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アジア横断シルクロード日記


この日記は1週1ページで、最終更新日が一番下になります


現在地はどこなの?

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グルジアの子供たち in カズベキ
2007年4月16日(月)
春なのに・・・

 目覚まし時計でバッチリ朝10時に起床!
 今日はアゼルバイジャン大使館に行って、ビザを取得するという大イベントがある。
 ところが窓から外を眺めてみると、雪が降ってます。 しかも、かなり本格的に・・・ 今、4月中旬ですよ!
 「こりゃ、無理だ」と、二度寝しちゃいました。

 天気が悪い日にはアゼルバイジャン大使館には行かないと決めてたから、仕方ないんです。
 今までにアゼルバイジャン・ビザを申請した旅行者たちの話をまとめると、『天気が悪い日は大使館の対応が悪い』という結論に達したわけ。 雨が降ったりしていると、本来は1ヶ月もらえるはずの観光ビザなのに、「3日だけ」とか言われるらしい。 お天気の日は普通に1ヶ月くれるんだって。 同じ40USドルも払って、それはねーだろ?!と思うんだけど、どうやら本当のお話のようです。
 そんなわけで、俺は晴れている日にしか大使館に行きません。
 明日こそは晴れて、ビザを取得して、明後日にアゼルバイジャンに向けて旅立つ!
 なんて素晴らしい計画!

旅の出費
食費: 6.7ラリ
外食代: 8ラリ
タバコ: 1.4ラリ
インターネット: 3ラリ
合計: 19.1ラリ(約1,300円)

キオスク
2007年4月17日(火)
アゼルバイジャン・ビザ申請

 今日は昨日の雪模様と打って変わって、快晴。
 いよいよアゼルバイジャンのビザを申請しに、大使館へ行ける。

 バスに乗って、アゼルバイジャン大使館へ行く。
 30分ほど待たされた後、ようやく建物内に入れ、ビザ申請。 本来は5日間もらえるはずのトランジット・ビザ(20USドル)だが、3日間しかくれないと言う。 仕方がないから、1ヶ月間のツーリスト・ビザ(40USドル)を申請。
 これも、天気が悪い日に行くと「トランジット・ビザなどない。 ツーリスト・ビザだけだ」と言われ、しかも滞在日数が3日間だけの場合もあるらしい。
 俺の場合、晴れていたせいか(?)特に問題なく申請できたのだが、最後の最後に「3日後の金曜日にビザを発給する」と言われた。 おいおい、先週申請した日本人女性の旅行者は2人とも即日発給だったぞ・・・ 俺が男だからか?!
 少しだけごねてみたが、無理っぽそうなので大人しく金曜日まで待つことにした。
 本当は今日にも申請・発給してもらって、明日にはアゼルバイジャンに向けて移動を開始しようと思っていたのに・・・

 グルジアにあるアゼルバイジャン大使館はホント評判が悪いです。 いつも言うことがバラバラみたい。 偶に、「日本大使館からのレターを持ってこい」とか言われることもあるそうだ。 ちなみに、グルジアには日本大使館はなく、アゼルバイジャンにある日本大使館がグルジアも管轄しています。
 どうやら、領事が馬鹿らしい。

 今日でケープタウンを出てから1年3ヶ月が過ぎた。
 半年もあれば日本に辿り着けると思っていたのだが、意外と日本は遠かった。 でも『次はアゼルバイジャン!』って時点で、日本はもう直ぐって感じ。 来月くらいには着いちゃうんじゃねーか?
 この1ヶ月間で使ったお金は、約8万6,270円也。 これは、イスタンブールに滞在した1ヵ月半分の宿泊代をチェックアウト時にまとめて払ったから仕方がないんだけどね。

 写真は、グルジアのキオスク。

旅の出費
食費: 6.2ラリ
バス: 0.4ラリ
雑費: 0.85ラリ
タバコ: 1.5ラリ
外食代: 3.3ラリ
宿代(3泊分): 36ラリ
合計: 48.25ラリ(約3,300円)

聖ギオルギスの塔
2007年4月18日(水)
長髪

 毎日が天気が良くなって悪くなっての繰り返しだ。
 昨日は気持ち良いくらいに晴れていたのだが、今日は一転して大雨。
 出発の日は晴れてたらいいな・・・

 今日は“髪の毛”について書きます。
 現地で床屋に行くのが怖くて、延びっ放し状態の今日この頃。 去年1月にケープタウンを発ってから、髪を切ったのはドバイ、スロバキアの2回だけ。
 そんなわけで、俺の髪は肩まである状態で、いわゆる長髪ってやつです。
 そうすると困るのが、保守的な国を旅する時。 トルコのイスタンブールは都会だったので、まだマシだったものの、グルジアから日本に辿り着くまでの全ての国は「男性が長髪だぁ〜!?」と奇異の目で見られてしまう。
 『髪を伸ばすのは女だけ』という考えがあるので、そんな中で肩まである髪は目立つ。 『男のくせに髪を伸ばしているなんて、オカマに違いない!』と冷やかされたりもする。
 まぁ、そんなわけであごヒゲを伸ばしている。 ところが、グルジアとかアルメニアには女の人でもヒゲが濃い人がいたりするから、効果半減・・・
 この前、道を歩いていたらいきなり抱きつかれて、頬にキスをされた。 随分とラテンなノリの挨拶だなぁ〜と思っていると、俺が男だと気が付いた親父が驚いて逃げて行った。 どうやら俺を女と間違えたらしい。
 セクハラじゃねーか!?

 道を歩いていて、知らないおっさんに「お前は男なのに、なぜ髪を伸ばしているのだ?!」と説教されることだってある。 そういう時は「宗教的な理由で」と答えている。

 坊主にしても良いのだが、まだ寒いから風邪を引きそうで躊躇っている。
 水事情が悪いところだと、毎日頭を洗えない場合もあって、それが辛いから坊主の方が絶対に楽なのだが、もう少しこのままで頑張ってみます。

 写真は、タヴィスプレバ広場の中心に建っている像。

旅の出費
外食代: 3.9ラリ
合計: 3.9ラリ(約270円)

グルジアの子供たち in カズベキ
2007年4月19日(木)
ポセイドン

 最近、グッと寒くなった〜。
 そんな時はハマム(共同浴場)に行くに限る。
 旧市街にハマムが数軒並んで建っているのだが、今日は前回とは違う場所に行ってみた。 料金は2ラリ(約140円)で一緒なのだが、外見が前回よりもキレイ。
 実際に中に入ってみると、内装も非常にキレイでびっくり。 同じ値段ならキレイな方が良いじゃないか?と思うのだが、意外な落とし穴があった。

 お湯がぬるい!

 これは日本人にはぬる過ぎる。 風邪を引いちゃうかも知れない。
 これだったら、前回行った所の方が遥かに良い。
 そんなわけで、トビリシでハマムに行くのであれば『ポセイドン』の方をおススメします。

 風呂上りはもちろん生ビール!
 1.2ラリ(約80円)前後で大ジャッキが飲める。

旅の出費
ハマム: 2ラリ
外食代: 4ラリ
交通費: 0.7ラリ
インターネット: 1ラリ
合計: 7.7ラリ(約530円)

スヴェティ・ツホヴェリ大聖堂 in ムツヘタ
2007年4月20日(金)
ビザ取得

 ようやくアゼルバイジャンのビザを取得した。

 火曜日に申請してから3日後の今日、再び午前中の内にアゼルバイジャン大使館へ行く。 申請時間は10時から12時の間なのだが、どうせ12時まで門は開かないので12時ギリギリに行っても同じこと。
 大使館では、「指定銀行にビザ代を振り込んで来い」と言われて紙を貰う。 午前中はそれだけ。

 問題が、アゼルバイジャン大使館指定の銀行が「どこだよ、それ?!」ってくらい変な所にある。 大使館の人に場所を聞いても、「表の掲示板を見ろ」と言うだけできちんと教えてくれない。 その表の掲示板には銀行名と住所が書いてあるのだが、住所は通り名しか書いてないので、どこだか見当も付かない。
 先週にアゼルバイジャン・ビザを取った旅行者に大体の場所を教えてもらっていなかったら、呆然とするしかなかったな・・・ 教えてもらった大体の場所って言っても、「旧市街あたり」ってだけなんだけど。

 20分ほどバスに乗って、旧市街のタヴィスプレバ広場に行く。 ここで立っている警官にグルジア語で書かれた通り名を見せて聞いてみるが、誰も知らない。
 そこで、マリオット・ホテルのレセプションで聞いてみた。 皆さん、その通りなど知らなかったが、電話を掛けたりして色々と調べてくれて、さらに大体の範囲が狭まった。
 さすが外資系ホテル! 親切でした。

 ここら辺だろうな、という通りで道行く人たちに尋ねてみるが、やはり皆さん知らない。
 すると! 偶然にも銀行を見付けた!

 ついさっき、同じ通りで聞いたのに・・・
 誰も通り名を知らないんだから、住所に通り名だけ教えられても辿り着けるわけがない。 それに、銀行自体もアゼルバイジャン系の銀行なのか?グルジア人が知らないマニアックな名前の銀行で、入り口すら「これが銀行?」ってくらい普通の鉄門。
 なんじゃ、これ?

 ホント、アゼルバイジャン大使館って不親切。
 地図を書いておいてくれるとか、せめて「どこどこの近く」とかくらいは教えてくれてもいいと思うんだけど。 絶対にビザを取る人のことなんてな〜んにも考えてないんだろうけど。
 っていうか、何で大使館と指定銀行がバスで20分も離れてるんだよ?!

 まぁ、文句いっぱいですが、ビザは無事にゲットしました。 明日、出発です。

旅の出費
食費: 2.5ラリ
ワイン: 3ラリ
タバコ: 1.6ラリ
外食代: 3.5ラリ
交通費: 0.8ラリ
宿代(4泊分): 48ラリ
アゼルバイジャン・ビザ代: 41USドル
合計: 59.4ラリ+41USドル(約8,780円)

ワイン売りの屋台
2007年4月21日(土)
怒り心頭

 久しぶりにブチ切れました。
 何に対してか?ってのが、今日の日記です。

 昨日の夜は、ワインやらコニャックやらで宴会をしたにも関わらず、今朝は早起きして7時前に起床。
 ついに移動です!
 いやー、トビリシには結局3週間もいちゃいました。 でも、そんなダラダラ生活も今日まで! 今日からは精力的に動きますよ!

 トビリシのオルタチャラ・バスターミナルから、アゼルバイジャンのガフという町まで行く国際マルシュルートカ(?)に乗り込む。 これさえ乗ってしまえば、黙っていてもアゼルバイジャンに連れて行ってくれる。 細かい移動が嫌いな俺にはピッタリだ。
 朝8時半過ぎにバスターミナルを出発したマルシュルートカは、北東に向かって進む。 トビリシの直ぐ東にもアゼルバイジャンとの国境があるが、今回俺が通るのは北にある国境だ。

 約4時間で国境に到着。
 グルジアを難なく出国し、いよいよ『アゼルバイジャン共和国』に入国です!
 パスポートを提出してボケーっと待っていると、俺だけ呼び出しを受けた。 まぁ、呼び出しは慣れているので、「ハイハイ」と部屋に入って行くと、「プロブレム」と言う。
 あー、いつものパターンね。
 何がプロブレムなのか?聞くと、俺のパスポートに押されたビザを見せてきた。 そして、他の人のパスポートに押されたビザも見せてきた。 すると、俺のビザにだけはビザ発行を証明する大使館のスタンプが押されていない。
 それが“プロブレム”だと言う。

 そんなの、俺の知ったことじゃねー!
 って抗議したのだが、相手は淡々と説明してくる。 彼らの言い分によれば、「これはお前のプロブレムではない。 ビザを発行した大使館のプロブレムだ」と。 そして、俺のパスポートにある他の国のビザも指して話を続ける。 「お前が既に持っているビザにもぜ〜んぶ発給した大使館のスタンプがあるだろ? それで初めて“ビザ”として有効になる。 でも、お前のアゼルバイジャン・ビザにはそのスタンプがない」と。

 ・・・・・

 た、たしかに言いたいことは分かる。
 国境でブチ切れようと思ったが、管轄が違うから国境でイミグレ係官相手に切れても無駄だ。 日本だって、ビザ発給は外務省がやっているが、出入国管理は法務省の管轄だからな。
 しかも、国境では賄賂を要求してくるわけでもなく、とにかくビザを『完全体』にして来いと言うだけ。 つまりトビリシに戻って、大使館が“押し忘れた”スタンプを貰って来いというわけだ。 お役所仕事で、全く融通が利かない。
 とにかく、どう頑張っても入国は無理らしい。 かなりイライラしていた俺だが、その怒りは馬鹿丸出しの仕事をした在トビリシ・アゼルバイジャン大使館に向いた。
 今まで、色々な国を旅行してきたが、ビザの内容を間違えていたという経験はある。 でも、本来あるべきものを“忘れていた”というのは初めてだ。 所詮、3流国家だとは思っていたが、ここまでレベルが低いとは知らなかった・・・

 ホントに、頭が悪過ぎ!!
 天気が悪い日に申請に行ったら対応が悪い時点で、能力ゼロぶりを披露しちゃっているが、ビザにスタンプを押し忘れたってどーいうこと?!

 よしっ、このままトビリシに直帰して大使館に怒鳴り込みに行こうと決めた。
 徒歩でグルジア側の国境に戻る。
 「あれ? どうしたんだ?」と聞くイミグレ係官。 いやー、馬鹿アゼルバイジャン大使館がスタンプを押し忘れたらしくて、このビザでは入国出来ないんだって・・・と説明する。 ホント、グルジアがビザの必要ない国で助かった。 これでビザが必要だったら、一度出国しているからグルジアのビザは切れているし、アゼルバイジャンにも入れないしで、大変な目に遭うところだった。
 再び『グルジア』に入国!

 一路トビリシへ・・・
 移動中の車内で、俺はある大変なことに気付いた。
 今日って、土曜日で大使館は休み。 しかも明後日まで開かない・・・
 アゼルバイジャン大使館、マジでうぜー!!!

 写真は、グルジアのワイン屋台。 ガソリンを売ってるみたいだけどね。
 今日もここで白ワインを買って自棄酒です。 1リッター、1.5ラリ(約102円)という安さ!

旅の出費
食費: 3.1ラリ
タバコ: 1.7ラリ
地下鉄: 1.1ラリ
外食代: 5.1ラリ
生活用品: 6.4ラリ
マルシュルートカ(トビリシ→ガフ): 12ラリ
マルシュルートカ(ラゴデヒ→トビリシ): 8ラリ
合計: 37.4ラリ(約2,560円)

サムゴリのバザール
2007年4月22日(日)
グルジア的安息日

 今日は昼間っから温泉に入りに行ってきました。
 行った場所はやはり『ポセイドン』。 ここの湯加減は何度来ても最高です。

 温泉の後は、立飲み屋で生ビールをグビッと飲みながらソーセージを食う。 今のうちにソーセージを沢山食っておかないと、今後はイスラム国になっちゃうからね。
 温泉に入って、ビールを飲んだら、何だかやる気がゼロになって、宿に直帰です。

 実は、ブルガリア、トルコで一緒だった旅行者に、ここトビリシで追いつかれてしまった。 彼は、俺がトルコにいる間に日本に1ヶ月間一時帰国していたにも関わらず、また会ってしまった。
 これはやばい。 明日は絶対に出ないと・・・

 写真は、サムゴリのバザール内のガラクタ市。

旅の出費
酒代: 1.2ラリ
ハマム: 2ラリ
地下鉄: 0.4ラリ
合計: 3.6ラリ(約250円)





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