キャビアとトリュフと並び、世界三大珍味の一つに数えられるフォアグラ。 そのフォアグラをたっぷり使った料理『フォアグラ丼』を作って、世界のハイソたちの仲間入りをしようということになった。
食い過ぎて痛風になりたいぞっ!!
まず、行った場所はブダペストの中央市場。
ここは、生鮮野菜から肉、果物までブダペストの胃袋を支える屋内市場だ。 豚肉専門店コーナーを通り過ぎると、鳥肉専門店コーナーがある。
そもそもフォアグラを「いつ食ったことがあるのか?」さえ覚えていないほどハイソな俺は、どれがフォアグラなのか分からん!
でも、“フォアグラとは肝臓だ”という程度の、『トリビアの泉』でタモリがへー・ボタンを連打しそうな知識は持ち合わせていたので、肝臓っぽい奴を探す。
すると、ありました! フォアグラ。
1kg6,000フォリント(約3,730円)から、1kg3,900フォリント(約2,420円)まで店によって値段にバラつきがあり、当然のことながら値段相応に大きさや色が違う。 高い方が色も白っぽく、大きい。
そんなもん、高くても良いのに決まりだろ!
今日のフォアグラ丼は、1人当たり200gのフォアグラと決めていたので、4人分830gのフォアグラを買った。
830gで、4,980フォリント(約3,090円)。
日本での値段が幾らか知らんが、ものすご〜く安い気がする。 一応、世界三大珍味と言われているくらいだからな。
あとは、ジャポニカ米を買って買出しは終了。 インディカ米よりも3倍以上値段が高かったが、秋田小町米奉行としては米に妥協は出来ん。
最後の大難関は調理。
塩・胡椒をまぶした後、フライパンで焼く。 ところが油の塊みたいなフォアグラだから油がすごいし、表面は焦げても中が焼けない。 料理などしない俺が世界三大珍味のフォアグラを料理しようとしている時点で、“そもそもがおかしいんじゃねーの?!”と思うのだが、事情が事情ゆえ致し方ない。
米を炊き、フォアグラを焼き、俺様特製ソースを作って終了。 特製ソースは、高級トカイ・ワインをベースに、バターと醤油を加えてみた。
バックパッカーの夕飯とは思えない、高級料理の完成である!
「いただきま〜す!」とフォアグラを割ってみると、中はまったく火が通ってない・・・
表面は焦げているのにだ。
さすがに中が生のフォアグラをムシャムシャ食べるほど、ワイルドさを自慢したい旅行者はおらず、電子レンジで調理し直すことに。
俺なんて5分もチンして、念入りに熱を入れてやったぜ。 よくよく考えてみれば、あんなに苦労して焼いたフォアグラなのに、最終的には電子レンジで調理したというのも悲しい話だ。 じゃぁ、最初っから電子レンジでよかったんじゃね?
さてさて、肝心のお味の方は?と申しますと、やっぱ旨いよフォアグラ。
ただ、かなり重い・・・ 段々と気持ち悪くなってきて、最後の方は吐きそうになるほど、フォアグラに食べ慣れてるぜ!的な俺だった。 何しろほとんど油だから、こってりねっとり。 1人200gは多過ぎ!
一生分のフォアグラを食べ終え(実際には気持ち悪くなって、少し捨てた)、当分はフォアグラなんて食わねぇ!と心に決めた俺だった。
これで1人1,400フォリント(約870円)也。
旅の出費;
食費: 1,967フォリント
インターネット: 500フォリント
合計: 2,467フォリント(約1,530円)
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