ゆずランドへようこそ

ヨーロッパ旅行日記


この日記は1週1ページで、最終更新日が一番下になります


現在地はどこなの?

<<前のページ | 次のページ>>
ピランの風景
2006年10月2日(月)
スロベニアの海岸線

 スロベニアでの滞在先は、2DK。 入り口は分かれているので、完全にアパートに住んでいるよう。 冷蔵庫や洗濯機やドライヤーまであるし。
 食事も作ってくれたり至れり尽くせりで、気を使うのが唯一の難点という贅沢な悩みがあるのみだ。

 今日は、アリオシャとモニカの年代物のルノー車に乗って、スロベニアの海岸沿いを見て回った。
 南をクロアチア、西をイタリア、北をオーストリアに挟まれているスロベニアにはわずかな海岸線しかない。 アドリア海に面する海岸線は、46.6km。 車で30分もあればクロアチアとの国境からイタリアとの国境まで行けてしまう。 そりゃぁ、首都に行くよりもイタリアに買い物に行った方が近いわけだ。
 海岸沿いには、北から順にコペル、イゾラ、ピランという港町があり、どこも小さい町だが旧市街がある。

 写真は、ピランの街並み。 どこも、海に飛び出したようにあり、港を中心にした旧市街がある。
 地元の人以外がピランに車で乗り入れる際には、お金が掛かる。 旧市街なので狭いのだ。

 イゾラではインターネットをした。 やべー、かなり速い・・・ 南アフリカを出て以来最速かも知れん。 エロ動画もアッと言う間にダウンロードよ!

旅の出費(2人分)
タバコ: 570トラル
インターネット: 360トラル
合計: 930トラル(約590円)

ユリアン・アルプス
2006年10月3日(火)
アルプスの少年

 今日から1泊2日の小旅行にお出掛け。
 アリオシャとモニカが「ユリアン・アルプスに行かなかったら、スロベニアに来た意味がない!」と言うので、彼らの車でスロベニア北西部を回ることになった。

 イタリアとの国境沿いに北上する。
 とにかく緑豊かな景色で、途中の村々もオレンジの瓦屋根に、庭や窓を花でいっぱいにしている家が多い。
 そして、どの村にも必ず教会がある。 その教会も、ある村を境に建築様式が変わったりしたのが非常に興味深かった・・・なんて俺が思うとでも思ったか!? 建築様式が変わろうが、そんなもん最初っから興味ねー!

 せっかくのアルプスだが、今日の天気は雨。 雲に隠れて、山が全く見えん!
 スロベニア最高峰のトリグラフ山(2863m)を回り込むように、急な峠道がある。 最高地点が1600mを越える峠道の天辺で休憩した。 むっちゃくちゃ寒い! しかも雲の中だから、周りの山々の景色を眺めて・・・どころじゃない。
 雨の中を撮った写真が、今日の日記の写真。 左下に小さく写っている車でここまで来た。
 トリグラフ山は雲に包まれて全く姿を現さず、残念。

 トリグラフ山を中心としたユリアン・アルプス一帯は、スロベニア唯一の国立公園に指定されている。
 今日の宿は、トリグラフ国立公園の東に位置するブレッドに取ることになった。 ここにはブレジスコ湖という小さな湖があり、多分スロベニアで一番有名な観光地。

旅の出費(2人分)
食費: 2,886トラル
飲み代: 800トラル
宿代(1泊分): 5,000トラル
合計: 8,686トラル(約5,540円)

ブレジスコ湖
2006年10月4日(水)
忘れ物

 今日も朝から生憎の大雨・・・
 そんな中、ブレジスコ湖畔のブレッド城に行ってみた。 断崖の上に建つブレッド城は、「これで城かよ!?」という位小さいが、そこからの眺めは中々良い。
 入場料に1,000円くらい掛かるが、団体客のドサクサに紛れ込めばタダで入れる。

 っていうか、日本人団体客が多い! 『Look JTB』のバスが着いて、おばちゃんたちがゾロゾロ出てきた時にはびっくりした。 『Look JTB』以外にも団体客がいっぱいいたよ。 今はシーズンじゃないから、観光客で溢れ返っているような状態ではないけどね。

 一通りブレッド観光をした後、途中の旧市街を見たりしてからスロベニアの首都リュブリャナに到着。
 今までの東欧の首都と違って、リュブリャナは比較的新しい町の感じを受けた。 重厚なヨーロッパ様式の建物よりも、ガラス張りのビルの方が目に付く。 でも、町としては古いんだろうけどね。

 リュブリャナでボケーっとしていて、大事な事に気が付きました。
 あれ?俺、パスポートを入れた腹巻をしていない。 普段邪魔くさいからしないんだよねー、腹巻。 ダサいしさ。
 どこに忘れたかなぁ〜と考えたら、昨日の夜に泊まった猟師さんの家しか考えられない。 早速、電話を掛けてみるがお爺さんは出ない。
 『ま、いいや』とリュブリャナ観光を続行。

 リュブリャナの駅から徒歩5分ほどの所に、『Celicia Hostel』というユースホステルがある。 このホステルは、元々は刑務所だったというちょっと変わった宿だ。 見学しに行ったが、ドミトリーの他に、豚箱を部屋に使っていて面白い。 もちろん鉄格子はそのまま。
 元々刑務所と言っても、今はモダンに改築されており、お洒落なコンセプト・ホステルという感じだ。 宿泊料は、鉄格子の檻(ダブル)で1人20ユーロを越える。
 機会があったら泊まってみたいかな。

 夜、再びブレッドのお爺さんに電話を掛ける。
 そしたら、向こうは向こうでかなりのパニックになっていたらしい。 「ヤポンスキーがパスポートや運転免許証、お金、クレジットカードが入った腹巻を忘れていった!」というので、警察に届けたりと一騒動。 お爺さんがモニカのIDカードの内容を覚えていて、彼女の地元の同じ姓の人全部に電話をしたりと、色々な所に電話を掛けまくって頑張ってくれたらしい。
 とりあえず、「どうするか考えてからまた連絡する」と言って電話を切る。

 パソコンは絶対に忘れない自信があるけど、パスポートはねー・・・ まぁ、年に1回くらいはパスポートを忘れてみるのもいいもんだね。 また改めて気を引き締めるようになるじゃない? パソコンを失くしたら、問答無用で日本に帰るけどね。 パソコンのない旅なんて、クリームの入ってないクリームパンみたいなもんですよ。
 いずれにしても、いい人の所に忘れたのが不幸中の幸いでした。

旅の出費(2人分)
タバコ: 570トラル
外食代: 3,074トラル
合計: 3,644トラル(約2,330円)

スロベニアの家
2006年10月5日(木)
お留守番

 皆はイタリアのトリエステにお買い物。 俺はパスポートがないからお留守番。
 やっぱパスポートがないと不便だな・・・ イタリアなんて目と鼻の先なのに、国境があったら通れない。
 そんなわけで、今日の俺は暇。

 暇だから、今後の予定でも書きます。
 帰る気満々だったのに、バッグの底の方からお金を見つけてしまったがために、旅続行も可能になってしまった俺。 ドイツから日本に帰って、見付かったお金で新車の軽自動車を買っちゃうとか、全部競馬にぶち込むという手も考えたりもしたが、この際だから東欧だけは見て回ろうかな?と思った。
 ドイツからどう動くかは別として、ポーランド、チェコ、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアと回って、イスタンブールに行ってからまた考えてもいいかな。
 ちなみに、スロベニアの首都リュブリャナからドイツのミュンヘンまではバスでたったの6時間ほど。

旅の出費(2人分)
食費: 2,839トラル+2.11ユーロ
合計: SIT2,839+EUR2.11(約2,130円)

ブレッド城
2006年10月6日(金)
再びブレッド湖へ

 結局、パスポートを取りにブレッドに行くことにした。 俺もイタリア行きたい・・・
 最初はお爺さんに郵送してもらう事も考えたのだが、別に俺は時間がないわけでもないし、実際に会ってお礼を言った方が礼儀として良いかな?と思って、日帰りでブレッドへの旅を決行。

 仕事で首都リュブリャナまで行くという人の車に乗せてもらって、早朝6時半に出る。
 リュブリャナまでは高速道路を使えばわずか1時間。 近っ!小さい国って、それなりに便利だな。

 リュブリャナに着いたら、直ぐにブレッド行きのバスに乗り込む。 これまた約1時間で着いてしまう近さだ。
 一昨日と違い、今日のブレッドは快晴。 真っ青な空の下にアルプスの山々が見える。 天気は良いのだが、気温は低い。 朝、高速道路の温度計が10度になっていたくらいだから、初冬くらいの寒さだ。 頑張ればTシャツでもいける。

 ブレッドについて直ぐにお爺さんの家に直行。
 お爺さんは「私は開けて中を見ていないけど、中身を確認してくれ」と言って、セイフティーベルトを返してくれた。
 いやー、いい人で良かったよ!

 今日は忙しいぞ・・・
 チラッとブレジスコ湖畔のブレッド湖を眺めて(写真)、直ぐにリュブリャナに戻るバスに乗る。
 本当に「パスポートを受け取るためだけに来ました!」という行動だ。 パスポートのために、ここまで頑張れる俺って偉いと思うよ、うん。
 リュブリャナに着いたら着いたで、朝送ってもらった人の車に乗ってポルトローズまでとんぼ返り。

 結局、7時間ほどでポルトローズ⇔ブレッド間を往復してパスポートを取り返してきた!

旅の出費(2人分)
タバコ: 570トラル
外食代: 400トラル
インターネット: 90トラル
バス代(リュブリャナ⇔ブレッド): 3,000トラル
合計: 4,060トラル(約2,590円)

フレーム
2006年10月7日(土)
クロアチア日帰り観光

 パスポートあるから国境越えれるぞーい!とうことで、クロアチアに日帰り旅行に行って来た。
 家から国境までは、車でわずか5分! イタリアまでは車で30分だし、完全に『ちょっと隣町まで・・・』感覚で外国に行けてしまう。 外国とは文字通り『海の外(海外)』である日本と違い、あまりにお手軽過ぎ!

 ポルトローズの近くの国境からクロアチアに入ると、イストラ半島になる。 イストラ半島は、クロアチアの北西部に位置しており、アドリア海に突き出ている。

 イストラ半島に入ると、ウマグ、ポレチュと町が続く。 どこも旧市街を持つ古い町だが、ポレチュはUNESCOの世界遺産に登録されている。
 でも、ポレチュよりも良かったのが、ロヴィン(Rovinj)という町(写真)。 ロヴィンは、大きさも調度良い旧市街を持つ港町だ。 古い教会とか色々あるんだろうが、そんなものに特に興味のない俺は、雰囲気の方が大事。 ポレチュは世界遺産で歴史ある建築物が沢山あるんだろうけど、ロヴィンの雰囲気の方が俺には合った。
 でも、アドリア海沿いのバルカン半島の町ってどこも似たり寄ったりなんだよね・・・ 雰囲気とかの違いは若干あるものの、造りはほとんど一緒。 こだわる人からすれば、「いや! あそこの旧市街は6世紀の建築様式だが、どこそこは8世紀の・・・ しかもゴシック様式とルネッサンス様式が・・・」とかあるのかも知れないけど、そんなもん別にどーだっていいしなー。 違いなんて分からんし。

 アドリア海沿いを訪れるのであれば、とりあえずドブロヴニクに行っておけば間違いはないと思います。 興味がある人だったら、イタリアはベネチアまで海岸沿いを北上していけば、沢山同じような町があるから面白いかも。

旅の出費(2人分)
ゼロ

イゾラの風景
2006年10月8日(日)
サイクリング

 今日はイタリアのトリエステで年に1回行なわれるヨットのセイリング大会を見に行った。
 と言っても、わざわざイタリア領に入ったわけではない。 写真の手前はスロベニアのイゾラという町で、海を挟んでその奥に見えるのは全部イタリアだ。 イゾラよりもイタリア寄りにあるコパーという町の岬から見学したのだが、ヨットが目の前で見れた。

 数百隻、もしかしたら千隻以上いたかも知れん。 世界中から集まったヨットが、午前10時に「よーいドン」で競争を始める。 ちょうど見ていた場所の近くがUターン地点の近くで、間近で見れて面白かった。 速いヨットは断然速いのだが、ほとんどのヨットはお遊びで参加しているのか?、比べのものにならないくらい遅い。

 午後からチャリンコを借りてサイクリングする羽目になった。 基本的にチャリンコとか一輪車とか、この時代に“人力で動かさなきゃ動かないモノ”が嫌いだ。 エンジンという便利なもんがあるんだから、車やバイクでいいじゃん!と思っている俺が、むちゃくちゃ久しぶりにチャリンコを乗る羽目になったのには、色々と訳がある。
 寝るとき以外、いつもアリオシャやモニカと一緒というのはお互い気疲れする。 向こうがどう思っているか知らんが、少なくとも俺は気を使う分疲れる。 ならばちょっと個人行動を取ろうと思ったら、「じゃぁ、チャリンコでどこか行けば?」ということになってしまった。 しかも地図を出されて、「この町まではチャリンコで行ける」などと計画まで練られてしまった。 俺からしたら、東京から北海道くらい遠い距離なのにだ・・・

 そんなわけで、嫌々サイクリング。
 家を出て30分も経たずに、飽きた。 しかも!サドルが意味もなく硬い上に、前屈みにならないといけないチャリンコだから、ゴールデンボールの入っている袋と、肛門を結ぶ直線上が痛くて、とてもじゃないが健康的にサイクリングを楽しむどころの状況ではない。 これは明らかに不健康この上ない!
 30分でギブアップしたものの、家に帰るわけにもいかない。 多分、彼らも久しぶりの2人きりの時間を楽しんでいるだろうから、邪魔するのも悪い。 だが、俺は俺でむちゃくちゃ暇。 やる事がない。
 しかたなく2時間ほどボケーっと、無理して時間を潰してから帰る。 立ち漕ぎでね。

今日の出費(2人分)
タバコ: 570トラル
外食代: 628トラル
合計: 1,198トラル(約770円)





  Copyright © 2004- Yuzurand All Rights Reserved