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南アフリカ・ケープタウン日記


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2005年12月5日(月)
学校

 昨日飲み過ぎたからしんどい・・・ 超テンションが低い状態で、学校初日を迎えた。 行くのが面倒だから、本気で休もうかと考えたほどだ。 でも、さすがに初日だから行ったけど。

 6月に休学して以来、ほぼ半年振りに復学。 入ったクラスは俺を含めてスイス、ドイツ、コンゴ、ブラジル、韓国、日本からの総勢8人。 “新入生”として紹介されたけど、全然“新”じゃないんだけどね。 やる気ないし。
 すっげー可愛いブラジル人の女の子の隣に、これまたすっげーブサイクな韓国人の女の子が座っていたんだけど、あれは隣同士で座らない方が良いと思います。 お互い、良くも悪くもさらに引き立っちゃうから。 で、この韓国人が「あなたを見たことがある」と言い出した。 正直に言うと、俺もあなたを見たくなかったけど見たことがある。 前回、学校に行っていた時に彼女もいた。 別にどーでもよかったから1回もしゃべったことないけど。 それだけ。
 コンゴ人の名前がエマニュエルと知って、急に『エマニュエル夫人』を思い出した。 今度の週末、eチャンネルの深夜放送で『エマニュエル夫人』やるかな? 残念ながら、コンゴ人のエマニュエルは『エマニュエル夫人』ではなく、性別で言うと『エマニュエル坊や』。 全然、坊やじゃないけどな。
 しまった・・・『エマニュエル夫人』に興奮して“エマニュエル”を6回も連発してしまった。

 学校が終わった後に、友達とビールを飲む。 ちょっとはテンションが上がるかな?と思ったけど、さらに落ちた。

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2005年12月6日(火)
死にバッテリー

 先週の金曜日に、『ケムケム号』のバッテリーをガレージに持って行ってから、エンジンも掛けられない状態が続いている。 友達の知り合いが、65,000ランド(約130万円)で興味があるらしく、見に来たいそうなのだが、エンジンが掛けられない状態では見せても意味がない。

 学校の後に、ガレージに行ってバッテリーを引き取りに行くが、整備士のお兄さんに首を横に振りながら「使い物にならないね」と言われてしまった。 げっ! 『新しいバッテリー』が4ヶ月でダメになるって、どういうことなんかな?O&J Car Sales。

 ここ最近ランド高が続いていて、俺にとっては嬉しい限りだ。 『ケムケム号』を買った時は、対円で1ランド=17.5円くらいだったのが、今は1ランド=20円。 買った値段96,000ランドを、当時の為替レートで円換算すると168万円になるが、今度は売却価格65,000ランドを今の為替レートで円換算すると130万円。 当時の為替レートを適用すれば114万円だから、10%以上はぼられた分を補填出来る。 ま、元々65,000ランドで売るつもりはなかったから、もう少し返ってくる金額は下がるだろうけど、俺の計算では65万円以上で売却出来れば、4WDをレンタルで100日間借りるよりも安く済んだことになる。
 というか、早く車を売らないと今後の予定が立てられないから、急がないと。 学校どころじゃない。

 写真は、わざわざ日本とタイから南アに持ち込んだ俺のエサ。

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2005年12月7日(水)
幸せ

 幸せです。 ケープタウンに戻って来た目的は達成できたので、もう他のことはどーでもよくなった。 そうなんです、『ケムケム号』売却決定!! いきなり売れちゃったんで、売った本人も「マジで?!」って感じ。 しかも値切りなし。

 昨日、バッテリーが駄目になっていたことを知って、本気で焦り始めて、『ケムケム号』購入を手伝った(カモった)人たちに抗議の電話をするも、電話に出ない! あいつら、俺が買う時はホント調子良いこと言ってたけど、売るとなったらEメールに返事はよこさないわ、SMSに返事はよこさないわ、電話を鳴らしても出ないわで最悪。 明らかに俺を避けてる。
 これ以上、彼らを頼っても時間の無駄なので、彼らを忘れることにした。 午前中にバッテリーセンターに行って、新品のバッテリーを買ってくる。 一番安いやつでも、600ランド(約1万2千円)もしやがった。 早速、戻って『ケムケム号』に取り付けると、エンジンが掛かった! んー、この寿命切れ間近って感じのエンジン音を聞くのは、10月末以来だから感傷に浸ってしまった。 しかし、相変わらずの排気ガスの量だ。 感傷に浸っている間に死んでしまうかも知れん。 グリーンポイントからシーポイントをぐるっとドライブしてみたが、ハンドルが勝手に左に切れるし、相変わらず最悪だ。

 夕方、『ケムケム号』に興味があるというおっさんと待ち合わせをする。 なんと!そのおっさん、ベンツのEクラスのコンバーチブルに乗って来やがった! しかも新型。 さらに、ベンツよりすごかったのが、おっさんの鼻毛! 長っ! 出過ぎでしょ?それ。
 俺は助手席に乗り込み、おっさんに試運転をしてもらう。 グリーンポイントをぐるっと回っている間に少し話をしたのだが、この鼻毛おじさんはタダノやカトーといったクレーン車を日本から輸入販売している社長さんだそうだ。 後から友達に聞いた話、このおっさん、すげー金持ってるらしい。 車も何台も持ってるらしいし。 こういうことを言われると、あの長い鼻毛も素敵に見えてくるよなぁ〜・・・
 で、ドライブから戻ってきたら、おっさんは一通り『ケムケム号』の外装を確認した後、一言「買った」。 えー、マジで?! ホントにいいんですか? 知らんよ、俺。
 しかも、「明日、現金で払うから」とか言われて、またまた「えー!」。 いくらケープタウンとは言え、南アフリカで65,000ランド(約130万円)をポケットに入れて帰って来るのは嫌だ。

 という感じで、走行距離232,200kmの車があっさり売れてしまいました。 友達に、「もっと高くで売れたんじゃないの?」とか言われたけど、今さらそんな話しをしても意味ないし、自分の思っていた最低ラインよりかなり高い金額で売れたから大満足。
 でも、お金を手にするまでは100%喜べないから、全ては明日で決着が付く。 明日はやり取りに間違いのないように南ア人の友達にも同行を頼んだ。

 65,000ランドが手に入ったら、CDが650枚買える!

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2005年12月8日(木)
手続き完了

 寝坊した!! 7時に目覚ましを掛けていたのだが、止めたのすら覚えていない・・・ 7時40分に飛び起きて、シャワーを浴び、ミニバスに乗って、待ち合わせの場所に7時59分に着いた。 なんて時間に正確な俺。

 友達の家に8時に待ち合わせして、そこから鼻毛おじさんに電話をして、さらなる待ち合わせ場所を聞く。 『ケムケム号』を運転して、Paarden Eilandという地区に向かう。 これが『ケムケム号』での最後のドライブになる。

 指定された銀行に着くと、既に鼻毛おじさんと彼の秘書が待っていた。 彼の会社で口座を持っているらしく、いきなりマネージャー・ルームにズカズカ入っていく鼻毛。 マネージャーに俺の口座への振込み用紙を記入させ、自らは小切手に“R65,000”と書き込み、呆気なく振込み完了。 ただ大きな問題が、振り込んでから7営業日間はお金を下ろせないらしい・・・
 ここまでのやり取りは友達にも間違いがないように確認してもらった。

 お金を払ってもらったので、車の登録証を渡し、名義変更の書類を作成する。 この時に、『金持ちのおっさんが、なんでこんな中古車を買うんだろう?』と思って、その通り聞いてみた。 答えは「友達にクリスマスプレゼント」だって・・・ はぁ〜?! 俺も友達にしてくれ。

 最後に、ホロホロ鳥を轢いた時に一緒に吹っ飛んで行ったナンバープレートを買いに行く。 日本では有り得ないが、車のナンバープレートが普通のお店で買える。 俺が行ったところはカギ屋。 『CA7XX7XX』と番号を言えば、5分で作ってくれる。 しかも1枚51ランド(約1,000円)。 安っ! これは俺が払うことになっていたので、高かったらどうしようかと心配していたのだが・・・
 ナンバープレートを買う時に、身分証明書も何もいらないので簡単に他人のナンバープレートを作れる。 盗難車もナンバープレートを変えれば見付かり辛いだろうから、この制度は問題が多いのだそうだ。

 午前中だけで携帯に30件も電話が掛かって来た。 今日からCape Adsに“売りたし”情報が掲載されているのを思い出した。 もう売れちゃったんだよね、車もPS2も。 いちいち断っているのも面倒くさいので、数日間は携帯の電源を切ることにした。 ただCape Adsには2週間掲載されるんだよな・・・
 しかも考えたら、金払ってまで写真付きで掲載したのに意味なかった。

 写真は、ケープタウン街中の家という家には必ずと言って良いほど貼ってある看板『Armed Response Team』。 何かあったら、武装した警備員が駆けつけてくれる警備会社の看板。 さらには塀の上には鉄条網や電気柵が付いている。 ちなみに、外から俺の部屋に辿り着くまでには、いちいちカギの掛かっているドア5枚を通らなければいけない。 火事になったら逃げ遅れる自信がある。

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2005年12月9日(金)
名前を覚える

 今週で学校を卒業する生徒がクラスに2人いるので、1限目のテストが終わった後は、ビールを飲みながら授業を受ける。 朝に空きっ腹でビールを飲むと、胃に染みる。
 そういえば、エマニュエル坊やとブラジル娘の2人以外、クラス・メートの名前を覚えていないことに気が付いた。 今日で学校を卒業するスイス人の女の子の名前を、結局最後まで覚えられなかった。 というか、『知ろう』という気がなかったんだけどね。 来週中には皆の名前を覚えないとな・・・ クラスの皆とは普通に話している(韓国人以外)今の状態で、今さら名前を聞くわけにもいかず大変だ。 ちなみに、韓国人の女の子は顔だけじゃなく、性格も普通じゃないことにこの頃気付いてきた。

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2005年12月10日(土)
山水

 昨日、友達が携帯に電話したらしいが、電源を切っていたので連絡が付かなかった。 やっぱり携帯の電源を切りっぱなしというのは不便だ。 そこで、今日からまた電源を入れたのだが、知らない番号から20回も電話が掛かって来た。 掛かって来た電話を全て留守番電話に転送していたのだが、「4駆に非常に興味があるので、この番号に掛け返して欲しい」とか「プレステ2はもう売れちゃったか?」とか。 でも、Cape Adsってすごく効果あるな。 走行距離を23万キロとちゃんと書いて載せたのに、『ケムケム号』に興味を持つ人が多いのにもびっくり。 ただ登録出来るのが電話番号だけというのが辛い。 メルアドも登録出来れば良いのに。

 日本ブランドの家電製品をあまり見かけない南アフリカだが、山水電気(?)製品はよく見かける。 最初は『SANSUI』と書いてあっても、どうせ中国製品だろうと思っていたのだが、テレビの裏に『SANSUI ELECTRIC CO.,LTD. Tokyo, Japan』と書かれているのを見ると、どうやら日本ブランドらしい。 昔、オーディオに凝っていた時に山水ブランドがあるのは知っていたが、確か潰れた記憶があるんだけど・・・潰れなかったのかな? ましてテレビなどの家電製品を作っているなんて知らなかった。 友達の家にSANSUIマークの付いた大型プラズマテレビが置いてあったし、けっこうすごいのかも?

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2005年12月11日(日)
さらば、俺のオモチャ

 韓国人の女の子が母屋に住んでいるのは知っていたが、もう一人ドイツ人が住んでいたのは知らなかった。 韓国人の女の子は、俺と同じクラスのブスとは別人だ。 まぁ、どっちもどっちだけどな。 彼女とは一度だけ、「Are you a Japanese?」、『Yes』、「I'm from Korea」、『へぇー』、「・・・」という中身の濃いラブラブな会話をしたことがある。
 話しが脱線したけど、そのドイツ人とは今日初めて会った。 会って、お互い「あれ?見たことある」。 話しをしていて、彼も今年の3月にケープタウンにいたと言う。 思い出した!俺の最初のホームステイ先のシミーっておばあちゃんの所を俺が出た後に、入れ替わりで入ったのが彼だった。 まさか、また、しかもイタリア人の家で再会するとは。 彼はケープタウンの後に、カナダのトロントで英語を勉強していたそうだ。 もしかして英語学習マニア? 今度、飯を食いに行こうって誘われちゃったけど、英語マニアと会話を合せられる自信がない。

 ついに長年連れ添ったプレイステーション2と別れる時が来た。 せっかく、この数日間深夜まで『実名実況競馬ドリームクラシック』をやり込んで、俺の馬が育ってきてGTを制覇できるところまで来たのに・・・
 思い出せば、3〜4年くらい前にバンコクのチャイナタウンにある泥棒市場の小汚い店で8千バーツ(約2万円)で買ったこのPS2を、遥か遠く離れたこの南アフリカで1,000ランド(約2万円)で売り飛ばすことになろうとは。 あれ?買値と売値が同じ気が・・・

 写真は、先々週に生牡蠣を食ったレストランから見た景色。 全然、ケープタウンとは関係ない。





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