いやー、新年ですねぇ〜。
新たな年が明けて、まず行っておかなければならない所と言えば、初詣?
いやいや、ハンガリーに神社はないので無理。
ということで、ハンガリーのホモ温泉の総本山キラーイ温泉に行ってきました!
まぁ、色々な意味で道場破りです。
熱海と並び、世界でも有数の温泉都市ブダペスト。 町の中心にはいくつも温泉が湧いている。
そんなブダペスト市内には数々の温泉を楽しめる施設が点在している。 有名なところでは、ゲッレールト、セーチェニ、ルカーチなどがある。
しか〜し、ホモの社交場として(旅行者の間で)数々の伝説を作り出しているのは『キラーイ温泉』! オスマン・トルコ占領下の1570年に造られた本格的トルコ風呂として歴史的にも貴重だが、そんな歴史の重さなど微塵も感じさせない荒廃っぷりで男性旅行者の度肝を抜く。
俺がキラーイについて聞いたことのある話を幾つか披露したいと思う。
以下から18禁の文章になるのでよろしく。
温泉のお湯は、浴槽内でオナニーをするホモの精液のせいでヌルヌルしているらしい。
これは前にも書いたが、浴槽の真ん中にいる=相手募集中の合図になり、知らずに「いい湯だな、アハハン♪」と真ん中に行こうものなら、周りのホモたちがクロールで突っ込んで来るらしい。
おじさんがウインクを投げかけてきたので、よくある白人の挨拶だと思い、親指を立てて笑顔を返したらお尻の穴に指を入れられたらしい。 入れられたのが親指だったかどうか?までは確認出来ていない。
他にも色々あるが、えぐい表現になるので自粛しようと思う。 「今までのも十分えぐい」と言われれば、返す言葉もないが。
やはりブダペストで温泉に行くのであれば、まずは総本山に乗り込んで道場破りをするのが礼儀であろう。
それに、噂というのは所詮ウワサ。 実際に体験したわけでもないのに、噂話に尾ひれを付けて、さも自分が体験した、または体験した人を直接知っているかのように話す旅行者が多いのも事実だ。
ここは午年生まれで、年男でも何でもない俺様が直接乗り込んで確かめるしかない。
正義感溢れる、熱い男である。
でも1人で乗り込む勇気は微塵も持ち合わせていないので、いざとなったら身代わりで置いて逃げてこれる男性と一緒に出陣。
キラーイ温泉はブダ側の王宮近くにある。
行ったのは午後2時前。 なんだかくたびれた感のある入り口を入る(写真)。
とにかく、建物の中に入るまでが緊張して心臓がドキドキ。 どれだけ恐ろしい所なのか? 考えれば考えるほどおぞましい情景しか思い浮かばない。
まずチケット売り場があり、そこで1,200Ft(約745円)を払って券を貰う。 思っていたよりも料金が高くてビックリした。
さすが総本山だけあって、格式高い!
奥に進むと、チケット確認のおばさんがいて、お金を払った確認を取ると、2階の第2ステージへ進める。
1階部分は、見たくもない下着が透け透けの白衣を着た太ったおばちゃんがウロウロしていて、『もしかして、別な意味で危ない場所なんじゃねーの?』と心配になるほど普通の雰囲気で、ここに来るまで緊張していた自分がアホらしく感じるほど安堵した。
第2ステージの2階へ上がる。
ここからは、幾ら太っていようが、幾らおばちゃんだろうが、女性の姿を見ることはない。
何しろ今日は男性専用日!
火・木・土は男性専用、月・水・金は女性専用と、フェミニストもびっくりの性差別が行なわれているのだ。
男性専用日ということは、野郎しかいない。
もう一度繰り返すが、今日は野郎しかいない。
こういう意識の中で2階に上がって行き、いきなり「どこで買ったんですかぁ!?」と聞きたくなるようなビキニパンツを履いただけのおっさん2人が俺たちを出迎えてくれた時、それだけで「あぁ、ホモだぁ〜」と目をそらすほど度胸ありまくりの俺だった。
実際には、そのおっさん達は身体をタオルで拭いているだけで、温泉であれば当たり前の光景なのだが、被害妄想が激しくなっている俺にはそれだけで過激な光景に見えてしまうのだ。
ある意味、ウブである。
2階部分は脱衣所になっている。
もらったチケットをおじさんに渡すと、ベッドシーツのようなタオルと、脱衣所のカギをくれる。 脱衣所は1u程度のスペースだが完全個室になっており、なんだか安心。 中にはベンチもあるし、ハンガーもある。
ここで水着に着替える。 以前はフルチンで入浴出来たキラーイだが、今は男性も必ず水着着用がルールになっている。 俺にとってはありがたいルール変更で、大歓迎だ。
タンザニアで買った海パンは、「もう要らないだろ」とエストニアで捨ててしまったので、今日はパンツで入る。 フルチンだけは避けたい。
やっぱり、ウブである。
別な階段を下りて、1階に行く。
いよいよ、ここから最終ステージの始まりだ。
少しだけ硫黄の臭いが鼻を突く中、扉を開ける。 シャワーがあり、サウナがあり、大きな浴槽がある。
とりあえず、一番大きな浴槽に入ってみよう。 真ん中には行かず、端の方で湯に浸かる。 普通に良い感じのお湯で、『精液でヌルヌル』などしていない。
周りを見渡して見れば、皆さん普通のおっさんたちで、特にギラギラした雰囲気もない。
5分後までは・・・
あぁ、いい湯だなぁー。 散々聞いてきたけど、全然良い温泉じゃないか!
と、改めて周りを見渡して見れば、あれぇ? さっきは全然気付かなかったけど、実はおじさんたち2人1組でカップルになってる?!
向かいのおじさん2人、思いっきりキスしてます。
右方向のおじさん2人、前後になって湯船に浸かり、後ろのおっさんが前のおっさんのパンツに手を突っ込んで、思いっきりチ○コをしごいています。
いかん! いかんぞー!! 全く気付かない間に完全に敵に周りを囲まれてしまっている。
いきなりのアウェーの洗礼に、少し取り乱す俺らだった。 「さすが」としか言えん。
徐々に浴槽の中に人が増え出した。
わざわざ真ん中でお湯に浸かっているおっさんが数名。 「へー、相手募集中なんだぁ」程度に視界の隅の方で確認していたが、その内ただならぬ妖気を感じ始めた。
見過ぎ! 俺らを見過ぎ! むちゃくちゃ見過ぎ!
浴槽の真ん中でウロウロしているおっさんの1人が、町中で同じことをされたら「テメエ、何見てんだ?!」と喧嘩を売ってしまいそうな位、ガンガンに見てくる。
弱いかな、「テメエ、何見てんだ?!」などと言えるわけもなく、視線のやり場に困ってオドオドするだけ。
実は気が弱いのに、改造車に乗ってワル気取りみたいな気分だ。
向こうを見ればキスしてるおっさん2人、隣を見ればチ○コをしごきあっているおっさん2人、前を見ればガンガンにこっちを見てるおっさん1人で、もう耐えられん! 別な湯船に入ることにした。
かなり小さい浴槽だが、温度は高めで日本の温泉に近い。 「こりゃいいや」と入っていると、狭い浴槽なのに後から後からおっさんたちが入ってくる。
おいおい、『芋を洗うような』という表現がピッタリじゃないか!
近い、近い! 狭いから仕方ないと言え、見たくもないおっさんの体が俺の目の前。
きっついなぁーと思っていると、隣のデブが俺にソフトタッチ。
ん? まぁ、人が多いから体が触れてしまうのも仕方ないのかも知れんな。
お湯の温度が高いので日本人には最高だが、彼らには熱過ぎるらしく入ってもすぐに出て行ってしまう。
しかし、隣のデブはなかなか頑張っている。 そして、ソフトタッチ。 ん? もう空いてきたから、スペースをゆったり使ったらいいんじゃないですか? わざわざピッタリ寄り添って入ることもないでしょ。
って、俺の腕さすってるぅー!!(泣)
いやいや、おかしいんじゃないですか? 温泉に入っている他人の腕をさする意味が分からん!
垢すりが趣味の人?
「空いてるし、もっと向こうに行ってくれ」とジェスチャーし、自分も少し離れる。
ところが、後から入ってきたおっさん3人組と一緒になって、完全に周りを囲まれてしまった。 左右に1人ずつ、前には2人。 近い、近い! 空いてるんだから、ゆったり入ろうぜ(泣)! しかも俺のこと見過ぎ!
全然落ち着かないので、逃げるようにサウナに避難。 その頃、一緒に行った子も別な浴槽でソフトタッチされ、最終的に足をさすられていたことを俺は知らない。 しかも、同じ奴に・・・
考えるに、彼らは「偶然、体が触れてしまったのかな?」と思うような微妙なソフトタッチで、まず相手の反応を伺う。 それを徐々にエスカレートさせて、最終的にはチ○コをしごくのだ!
だからよほど鈍感な人でない限り、いきなりお尻の穴に指を突っ込まれることなどないだろう。
その前に気付けよ!
思っていたほど、キラーイ温泉は酷くなかった。 噂は、誇張されている場合がほとんどだということが判明した。 レイプされる心配はないだろう。
ただ、温泉に来ている客の9割はホモであることは間違いない。 偶に、フルチンで浴槽の周りをウロウロしている奴もいる。 ルール違反です。
1人でもう一度行くか?と聞かれれば、
答えは「ノー!」だ。
今日の教訓;
オレンジのパンツを履いたデブには気を付けろ!
旅の出費;
食費: 811フォリント
温泉: 1,200フォリント
外食代: 780フォリント
インターネット: 200フォリント
合計: 2,991フォリント(約1,860円)
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