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ヨーロッパ旅行日記


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パルテノン神殿
2006年9月11日(月)
パルテノン神殿

 「ビックリマン・チョコのスーパーゼウスって、ギリシャ神話から取った名前じゃね?」程度の知識(?)しか持っていなかったが、アクロポリスの丘に行ってみた。 一応有名だし、見ておいた方がいいかな?と思って。
 アクロポリスの丘でも特に有名なのがパルテノン神殿(写真)。 ギリシャの歴史なんて興味ねーけど、パルテノンくらいは聞いたことある気がする。

 アテネ市内の遺跡を回れる共通チケットが1人12ユーロ(約1,800円)もする。 しかーし!魔法のカード・国際学生証があれば半額の6ユーロ(約900円)になるのだっ!
 いやー、十二分に元を取らせてもらいました、国際学生証。 作った甲斐があった・・・ ちなみに、タイのカオサン辺りで作れる国際学生証は偽物です。 犯罪なので止めてください。
 俺のは本物だからね、フフフ。

 アクロポリスの丘を登っていくと、鉄筋の足場に囲まれた遺跡が見えてきた。 造り直しですか・・・?
 “侘び寂び”を分かっとらん、異邦人は! 崩れていようと、遺跡はそのままの姿で残しておいた方が味があるのに、所々オリジナルだけど、ほとんどは真新しい柱の神殿を再建されてもなー。
 鉄筋だらけの遺跡を通り抜けて見えてくるのが、右にパルテノン神殿(写真)、左にエレクティオン。
 パルテノン神殿は、奥に回りこむとフォークリフトやらクレーンで新しく遺跡を造ってるのが見えてしまうが、前面はまだ味がある。 エレクティオンなんて、すげー新しいぜアレ。
 博物館系は全く興味のない人だけど、一応アクロポリス博物館にも行って、ばっちり観光。

 アクロポリスの丘の後は、古代アゴラまで見ちゃったもんね。 古代アゴラって言っても、パルテノン神殿みたいのが建ってるだけなんだけどね。

旅の出費(2人分)
地下鉄: 3ユーロ
タバコ: 1.5ユーロ
雑費: 2.84ユーロ
入場料: 12ユーロ
外食代: 24.8ユーロ
合計: 44.14ユーロ(約6,620円)

アテネ市街
2006年9月12日(火)
忙しい一日

 今日は忙しかった・・・
 数ヶ月ぶりに、ものすごーく精力的に動いてしまって、疲れた。

 まず、カシオの正規代理店へ行った。
 歩いて行ったら、途中でものすごく遠いことに気が付いてバスに乗った。 この旅初の電気バス。
 ギリシャでカシオの正規代理店をやっているのは、『ELMISYSTEMS』という会社。 サービス窓口に行って、カメラの修理を依頼する。
 しかし、物事は簡単には運ばなかった・・・
 修理に必要な期間、一週間! さすがにアテネに一週間は無理だ・・・
 修理に必要なお金、260ユーロ! うそーん!? 約3万9千円ですよ! 去年の暮れに新品で買った時で、3万7千円だったんだぜ。 そんなにするんだったら、直さずに新品を買った方が安上がりだ。
 受付の対応を見る限り、EXILIM-S600のレンズの故障はよくあるみたい。 だって、「レンズが壊れた」って言ったら『あー、やっぱり?』みたいな顔されたし、修理の金額も直ぐ出てきたもんね。
 カシオさん、製品改良しましょうね。

 がっかりして、来た道を帰る。
 町中のカメラ屋さんに行って、新品カメラを見てまわる。 参考までに、同じEXILIM-S600は315ユーロ(約4万7千円)。 後でネットで調べたら、日本ではもう型が古いから3万円を切ってるんだけどね。
 くそー、どうしたらいいんだ!!

 日本へ荷物も送った。
 ヨルダンの死海の塩と、シリアのアレッポ石鹸。 今まで、『塩』と『石鹸』を2kgも持ち歩いていた俺って・・・ ビーチ・パラソルも変だけど、塩もなー・・・
 死海の塩は、俺と一緒にヨルダン、シリア、トルコ、ギリシャと4カ国も旅をしてきた旅友だが、今日でお別れ。
 あー、荷物が2kg軽くなって清々したぜ!!

 さらに!今日はこれで終わりじゃねー!
 明日移動するために、バスのチケットを買いに行った。 ギリシャ国鉄(OSE)が運行する国際バスのチケットを買いに、探し回ってオフィスを見付けたはいいが、「アルバニア行きはココでは売っていない」と言われ、何とか駅(名前忘れた)まで地下鉄で移動してようやく購入。

 あっ、ギリシャの次の目的地はイタリアではなく、アルバニアに決定致しました。
 「アルバニアって、どこ?」と思ってる方、俺もつい数日前に知ったので、知らなくて結構。 大した国じゃぁないです。

 あとねー、今日は本屋さんで世界地図帳を買ったんだ。 これ見てるだけで楽しい・・・
 世界地図を見ながら旅のプランを練る!
 アルバニアの後は、マケドニアに行きます。

旅の出費(2人分)
雑費: 2.7ユーロ
バス代: 3ユーロ
食費: 5.19ユーロ
地下鉄: 1.6ユーロ
地図帳: 12.7ユーロ
外食代: 21.9ユーロ
荷物送料: 30.45ユーロ
国際バス代(アテネ→ティラナ): 70ユーロ
合計: 147.54ユーロ(約22,130円)

ギリシャ・アカデミー
2006年9月13日(水)
二代目

 買っちゃったー、デジカメ!!
 正確に言うと、俺が買ったわけじゃないから、買ってたぜー、デジカメ!!
 ペンタックスのOptio S6で、画素数は600万。 機種を選定する時の条件が、SDメモリーカード対応であること、専用充電電池であること、500万画素以上であること、あまり値段が高くないこと、この4つを満たしていたのがペンタックスだけだった。
 単4乾電池対応のデジカメは安かったが、富士フィルムのFinePix F420(単4乾電池)が散々だったから、乾電池対応は却下。
 これで、心置きなく隠し撮りが出来る! 本屋で必要なページをマクロ・モードで撮って、パソコンで読んだりとか。

 こうなると、カシオのデジカメが邪魔。 使えない上に、捨てるのも勿体無いから、日本に送り返すしかないのだが、昨日荷物を日本に送っちゃったし、どーしよ?
 また荷物が増えた。
 さらにロンリープラネットの『East Europe』も買っちゃった・・・ これがまたぶ厚いでやんの。

 アテネを出発するべく、荷物をまとめて背負う。 何、この重さ?! 30kg超えてるかも知れん。
 メインのバックパックの他に、小さいバックパックも持っていて、体の前後に背負うのだが、この小さいバックパックが異様に重い。 もちろん、メインのバックパックの方がさらに重いんだけどね。
 さらに、もう1つバックパックを持っていて、これは持ってもらっている。 さらに、3つのバックパックに入りきらない荷物は両手に持って移動。

 夜8時、アルバニア行きの国際バスはアテネを出発。
 席はガラガラで、こんなんで儲かるんか?と心配になるくらい。 右側に海を見ながら走ること3時間、見えてきた町の入り口には『Welcome to Patra』という看板が・・・
 エーゲ海を北上してアルバニアに向かっているとばかり思い込んでいたのだが、パトラはイタリアの対岸の町で、地図上では思っていた方向と全く違う。
 バスは、このパトラでさらに乗客を乗せ、満席になったところで、イオニア海側を北上しだした。
 遠回りじゃないのかな?

旅の出費(2人分)
雑費: 5ユーロ
タバコ: 3ユーロ
地下鉄: 1.4ユーロ
食費: 13.16ユーロ
外食代: 11.3ユーロ
宿代(3泊分): 90ユーロ
ガイドブック: 30.89ユーロ
合計: 154.75ユーロ(約23,210円)

アルバニア・ティラナ
2006年9月14日(木)
アルバニア共和国

 俺にとってヨーロッパ2カ国目となる『アルバニア共和国』にやって来た。
 東欧の中でもかなりマニアックな国、それがアルバニア。 アルバニア、アルメニア、名前は似てるけど全然違う国です。 どっちの国も知らねー!
 そんなマニアックな国、アルバニアをちょこっと紹介。

 アルバニアは、東欧の中でもモルドバと並んで底辺に位置します。 ま、簡単に言えば貧乏。
 なぜか?と言うと、アルバニア共産党が支配するアルバニアは、最初はソ連と仲が良かったのに、途中で中国と仲良しになってしまいました。 おかげでソ連からは断交されてしまう。
 でも、そのうちに中国とも仲が悪くなって、中国からも断交されてしまう。
 共産国なのに他の共産国から仲間外れにされ、もう世界に友達が誰もいなくなったアルバニアは仕方なく『鎖国』することに・・・
 そんなわけで、1970年からずーっと鎖国していた変な国です。

 アルバニアの歴史を読んで、「ん?」と思うのが1997年の『ねずみ講事件』。 まず、『ねずみ講事件』という名前がスゴイ!
 アルバニアで大流行した“ねずみ講”。 3ヶ月で金利100%という謳い文句で財産を失った人、国民の70%。
 そんでもって、ねずみ講の怒りを政府にぶつけ出した国民のおかげで、アルバニア全土は暴動による無政府状態に・・・
 ん? もしかして、国民の70%はお馬鹿さん?

 ・・・アルバニアって、こんな感じらしいです。
 素敵でしょ?

 アテネからアルバニアの首都ティラナまでの国際バスに乗り込んでやって来たアルバニアだが、色々大変だったんだから!
 順調にイオニア海沿いを北上して、アルバニアを目指していたバス。 アテネを出発して6時間ほど経った深夜、いきなりバスが急停車。
 乗客が「オボボ、オボボ」言いながらパニクって、我先にとバスを降り出した。
 夜中の2時過ぎだぜ?! 何が、オボボだよ!と思いながらも、一番最後にバスを降りた。
 降りて全てを理解した。 バスのエンジンからものすごい白煙が上がっていて、運転手が消火器を使用中。
 「爆発するかも知れない」だって・・・ おいおい、ここは人里離れた山中ですよ! しかも気温は12度・・・
 爆発したら、朝までどーしたらいいんだ!?

 約1時間ほどブルブル震えながら外で待たされていたが、「乗れ」と言われ再びバスの中に。
 再び走り出したバスだが、10分後にはまた乗客が「オボボ、オボボ」言いながら慌てふためいてバスを降りる光景が見られた。
 この時、バスの車内は白煙で真っ白に。
 エンジンを掛けた時点で、モクモクと白煙が出てたんだから、またこうなることは予想出来んじゃん・・・

 「オーバーヒートではなく、モーターが焼けている」とか何とか言ってたけど、ミニ四駆じゃねーのに車にモーターってあるの?
 ちなみに、後で英語を話せる人に聞いたところ、「オボボ」の意味は「Oh! Shit!」だそうです(笑)

 白煙で後方の視界をゼロにしながらも国境に辿り着いた。
 乗客のほとんどは、直ぐ逃げられるように座席に座らず、立っている。
 もしかしたら爆発するか?、気温12度の山中で待つか?の究極の選択だもんなー、皆。

 アルバニア側の国境でバスが止まった。 時刻は真夜中の4時過ぎ。
 さぁー、どうする?! 山の中です。 しかも、ずーっと鎖国していたせいで未だに交通の便が悪いアルバニア。
 そしたら、バスの運転手が気を使って世話を焼いてくれ、うちらだけ首都ティラナに行く車に乗せてもらえることになった。 他の乗客は、代替のバス待ち。
 乗せてくれたのは運転手付きのお金持ち。 車は新車のフォルクスワーゲンの四駆。
 運転手が、頭は弱いけど喧嘩だけは強い!みたいな感じの、シルベスター・スタローンを万力で潰したみたいな顔と体をした奴で、アホみたいに急加速、急減速を繰り返してジェットコースター並みの乗り心地だった以外は、快適に首都ティラナに到着。

 アテネを出てから14時間が経過していた。 眠くて死にそう・・・
 まだ午前10時過ぎだというのに、寝ることにした。

旅の出費(2人分)
入国税: 20ユーロ
外食代: 8.5ユーロ
タクシー: 2ユーロ+200レク
合計: 30.5ユーロ+200レク(約4,830円)

ティラナの街並み
2006年9月15日(金)
美人天国

 アルバニアは美人だらけで、ずっと鼻血が止まりません。 思い出せばアフリカで・・・ゴリラ系の女性ばかりを見てきた後にエチオピアに入って、『エチオピア女性はなんて美しいんだ!』と感動した自分を殺したいです。 レベルが低い、俺! アルバニア女性を見ちゃったら失禁してるよ、当時の俺。
 鎖国万歳!! ねずみ講万歳!!

 ティラナ観光は1時間で終了した。
 共産国家時代の建物を何棟か見て、「へー」と言って終わり。 それよりも道行く女性が気になる。
 裸族には余裕で「写真撮らせてくれ」と近寄れる俺も、相手がアルバニア美人となると尻込みしてしまう。
 ウブでしょ?

 それなりに良い国だけど、特に見るものも、する事もない。 明日にはマケドニアに向かうことにした。
 町中の旅行会社で、ティラナからマケドニアのストゥルガまで行くバスのチケットを購入。 1人10ユーロ(約1,500円)だった。

旅の出費(2人分)
ビール: 340レク
外食代: 300レク
ランドリー: 2ユーロ
インターネット: 200レク
宿代(2泊分): 48ユーロ
国際バス代(ティラナ→ストゥルガ): 20ユーロ
合計: 840レク+70ユーロ(約11,550円)

アルバニア⇔マケドニア国境付近
2006年9月16日(土)
マケドニア共和国

 俺にとってヨーロッパ3カ国目となる『マケドニア共和国』にやって来た。
 マケドニアは、南をギリシャ、北をセルビア・モンテネグロ、西をアルバニア、東をブルガリアに囲まれた内陸国で、九州の3分の2ほどの大きさの小国だ。
 マケドニア国旗が旭日旗そっくりでビックリしたけど。

 アルバニアの首都ティラナを朝9時に出る。
 大型バスだったが、エアコンなし。 山間部を抜けるルートはグネグネ道が続く。 ティラナで会ったフランス人が「すげー道が悪い」と言っていたから、どんな悪路か?と思っていたが、別に大した悪路でもなかった。 道があまり良くない程度。
 途中のカフェ(写真)で昼食タイムを取った後、国境に到着。
 アルバニア側の国境付近には、塹壕が沢山。 マケドニアと戦争する準備ですかね?
 アルバニア側も、マケドニア側も一歩もバスから降りることなく手続き完了。 バスの中に出入国管理官が乗り込んできてパスポートを持って行き、スタンプを押して持って来てくれる。

 マケドニアのストゥルガには約6時間で到着。
 ストゥルガから15kmほど離れたオフリド湖畔の町オフリドに行く。 ここは世界遺産にも登録されており、ブルガリア正教の教会群が立ち並ぶ旧市街が見所だ。
 数日は湖畔でゆっくりすることに。

旅の出費(2人分)
ビール: 1ユーロ
タクシー: 5ユーロ
タバコ: 110ディナリ
外食代: 400ディナリ
食費: 80レク+201ディナリ
合計: 6ユーロ+711MKD+80Leke(約2,710円)

オフリド旧市街
2006年9月17日(日)
どんより空

 1日中、雨だった。 しかも、寒い。
 旅行中に雨が降ったことはほとんどない。 去年から思い出してみても、わずか数日しか雨が降った記憶が無い。
 ギリシャ・ロードス島では海に入れたし、アテネでもエアコンをつけていたくらいだが、アルバニアに入る頃から急に寒くなった。 長袖シャツでも寒いほどで、そろそろ冬支度が必要な気配だ。

 午後の一時だけ雨が上がったのを見計らって、旧市街を散策してみたが、途中でまた雨が降ってきたので結局何も見ずに帰って来た。
 これから冬に入っていく東ヨーロッパは、イメージ通りのどんよりとした曇り空の毎日で鬱になるんだろうなぁー・・・

 今日でケープタウンを出発してから、ちょうど8ヶ月が経った。 この1ヶ月でかなり移動した。 シリア、トルコ、ギリシャ、アルバニア、マケドニアと順調に北上中。
 ドイツのオクトーバー・フェスティバルに間に合うように移動していたつもりだが、今日のCNNでオクトーバー・フェスティバルの模様がニュースに・・・ まだセプテンバーだぜ! ドイツにも旧暦とかあるのか?

 この1ヶ月間に使ったお金は、約21万7千135円。 やはり物価がどんどん高くなってるからなー。
 それでも1人当たりにすると10万5千円。 ギリシャでエーゲ海に行ったのに、この金額ということは、アフリカで13万円も使ってた俺は何してたんだろ?
 不思議だ。

旅の出費(2人分)
食費: 343ディナリ
外食代: 100ディナリ
合計: 443ディナリ(約1,085円)





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