ドミの全員がデブに殺意を抱いたはず。 ちょっと鼻水気味のイビキを彼は一晩中ドミトリー内に響かせていた。
しかもデブは朝が早い・・・ マジで死んでくれ。
国境までバックパッカーズの車で送ってもらう。 ジンバブエのイミグレーションからは歩いて『Shoestrings』へ向かう。 やはりザンビア側より乞食やら物売りが多い・・・
宿に戻って一番最初にした事は『ケムケム号』のチェック。 エンジンは・・・無事に掛かった。
次の問題は燃料だ。 教えられた情報を元に、『Reserve Bank of Zimbabwe』(ジンバブエ準備銀行)に行く。 ここで燃料を購入するためのクーポン(写真)を購入する。 ガソリン、ディーゼル共1リッター1USドルだ。 外貨でしか買えないところがミソだ。
予備タンクも合わせて80リッターは入りそうだったので、80USドル(約8,800円)分のクーポンを購入する。 次は、町中にある『Marange
Service Station』という所に行く。 ここで79リッター入れたら満タンになった。 残った1USドル分のクーポンはジンバブエ人に売りつけた。
燃料の手に入れ方は分かったが、システムが分かり難い。 ジンバブエ準備銀行で燃料クーポンを外貨でしか売らないというのは、ジンバブエの外貨準備高や為替インフレとも関係しているだろうことは理解出来るが、燃料を入れる場所がビクトリア・フォールズでは『Marange』という民間企業1社だけというのが怪しい。 町中にあるシェルやトータルといった外資系ガソリンスタンドでは燃料自体が無いのだ。 裏にドロドロしたものがある気がする。
最近のジンバブエは問題が多い。 独立以来大統領のムガベがここ数年、さらなる権力の拡大を狙って色々な暴挙に出ている。
2000年頃から600以上の白人経営の農園が強制没収され、その3分の1はムガベの親戚や友達などの私有地に変わっている。 その過程で10人以上の白人農家が殺されている。
さらに国のクリーン化を唱えて、黒人低所得者の家(バラック)を破壊し、大量のホームレスが出ている。 これらの問題やインフレから来る不満で治安が悪くなってきている。
為替レートも正規が1USドル=25,000Zドルなのに、闇が1USドル=60,000Zドルでは旅行者にとってはオイシイけど、現地人にしたらやっていられないだろうな。 ザンビアで会った旅行者にも「ムガベの国で金は落としたくない」と言ってジンバブエだけ外して旅行している人もいた。
治安の悪化や燃料を手に入れる面倒臭さも考えて、グレートジンバブエ遺跡を見た後はザンビアの首都ルサカを目指して突っ切ってしまおうかと思う。
今日の走行距離; 8.4km
今日の出費(2人分);
ディーゼル・クーポン: 79USドル
タバコ: 25,000ジンバブエドル
ビール: 150,000ジンバブエドル
食費: 52,500ジンバブエドル
合計: 79USドル+227,500ジンバブエドル(約9,690円)
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