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ヨーロッパ旅行日記


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ブカレスト・統一大通り
2007年1月22日(月)
ブルガリア共和国

 ようやく東欧を制覇したぞ!! 今回、ウラル山脈以西のヨーロッパ地域で、旧共産圏の国々を全て行ったことになる。 一応、国ではないが微妙な地域である『コソボ自治州』や『沿ドニエストル共和国』にも今回は行けた。 以前から東ヨーロッパには興味があったので、全部を見て回れて良かった。

 ついに俺にとってヨーロッパ25カ国目となる『ブルガリア共和国』にやって来た。 いつものように気が変わらなければ、これが今回の旅でヨーロッパ最後の国になる。
 ブルガリアと言えば、琴欧洲。 そしてブルガリア・ヨーグルトでしょ! それ以外って何かあるの?

 昨日から、ブカレストにさらに4日ほど延泊するか?、夜行列車でブルガリアに移動するか?、ずっと迷っていた。 面倒くさい病が再発して、移動するのが嫌な今日この頃なのだ。 延泊してもよいのだが、1泊10ユーロ(約1,560円)が大きい。 ブルガリアに移動してしまえば、1泊6ユーロ(約935円)まで下がり、同じボケーっとするにも出費が低い方が良い。
 当日に国際列車のチケットが買えてしまったら、今日の夜にルーマニアを出ようと決め、駅に行ったら買えてしまった・・・ そんなわけで移動します。

 ガイドブックなどで、「ブカレストの駅周辺は治安が悪い」と書いてあったが、今日言ってみて分かる気がした。 ブカレストに到着した時は気付かなかったが、怪しい人がいっぱい。
 中学生くらいのガキの集団が、ビニール袋を口に付けてスーハースーハーしてる。 あれはシンナーだね。 あーぁ、目がラリちゃってるよ。
 歯が溶けてボロボロになっちゃいますよ。
 その他、俺を見つけるや「Can I help you?」と近づいて来る輩が数名。 もう見るからに怪しいもん。 こういう場合、俺は大抵「Yes」と答える。 「おぉ、引っ掛かった!」と喜んでさらに絡んでくるが、何を言われても「Yes」しか言わない。 「どこに行くんだ?」『Yes』、「闇両替するか?」『Yes』、「幾ら換えるんだ?」『Yes』、「ナメてんのか?」『Yes』。 その内にイライラしてくる奴らを観察していると、心が温まる。
 我ながら素敵な趣味である。

 夜7時39分発の列車に乗り込む。
 この列車、ブカレストが始発ではない。 モスクワ発、ミンスク、キエフ、ブカレスト経由のソフィア行き。 経由する度に車両が増えているのか?長〜い列車だ。
 わずか2時間後に国境到着。 ルーマニアを出国して、ブルガリアに入国する。 国境に到着してから、ブルガリアの入国審査を終えるまで2時間も掛かった。
 列車は空いていて、コンパートメントに俺1人。
 1時間に1回ほどの頻度で鉄道警察が見回りに来て、「寝るな、荷物を見てろ」だって・・・ 夜行列車で「寝るな」とは難題だ。

旅の出費
バス: 2.2レイ
食費: 10.3レイ
タバコ: 10.2レイ
国際列車(→ソフィア): 85レイ
合計: 107.7レイ(約5,030円)

フレーム
2007年1月23日(火)
眠過ぎ

 早朝の6時半にブルガリアの首都ソフィアに到着。 ここソフィアは、標高500mに位置しているため他の東欧の首都よりも寒い。
 目指していた宿が朝9時くらいにならないと従業員が来ないというので、9時まで駅でひたすらボケー。

 9時に駅から歩いて宿に向かう。
 1国の首都と言えど、大した高層ビルもないのどかな町だ。 予想していた以上に田舎だ・・・
 見所なんてあるのかね?

 っていうか、眠過ぎる・・・ 夜行列車に乗ったくせに、1時間に1回見回りの警察に「荷物を見張ってろ」と起こされて、眠れなかったからな。
 宿にチェックインしたら爆睡。

旅の出費
食費: 17.58レヴァ
外食代: 7.18レヴァ
合計: 24.76レヴァ(約1,980円)

フレーム
2007年1月24日(水)
一日じゅう雨

 起きたら午後2時過ぎ・・・
 結局、今日外出したのは夜に中華レストランに行ったくらい。 久しぶりに1日中雨の天気で、外に出られる状態ではなかったからね。
 仕方がない、うん。

 外出できないって大変だねぇ〜。
 嫌々一日じゅう漫画読んで、映画やドラマを見てダラダラと過ごしました。
 そろそろ観光した方がいいよな・・・

旅の出費
食費: 2.4レヴァ
外食代: 7.3レヴァ
合計: 9.7レヴァ(約770円)

フレーム
2007年1月25日(木)
桃鉄 in ソフィア

 今日まで、スーパーマーケットやら中華料理屋やら色々とソフィアをくまなく散策していた俺だが、今日は一歩も外に出てない。
 だって、雨が降ってたから・・・

 ま、そんなわけで宿から一歩も外に出ず、皆とスーパーファミコンの『桃鉄』やってました。
 爽やか旅行者です。

 ソフィアに来てから、あまりに何もしてないので日記に使う写真が全くないのが問題。
 火曜日からの写真は全く本文と関係のない写真です。 今日の写真なんて、“記念撮影をする中国人観光客”だからね。 しかも、ソフィアとは全く関係のないオーストリアのウィーンにて撮影。

旅の出費
ゼロ

アレクサンダル・ネフスキー寺院
2007年1月26日(金)
バルカン半島で最も美しい

 な、なんと今日は観光しちゃいました!
 午後3時半ごろから、宿から徒歩15分も掛かるソフィア中心部まで、歩いて行ってきました。

 まずは聖ペトカ地下教会を見て、「へ〜」と言うやる気満々な感想を漏らし、写真を1枚も撮らず素通りして旧共産党本部に行く。 どこの旧共産圏の国々も一緒だが、共産党本部は威圧感のある巨大な建物だ。 今は、政府の官庁が入っているみたい。

 最後に訪れた場所が、アレクサンダル・ネフスキー寺院。 ここはソフィアで一番の見所になっている。 ガイドブックによると『バルカン半島で最も美しいといわれている教会』だそうだ。 まぁ、バルカン半島自体に大した建築物がないから、その中で“最も美しい”と言われてもどうなのかな?と思うけど。 『能登半島で最も美しい神社』っていうのと同じくらい微妙だろ。
 とは言っても、それなりに大きな寺院だ。 この寺院の中に入って、ルーマニア北部で行った外壁全体にフレスコ画が描かれた“五つの修道院”を思い出してしまった。 このアレクサンダル・ネフスキー寺院の内部も同じようにフレスコ画が描かれている。 外壁には描かれていないけどね。 でも、この寺院はルーマニア北部の修道院とは比べ物にならないくらい大きいので、よく天井にまで絵を描いたなぁ〜と感心した。 天井の絵を見ていると首が痛くなる。

 このアレクサンダル・ネフスキー寺院の前には、小さな骨董品市が出ている。 覗いて見ると、ナチの鉤十字が付いた懐中時計や、レーニンやスターリンが肖像画が描かれた懐中時計などが沢山売られていた。 白人の観光客が値段を聞いていたが、1個80USドル(約9,600円)だって! まぁ、どう考えてもボッタクリ価格だから、3時間くらい粘れば20USドル以下で買えるんじゃないかな?

 夜は、再び皆で『桃太郎電鉄』。 結局、寝たのは次の日の朝4時を回っていた・・・

旅の出費
ゼロ

ブルガリア・ソフィアにいた衛兵
2007年1月27日(土)
首を縦に振っているのにお断り

 「はい」の場合は首を縦に振り、「いいえ」の場合は首を横に振るのが世界の常識だが、ブルガリアだけ独自路線を打ち出している。
 ブルガリア式では「はい」の場合は首を横に振り、「いいえ」の場合は首を縦に振る。
 これはかなり混乱するはずだ・・・と思っていたのだが、今のところ特に首振りでコミュニケーションを取っていないので問題ない。 ブルガリア人とコミュニケーションを取れるほど、お外に出ていないのが一番大きな問題かも知れないが。

 世界には色々なジェスチャーがある。 言葉は通じなくとも、ジェスチャーで会話を!と思っていても、その国に独自のジェスチャーがあったりすると、意味を知るまでは混乱してしまう。
 日本人はよく、お金を表したりOKサインを出す時に親指と人差し指で円を作るが、これは日本独自じゃないか?と思う。 海外では、このサインは通じない場合がほとんどだ。
 どこだか忘れたが、ある国では親指と人差し指で円を作るサインは「俺ってホモだぜ」という意味があるそうだ。 知らずに「オッケー!」を連発していたら、知らない間に怪しいお兄さんたちに担がれて廃屋に連れ込まれる危険性大だ。 しかも、この場合はこちらに非があるから何が起っても「知らなかった」では済まされない。
 自ら挑発していたわけだから。

 ブルガリアの場合も、皆に首を横に振られて凹む前に、こんな習慣の国なんだと知っておく必要があるな。

 写真は、旧共産党本部近くの建物の入り口にいた衛兵。 写真を撮ってもいい?と聞いたらボソッと「Yes」と答えた。

旅の出費
食費: 17.38レヴァ
合計: 17.38レヴァ(約1,470円)

ブルガリア製の車
2007年1月28日(日)
インディアン・ポーカー

 ウォッカを買ってきて、インディアン・ポーカーをして負けた人が罰にストレートで一気飲みをするゲームをした。
 夜9時に始まったこのゲームも、終了したのは翌日の午前4時・・・ 途中、2度もウォッカを買い足しに行ったほどだ。
 喋っても何を言っているのか?意味が分からない人が1名、「全然大丈夫っすよ」と言いながら千鳥足の人が1名いたが、全員ゲロらずに無事終了。

 ホントにやばいぞぉー!!、これは。
 いい加減に観光をしないと、スーパーマーケット往復が1日の唯一の外出になりつつある。 “なりつつある”って言うか、既に“なっている”。

旅の出費
タバコ: 3.2レヴァ
食費: 15.08レヴァ
合計: 18.28レヴァ(約1,540円)





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