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南アフリカ・ケープタウン日記


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2005年12月12日(月)
外国人に聴かせる日本

  外人に「日本の音楽を聴いてみたい」と言われたら、他の人はどんな選曲をするのか?気になる。
 日本語を理解しない奴らに、演歌の心が理解出来るわけがない。 日本語を理解する俺でさえ、『ズンドコ節』を聴いて「きよしっ!」と相槌を入れられないくらいだから。
 胸毛とヒゲが繋がっているような毛むくじゃらな奴らに、倖田來未の歌が理解出来るわけがない。 胸毛が生えていない俺でさえ、彼女の歌よりも胸の切れ込みが気になるくらいだから。 チチはみ出てますよ。

 何度か外人の友達のためにCDを焼いたことがあるが、彼らは日本語の歌詞を理解しないわけだから、『歌』が『音』としてどれだけ耳に残るかで選曲する。 ドイツのRammsteinだってドイツ語で歌っているが、『音』がカッコいいから世界で売れたわけだし。
 奴らは、極東の日いずる国の音楽をナメてるはずから、ここは『日本ではこんな曲が大ヒットしてるんだ』ということを、ビシッと分からせてやらないといけない。
 メタルからジャズまで幅広く聴くが、日本の音楽を1度も聴いたことがないビギナーのため、以下の選曲でCDを焼いてやった。

1.OUTRAGE『My Final Day』
2.Satomi『HEARTBREAKER』
3.B-DASH『ぴ』
4.LOVE PSYCHEDELICO『Your Song』
5.THE MAD CAPSULE MARKET'S
『MASS MEDIA』
6.SEX MACHINEGUNS『パンダちゃん』
7.LISA『SWITH Feat.倖田來未 & Heartsdales』
8.尾崎豊『I LOVE YOU』
9.Kiroro『未来へ』
10.軍歌『空の神兵』

 1曲目のOUTRAGEは、ちょっと反則だが英語で歌っている。 だが、日本人デブ4人が繰り出す重厚な音に、スラッシュ好きな奴なら度肝を抜かす。 これも反則だが、彼らの拠点はロンドンだ。
 2曲目のSatomiは、ちょっと反則だが英語で歌っているR&B。 俺はけっこう好き。
 3曲目のB-DASHは、ちょっと反則だがB-DASH語で歌っている。 俺にも理解不可能だが、彼らにとっても“外国語”になるから耳を慣らすにはちょうど良い。
 4曲目のLOVE PSYCHEDELICOは、意味不明なほど日本語と英語をミックスして歌っている。 ここでようやく日本語が出てくるが、俺にも意味分からんくらいだ。 奴らにもちょうど良い。
 5曲目のTHE MAD CAPSULE MARKET'Sは、きちんと日本語で歌っている。 俺が中学生の頃から活動している彼らは、(なぜか)ヨーロッパでは(一部で)それなりに知られている。 (一部の人に)ソリッドな音のロックが人気。
 6曲目のSEX MACHINEGUNSも、きちんと日本語だ。 俺はこのバンドの音だけは日本で一番カッコいいメタルだと思っているが、『パンダちゃん、パンダちゃん、笹を食べる』というサビの歌詞を理解しない奴らも「この曲、カッコいいよ!」と同意してくれた。
 7曲目のLISAは、m-floのボーカル。 顔立ちがちょっとケバいけど、歌は上手い。
 8曲目の尾崎豊で尾崎信者になってもらった後は、9曲目のKiroroで畳み掛ける。 今までの曲で徐々に日本語に慣れ親しんだ奴らなら、すんなり受け入れるはずだ。
 ボーナストラックは、軍歌。 戦時中最高の作曲家たちに作られた軍歌は、歌謡曲としても最高レベルだ。 リズミカルなこの歌を聴きながら、お別れだ。

 これでようやく日本の音楽のドアを開けた外人どもには、次のステップとして王道ポップス・大江千里を聴かせ、 さらに日本が世界に誇る文化・歌舞伎とロックが合体した歌舞伎ロックスの『お江戸』と続き・・・

 前フリが長くなったが、今日ついに我慢出来なくなって、家賃を滞納しているにも関わらず、ウォーターフロントのCDウェアハウス(写真)でCDを1枚買ってしまった。 それだけ。

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2005年12月13日(火)
やっぱり陸路?

 最初の目覚ましが鳴った朝8時から、何度も目覚ましと格闘したが、結局勝てず、最終的に起きたのは午後3時で学校が終わっていた。

 ケープタウンからヨーロッパまでの船の手配を色々調べていたのが、どうやら難しい。 船のチケットを手配する会社がロンドンにあるので、支払いに問題あり。 それなりに大きな額のお金を、海外の知らない会社に送金するのはリスクが高いし、送金した後にチケットを郵送してもらったりしている時間の余裕もない。 こうなったら、陸路でヨーロッパまでアフリカ大陸縦断しないといけないかも。 でも黄熱病の予防接種とか必要だし、いずれにしても再来週までには今後の予定を立てないと。 あー、面倒くせー!
 いつも旅行に行く前って、移動するのが面倒だから嫌で嫌で仕方がないけど、一度“旅行モード”に入ってしまえば俺もアッという間になんちゃって旅行者に変身。

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2005年12月14日(水)
英語学習マニア

 今日はちゃんと起きたぜ、8時過ぎに。 久しぶりに学校に間に合いそうだったので、余裕をぶっこいてトーストを4枚にゆで卵、ヨーグルトを食べてから行ったら遅刻した。 でも学校より健康の方が大事だよって、中学生の時に保健の先生が言ってたもん。 ウソだけど。

 久しぶりに学校に行ったら、全然授業に付いていけない・・・ 今週は動詞+-ingと動詞+toの使い分けを勉強しているらしいが、さっぱり分からん。 もうヤケクソになって、ヨーロッパには陸路で行くことにした。
 ザンビアのルサカにいる友達にSMSで「来月遊びに行くから」と送ったら、スキヤキ・パーティーをしてくれるらしい。 黄熱病の予防接種に行って、イエローカードをもらわないと。

 同じ家の母屋に住む、英語学習マニアのドイツ人が部屋に遊びに来た。 思っていた通り話しは弾まなかったが、なぜか俺の部屋に居座る彼。 話しが面白くないんだよ! 「このサンダル、さっきMr.Price(店の名前)で買ってきたんだ、ハハハ」って嬉しそうに言われても、だからどうした? 死んでもお世辞は言わんぞ、そんなサンダル。 俺のサンダルの方がセクシーだぜ。

 夜、今回初めての外食。 タウンの近くのイタリアン・レストラン『TiAMO』でホモの友達(略してホモダチ)のお別れ会。 正確に言うと、友達と呼べるほど親しくはないけど。 その席で、皆さん1月にドイツに遊びに行くという話になり、「1月に俺も行くよ、バスでだけど」と言ったら、皆さん目を大きく見開き「素敵!」だって。 ここまでは良い、でもその後「皆で一緒に行きましょうよ!?」だと。 えーっ!! ちょっと想像したけど、俺が70近いおばあちゃんと台湾人を引き連れてアフリカ縦断旅行している姿はちょっと・・・ ま、酒の席での話しだから明日には忘れてるだろうけど。

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2005年12月15日(木)
一周年

 今週でHPに日記を掲載し始めて1年! ぱちぱち。 日記を付けていないと、1週間前に何をしていたのかなんて簡単に忘れてしまう性格上、自分のために役に立っています。 自分にとって興味のあることは覚えられるけど、それ以外はすぐ忘れる。 コレ、長生きの秘訣です。
 俺自身が他人の日記に興味ないんで、逆にどれだけの他人が俺の日記を読んでいるか知らんけど、毎日これを読んでいるヒマな人がいたら、ご苦労様。 何人か知ってるけど、名指しは避けます。
 このホームページを始めた趣旨が、『友達が俺の安否を確認できる』ためなので、それなりに目的は達成していると思う。 残念ながら、俺はイラクに“自分探しの旅”に出掛けるほど自分自身を見失ってはいないので、アルジャジーラに送り付けられたビデオテープ内で、泣きながら自衛隊の撤退を訴える姿を披露することはないと思うんでご安心を。 俺が自分を見失った時は、部屋に籠もってゲームします。
 来年、アフリカ最南端から陸路でヨーロッパ経由で日本に辿り着いた暁には、ホームページ開設の目的は完全に達成されたということで、日記の掲載を終了します。
 代わりに『本当に5年で3,000万円貯められるのか?』という新たな趣旨で、日記以外の方法で第二部をスタートしようかと思っています。 虫取り網で、肝臓病で弱っているビンラディンを捕まえたら一発で第二部終了だけどな。

2005年12月16日(金)
さらば倹約生活

 いやー、寝坊しちゃったよ。 12時から授業に参加して、12時50分まできちんと勉強したけど。

 ATMで銀行口座を確認してみると、65,000ランド(約130万円)が引き出し可能になっていた! ガハハ、ついに俺の長く辛かった倹約生活ともおさらばだぜ。 とりあえずCDを買ってから、借金を返して、滞納している家賃を払わないと。
 最近、何回もイタリア人のおじいちゃんに家賃を催促されて大変だったんだから。 「金はある。でもランドに両替しちゃうと勿体無いから、車を売ったお金がランドで入ってくるまで待ってくれ」と言ってるのに、中々理解してくれなくて苦労した。 ま、そのうち払うよ。

 夕方、また母屋のドイツ人が部屋に訪ねてきた。 話を聞くと、体中を何かに刺されて痒いらしい。 おっ、俺だけじゃなかったんだ!と嬉しかったね。 「俺も刺されたよ」と虫刺され跡を見せたら、真顔で「なんで、最初に教えてくれなかったんだ」と怒ってやんの。 だってそんなに親しくないから。
 彼の名前はアレックス。 ウクライナのキエフ生まれのドイツ人だそうだ。 生まれた当時はソビエト連邦だったそうで、そこからいきなり政治の話しに。 ペレストロイカの話とか、「小泉をどう思う?」とか聞かれたりして。 おいおい、今日は学校でも宗教と歴史の話題でディスカッションしたし、なんだか話題が重い1日だな。
 彼に今晩ロングストリートのクラブに遊びに行こうと誘われた。 何回か誘いを断っていたので、今日は金も手に入ったことだし一緒に行くことにした。

 夜10時、彼が部屋に来て「今日はやっぱり遊びに行くのを止めよう」と言ってきた。 「いいけど、なんで?」と聞くと、「虫に刺された箇所が悪化しないか心配なんだ。 明日は病院も休みだし」だって。 弱っ! 虫刺されで病院?! 虫刺されって悪化するんですか?! もし南京虫に刺されたら手術するって言い出すぜ、こいつ。 外人って変なところで繊細だったりしてビビるよな。

 今日の写真の中で、左側に写っているのが同じクラスの韓国人。 カワイイでしょ?

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2005年12月17日(土)
フツ族、ツチ族、倭人

 そろそろ旅行モードに切り替えないと。 どうやら今月いっぱいで部屋を追い出されるみたいだから、出発が今月中になるかも知れない。

 V&Aウォーターフロントに行って、ガイドブック『Lonely Planet』を買ってきた。 アフリカ49カ国の情報を掲載しているアフリカ全土版と、東アフリカ版の2冊を買った。 アフリカ全土版だけでも良いかな?と思ったのだが、ついつい東アフリカ版も買ってしまった。
 ガイドブックによると、ケープタウンからエジプトのカイロまでは12,250kmあるそうだ。 北海道から沖縄を4回くらい行ったり来たりするくらいの距離ってことだな。 えー!遠い・・・

 あえて今回の縦断旅行で行ったみたい国をあげるとすれば、東アフリカにあるルワンダ共和国とブルンジ共和国。
 それぞれ国境の大部分をタンザニア、その他の部分をコンゴと接する小国だ。
 ルワンダとブルンジの両国とも、国民の大部分をフツ族、残りをツチ族が占めているが、このフツ族、ツチ族間の民族間対立が深刻で、ブルンジでは1972年、1988年、1991年に大規模な虐殺と報復が起きている。
 ルワンダでも1990年から内戦をしていたが、1994年にルワンダ、ブルンジ両国の大統領(共にフツ族)が乗った飛行機が撃墜されると、内戦が一挙に激化し、無差別大量虐殺が起き、200万人もの難民が周辺国に流出した。
 人口が720万人の国で、難民が200万人って凄い! ということで行ってみたい。 一応情勢を確認したけど、今のところは平穏らしい。 ただ政情が非常に不安定らしく、この機会を逃したら二度と行けないかも。 っていうか、二度も行かねぇーし。

 ついでに、仕方がなく、嫌々だけど、CDを3枚買った。 The Finkelstiensと、TKと、Hip Hop Pantsula。 そのうち『南アフリカのポピュラーミュージック』にアップするけど、The Finkelstiensを聴いて南アのオルタナロックもカッコいいなと思ってしまった。

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2005年12月18日(日)
デジパッカー

 旅行に持って行く荷物を選別しないといけない。 デジパッカーを目指す俺としては、ノートパソコン、外付HDD、デジタル一眼レフ、コンパクトデジタルカメラ、携帯電話2台は持って行くつもりだけど、それ以外はそれほど重要ではない。
 一眼レフ用の300mm望遠レンズが欲しい。 買っちゃおうか迷い中。 でも南アでは高そうだな・・・
 本当はコンパクトカメラも、もっと薄いやつに買い換えたいんだけど、今回は我慢しよう。
 i-Podは南アで売って行くことにした。 もしかしたら買った時の値段よりも高く売れるかも知れん。
 ブライトリングの腕時計が邪魔。 確か、デジタル機器を合わせた金額よりも高い金で買った記憶があるんだけど、旅行には超邪魔。 重いし。 なんで南アに持って来たんだろう?

 今後、出発までにやらなければいけないことをリストに書き出した。
 まず今日はパソコンが盗まれた時のことを考えて、貴重なデータをバックアップして、CD3枚に分ける。 2枚はそれぞれ別便で日本に送り、1枚はパソコンと分けて持ち歩く。

 またドイツ人のアレックスが部屋に遊びに来た。 俺がベッドルームに携帯を取りに行くと、ベッドルームに付いて来、俺がキッチンにコーク・ライトを取りに行くと、キッチンに付いて来る。 なんなんだ、お前は? え?もしかして・・・と思って聞いてみた。 「あなたホモ?」って。 そしたら「違う」って。 あー良かった。

 今日の写真は、南アフリカのショッピングセンターなどで見かける爆弾用バッグ。 人が多く集まるところでは必ずと言っていいほど見かけるから、法律で設置が決められているのかも。





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