージへ進める。

 1階部分は、見たくもない下着が透け透けの白衣を着た太ったおばちゃんがウロウロしていて、『もしかして、別な意味で危ない場所なんじゃねーの?』と心配になるほど普通の雰囲気で、ここに来るまで緊張していた自分がアホらしく感じるほど安堵した。

 第2ステージの2階へ上がる。
 ここからは、幾ら太っていようが、幾らおばちゃんだろうが、女性の姿を見ることはない。
 何しろ今日は男性専用日!
 火・木・土は男性専用、月・水・金は女性専用と、フェミニストもびっくりの性差別が行なわれているのだ。
 男性専用日ということは、野郎しかいない。
 もう一度繰り返すが、今日は野郎しかいない。
 こういう意識の中で2階に上がって行き、いきなり「どこで買ったんですかぁ!?」と聞きたくなるようなビキニパンツを履いただけのおっさん2人が俺たちを出迎えてくれた時、それだけで「あぁ、ホモだぁ〜」と目をそらすほど度胸ありまくりの俺だった。
 実際には、そのおっさん達は身体をタオルで拭いているだけで、温泉であれば当たり前の光景なのだが、被害妄想が激しくなっている俺にはそれだけで過激な光景に見えてしまうのだ。
 ある意味、ウブである。

 2階部分は脱衣所になっている。
 もらったチケットをおじさんに渡すと、ベッドシーツのようなタオルと、脱衣所のカギをくれる。 脱衣所は1u程度のスペースだが完全個室になっており、なんだか安心。 中にはベンチもあるし、ハンガーもある。
 ここで水着に着替える。 以前はフルチンで入浴出来たキラーイだが、今は男性も必ず水着着用がルールになっている。 俺にとってはありがたいルール変更で、大歓迎だ。
 タンザニアで買った海パンは、「もう要らないだろ」とエストニアで捨ててしまったので、今日はパンツで入る。 フルチンだけは避けたい。
 やっぱり、ウブである。

 別な階段を下りて、1階に行く。
 いよいよ、ここから最終ステージの始まりだ。
 少しだけ硫黄の臭いが鼻を突く中、扉を開ける。 シャワーがあり、サウナがあり、大きな浴槽がある。
 とりあえず、一番大きな浴槽に入ってみよう。 真ん中には行かず、端の方で湯に浸かる。 普通に良い感じのお湯で、『精液でヌルヌル』などしていない。
 周りを見渡して見れば、皆さん普通のおっさんたちで、特にギラギラした雰囲気もない。

 5分後までは・・・

 あぁ、いい湯だなぁー。 散々聞いてきたけど、全然良い温泉じゃないか!
 と、改めて周りを見渡して見れば、あれぇ? さっきは全然気付かなかったけど、実はおじさんたち2人1組でカップルになってる?!
 向かいのおじさん2人、思いっきりキスしてます。
 右方向のおじさん2人、前後になって湯船に浸かり、後ろのおっさんが前のおっさんのパンツに手を突っ込んで、思いっきりチ○コをしごいています。
 いかん! いかんぞー!! 全く気付かない間に完全に敵に周りを囲まれてしまっている。
 いきなりのアウェーの洗礼に、少し取り乱す俺らだった。 「さすが」としか言えん。

 徐々に浴槽の中に人が増え出した。
 わざわざ真ん中でお湯に浸かっているおっさんが数名。 「へー、相手募集中なんだぁ」程度に視界の隅の方で確認していたが、その内ただならぬ妖気を感じ始めた。
 見過ぎ! 俺らを見過ぎ! むちゃくちゃ見過ぎ!
 浴槽の真ん中でウロウロしているおっさんの1人が、町中で同じことをされたら「テメエ、何見てんだ?!」と喧嘩を売ってしまいそうな位、ガンガンに見てくる。
 弱いかな、「テメエ、何見てんだ?!」などと言えるわけもなく、視線のやり場に困ってオドオドするだけ。
 実は気が弱いのに、改造車に乗ってワル気取りみたいな気分だ。

 向こうを見ればキスしてるおっさん2人、隣を見ればチ○コをしごきあっているおっさん2人、前を見ればガンガンにこっちを見てるおっさん1人で、もう耐えられん! 別な湯船に入ることにした。
 かなり小さい浴槽だが、温度は高めで日本の温泉に近い。 「こりゃいいや」と入っていると、狭い浴槽なのに後から後からおっさんたちが入ってくる。
 おいおい、『芋を洗うような』という表現がピッタリじゃないか!
 近い、近い! 狭いから仕方ないと言え、見たくもないおっさんの体が俺の目の前。
 きっついなぁーと思っていると、隣のデブが俺にソフトタッチ。
 ん? まぁ、人が多いから体が触れてしまうのも仕方ないのかも知れんな。

 お湯の温度が高いので日本人には最高だが、彼らには熱過ぎるらしく入ってもすぐに出て行ってしまう。
 しかし、隣のデブはなかなか頑張っている。 そして、ソフトタッチ。 ん? もう空いてきたから、スペースをゆったり使ったらいいんじゃないですか? わざわざピッタリ寄り添って入ることもないでしょ。
 って、俺の腕さすってるぅー!!(泣)
 いやいや、おかしいんじゃないですか? 温泉に入っている他人の腕をさする意味が分からん!
 垢すりが趣味の人?

 「空いてるし、もっと向こうに行ってくれ」とジェスチャーし、自分も少し離れる。
 ところが、後から入ってきたおっさん3人組と一緒になって、完全に周りを囲まれてしまった。 左右に1人ずつ、前には2人。 近い、近い! 空いてるんだから、ゆったり入ろうぜ(泣)! しかも俺のこと見過ぎ!
 全然落ち着かないので、逃げるようにサウナに避難。 その頃、一緒に行った子も別な浴槽でソフトタッチされ、最終的に足をさすられていたことを俺は知らない。 しかも、同じ奴に・・・

 考えるに、彼らは「偶然、体が触れてしまったのかな?」と思うような微妙なソフトタッチで、まず相手の反応を伺う。 それを徐々にエスカレートさせて、最終的にはチ○コをしごくのだ!
 だからよほど鈍感な人でない限り、いきなりお尻の穴に指を突っ込まれることなどないだろう。
 その前に気付けよ!

 思っていたほど、キラーイ温泉は酷くなかった。 噂は、誇張されている場合がほとんどだということが判明した。 レイプされる心配はないだろう。
 ただ、温泉に来ている客の9割はホモであることは間違いない。 偶に、フルチンで浴槽の周りをウロウロしている奴もいる。 ルール違反です。
 1人でもう一度行くか?と聞かれれば、
 答えは「ノー!」だ。

今日の教訓
 オレンジのパンツを履いたデブには気を付けろ!

旅の出費
食費: 811フォリント
温泉: 1,200フォリント
外食代: 780フォリント
インターネット: 200フォリント
合計: 2,991フォリント(約1,860円)

ブダペスト・中央市場
2007年1月3日(水)
突然ですが・・・

 イスタンブールを目指して東ヨーロッパをほぼ1周し、東欧でまだ行っていないのはセルビア共和国と、ブルガリア共和国の2カ国だけと、制覇までもう少しなのにドイツに戻りま〜す!
 急遽、今日決定致しました。

 行き先はドイツのデュッセルドルフ。
 一体なぜ?! 治験に参加しようと思ってね。
 治験を簡単に言えば、開発された新薬を市場に出す前の身体実験。 モルモット試験の後に、実際の人間で試してみて問題がなければ製品になる。
 その実験台ってことだ。
 何の薬の実験をするか?によって、毎回条件や拘束期間は違うが、今回は鬱病の治療薬
 ちょうど1ヶ月の拘束期間だが、実際に臨床試験を受けるのは3週間弱。
 これで謝礼金は、3,000ユーロ(約47万円)。

 もちろん、誰でも治験に参加出来るわけではない。
 まず、ドイツにある臨床薬品開発の研究所に行き、そこで健康診断を受ける。 そこまでの交通費はヨーロッパ内であれば向こうが負担してくれる。
 その健康診断の結果、選ばれし者だけが臨床試験へ進めるのだ。 必要な人数の2倍を募集するので、2人に1人はここで落ちることになる。
 落ちたら、交通費を受け取ってサヨナラ。

 ここで選ばれた栄誉ある健康バカたちは、研究所に3週間軟禁されて新薬の投与を受ける。 この間は外出出来ないらしい。 でも、インターネットはあるし、日本語の本や雑誌が数百冊あるらしいから、基本的に引きこもりたい俺には問題なし。
 最終的な健康診断を受けて、現ナマ3,000ユーロを受け取る。

 つまり、俺は最初の健康診断を受けるところまでは決まっているが、実際に治験に参加出来るかどうか?は全くの未定。 俺の健康状態次第ということだ。
 もし健康診断で落とされた場合、わざわざ健康診断のためにドイツまで行ってしまったことになる。 一応、飛行機代と数泊分の宿は提供されるので、余分な出費が掛かる訳ではないが、「もう少しで東欧周遊が終わりそうだったのに・・・」と考えると、旅のテンションが下がる危険性あり。
 でも47万円は、魅力的・・・

 何気に、俺って大した病気したことないし、今回の旅行中だってホントにしんどかったのは1度くらいだ。 1年で1度しか病院のお世話にならないのは、日本に住んでいるのと変わらないだろ。
 猫アレルギーが気になるところだが、聞いたら「全く問題ないです」との返答だった。
 ちゅーことは、俺って結構健康体なんじゃね?

旅の出費
食費: 914フォリント
インターネット: 700フォリント
合計: 1,614フォリント(約1,000円)

ハンガリーの国会議事堂
2007年1月4日(木)
金の掛かる実験台

 デュッセルドルフまでの交通手段を調べる。
 バス、列車、飛行機があるが、交通費が全額支給されることを考えれば、無理して陸路で十数時間掛けて行くこともないだろう。
 それに、バス、列車はスケジュール的に調度良いのがない。 そこで飛行機で飛んでしまうことにした。
 一応、俺と俺の間で首脳会談が開かれ、陸路と海路で日本を目指してはいるが、今回は日本と真逆の方向に行くから空路でもOK!という結論が出た。

 早速、旅行代理店巡り。
 デュッセルドルフまで行ったら、あとは適当に・・・と考えて、片道航空券を買おうと思っていたのだが、これがまた滅茶苦茶高い! 20万円超えてたもんね。
 幾ら交通費支給に上限なしと言っても、健康診断で落とされて治験を受けれるかどうかも分からない輩に20万円も(しかも片道で)出すのかね?
 それは会社として有りなわけ? 仮に有りだとしたら、「薬って、どんだけ儲かってんの?!」って話になるわな、汚い話し。
 だって、仮に俺が健康診断で落ちたとする。 片道20万円の交通費出して、3日間の健康診断を無料で受けさせて、やっぱりダメでしたサヨナラで、また帰りの交通費も出す。 で、この間の食事と宿泊代も出すわけ。 向こうには百害あって一利なし。
 むちゃくちゃ儲かってますなぁ〜、お主。
 俺にも株くれ!

 とは言っても、根は貧乏性なほどセレブな俺。
 散々格安航空券を探した上で、往復航空券なら8万9千フォリント(約5万5千円)で買えることを知り、“交通費支給に上限なし”にも関わらず、安い往復航空券を予約。 やはり愛社精神ですからねぇ。

 そんなわけで、7日にルフトハンザ航空でドイツに飛びまーす。

 写真は、国会議事堂。 ちょっと尖り過ぎ。

旅の出費
食費: 429フォリント
インターネット: 500フォリント
合計: 929フォリント(約580円)

くさり橋と王宮
2007年1月5日(金)
最初に言ってくれ!

 ハンガリーに『Smack』というインスタント・ヌードルがある。 包装の裏を見ると、英語とドイツ語の説明も併記されているので、もしかしたらヨーロッパの他の国にも輸出されているかも知れない。
 この『Smack』、実は作っているのが日清食品の現地法人なのだ。
 1個139フォリント(約85円)で、他のインスタント・ヌードルよりも若干高めだが、麺が旨い!
 ブダペストで『出前一丁』を食いたいけれど、値段が高過ぎる!と思っている人は、スーパーで『Smack』を探してみたら?

 昨日の続きだが、ドイツ・デュッセルドルフ行きの航空券を予約し、一応その報告をドイツにメールした。
 今朝、返信メールを確認してみたら、な、なんと「交通費の上限は200ユーロなので、列車かバスでお越し下さい」とのメールが来ていた。 200ユーロの上限なんて、初耳なんですけど・・・
 最初に「確認して下さい」と送られてきた資料には、しっかりと『交通費支払いの上限はありません』と書かれていたから、飛行機のチケットを散々探して回ったのに、全くの無駄足だったわけだ。
 資料の内容が間違っているのも問題だが、出来れば最初にきちんと言って欲しかったよな。

 そんなわけで、急遽慌しくなった。
 まず予約していた航空券をキャンセルする。 ホント、買っちゃう前に返信メールを確認してよかったよ! その後で駅に向かい、デュッセルドルフ行きの列車スケジュールと値段を確認。 値段を確認したので、その分のお金を両替しに行く。
 両替する前に、もう一度ネットで列車のスケジュールを調べてみようと思い、ハンガリー国鉄の検索サイト、オーストリア国鉄の検索サイトを駆使して調べたところ、駅で聞いたよりも都合の良い列車が見付かった。 列車はブダペスト発なのに、ハンガリー国鉄のサイトではヒットしなかった列車だ。
 ハンガリー国鉄のサイトは、国外の乗り継ぎ検索が弱いようで、イマイチ使えないことが判明。 さらに、同じシステムを使っていると思われる駅の窓口も使えないことが判明。

 また新たな手段を発見してしまったので、駅に戻ってネットで調べた列車で行った場合の運賃を確認。
 またまた歩いて戻って、銀行でT/Cを両替。
 両替したら、またまたまた駅に戻ってチケットを購入。 今日は駅を3往復しました・・・
 歩き過ぎ! 不健康だ。

 ちなみに、ブダペスト発ウィーン経由ミュンヘン行きに乗り、ミュンヘン乗換えで、ミュンヘン発デュッセルドルフ行きの夜行列車で、運賃は47,142フォリント(約29,120円)だった。 2等列車なのに、この値段!

 そんな頑張った俺に、今日はちょっとしたお年玉があった。
 列車のチケットが250USドル相当だったので、250USドルのT/Cを銀行で両替した。 ところが、貰ったお金は300USドル分。 あれ? レシートを確認すると、250USドルがいつの間にか300USドルに変身している!
 うわぁー、やさしいな!ハンガリーの銀行って。
 明日にもハンガリーを出るというのに、余計に50USドル分のフォリント(ハンガリーの通貨)をプレゼントしてくれるのは、少し“ありがた迷惑”って感じだけど、その分はユーロに再両替して今後の旅資金に充てさせて頂きます。
 ありがとう、OTP Bank!!

旅の出費
食費: 234フォリント
コピー: 21フォリント
インターネット: 500フォリント
合計: 755フォリント(約470円)

ウィーン・シュテファン寺院
2007年1月6日(土)
3度目のオーストリア経由で2度目のドイツ

 早朝9時半に起きて、荷支度を整える。
 今日は久しぶりの移動日、しかも17時間列車に揺られる長距離移動だ。
 スーパーマーケットに行って列車内での食料を買い込み、宿で朝食兼昼食のペペロンチーノを作って食い、移動中の食料用にご飯を炊いてオニギリを握る。
 まぁ、正確に言うと「食料を買い込んだ」、「ペペロンチーノを食べた」には俺も入っているが、他は「やってもらった」になる。

 昨日、OTP Bankからのお年玉で貰った50USドル分のフォリントで、食料を買い、余ったお金を再両替したら25ユーロと5USドル分になった。

 午後1時10分、ブダペスト発ウィーン経由ミュンヘン行きの特急列車に乗り込む。
 やっぱりロシアやウクライナの列車と比べると、質が明らかに違うよね。 再び先進国に戻るという実感が、既に列車に乗った時から感じる。
 座席の横にはパソコン用の電源も付いているし、快適。 列車内で出入国審査も済ませ、無事にオーストリア入国。 10月以来3度目の入国になる。

 午後4時過ぎに、ウィーン到着。 写真は、ウィーンのシュテファン寺院だ。 もちろん、今日撮った写真じゃないけどね。
 夜7時には、ザルツブルグ到着。 ウィーンもザルツブルグも列車で来たことがあるので、なんだか懐かしい。 『駅を出て、こうやって歩いていけば宿があるんだよねぇ〜』などと1人で妄想していた。

 ドイツのミュンヘンにも呆気なく到着。 久しぶりのミュンヘン!などと思い出に浸っている間もなく、移動は続く。 ミュンヘンで列車を乗り換えて、オランダ・アムステルダム行きの夜行列車に乗る。

 明日の朝にはオランダとの国境近くにある、デュッセルドルフに到着だ!

旅の出費
外食代: 5.9ユーロ
食費: 2,254フォリント
合計: 2,254HUF+5.9EUR(約2,310円)

デュッセルドルフにて
2007年1月7日(日)
ドイツの日本人街

 早朝8時に、デュッセルドルフに到着。
 まだ真っ暗で、真夜中みたいな感じだ。
 駅のトイレに、英語やドイツ語と並んで日本語で『手洗所』と書いてあったのには驚いた。
 ここ、デュッセルドルフはドイツの中でも特に日系企業の集まる商業都市らしく、日本人人口は1万5千人ほどだそうだ。

 日曜日で、どの店も休業しており、道を歩く人さえ疎らな寂しいデュッセルドルフ市内を散策してみる。 デパートさえ閉まっており、ホントに市内はシ〜ンとしている。
 ガイドブックによると『通称・日本人通り』と呼ばれているインマーマン通りに行く。 確かに、日本食レストランが軒を連ねて並んでおり、三越デパートがあったりする。 全部閉まってるけど。 ビルの入り口に出ている看板を見て歩いても面白い。 色々な日系企業のオフィスが入っていて、「へー、こんな企業もデュッセルドルフに支店を出しているんだぁ」と興味深い。
 なんで、ここに日系企業が多いのかな? 税制上の優遇措置があるとか、立地条件が良いとかかな。 今までヨーロッパと関係のある仕事なんてしたことがないから、デュッセルドルフに日系企業が多いなんて初めて知った。
 ラーメン屋さんがあったのが、結構嬉しい。 絶対に豚骨ラーメンを食べに行くぞっ!!

 何とかお昼過ぎまで時間を潰したが、遂に耐え切れなくなって治験をする会社に行くことにした。
 そこは、デュッセルドルフから路面電車で20分ほど行ったノイスという所にある。
 今日は、この会社内にある宿泊施設で1泊する。 今日の夕食と、明日の朝食も準備してくれるらしい。
 明日が受付と説明会になるのだが、遠方から来る人たちのために、前日である今日から泊まれるようになっている。 今日の時点で来ていたのは、9名。 ほとんどが旅行者か、ワーキングホリデー組だった。

旅の出費
トイレ: 2ユーロ
トラム: 4ユーロ
タバコ: 0.4ユーロ
ロッカー: 5ユーロ
外食代: 10.69ユーロ
インターネット: 4ユーロ
合計: 26.09ユーロ(約4,070円)





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