心臓エコー検査をするべく、まだ真っ暗な早朝7時半にデュッセルドルフ市内にある循環器科に行く。
ここで、妊婦がお腹の赤ちゃんを見るのと(多分)同じ機械を使って、心臓の検査をする。
自分の心臓を始めて見ました。
医者によると、「ベリーグッド!」とのこと。
そのまま現地解散になったので、ラーメン屋『なにわ』に行く。 ここは行列が出来るくらい繁盛しているラーメン屋で、ドイツ人が並んでいるのには驚いた。
そもそも、俺自身も『どんなに美味しかろうが、並んでまで食べる気ナシ』の人だが、さすがにラーメンが食いたかったので、5分ほど並んでみた。
注文したのはラーメン餃子セット(写真)。
う〜む、美味しいかも知れん・・・ 久しくラーメンを食べていないから、比較する基準がかなり曖昧にはなっているが、今の舌では十分美味しく感じる。 特に餃子は絶品でした。 ラーメンも、麺はまぁまぁだったけど、スープが美味しい。
これで9ユーロ(約1,405円)なり。
午後から臨床試験研究所に戻り、結果発表。
一番最初に俺が呼ばれた。 ちょっと緊張する。
血液検査の結果は、コレステロールが基準値より高かった以外は全て正常値。 あ〜、コレステロールが高いのは、ブダペストで200g強のフォアグラ丼を食ったからかな?
HIVも肝炎も感染していませんでした! 毎年HIV検査をしてるけど、去年はやってないから調度良かった。
しか〜し、24時間の心電図検査の結果では脈拍に異常が見付かったとのこと。 不整脈ね。 ただ、心臓のエコー検査では問題なかったので、特に病気というわけではないらしい。 小学生の時の定期健康診断でも、不整脈を指摘されて精密検査を受けたことがあるけど、やはり問題なかったからな。
でも、今回は心臓に負担の掛かる新薬の臨床試験らしく、「今回は残念ながらお帰り下さい」との結果だった。 はぁ〜、落選です!
正直、3,000ユーロが惜しくて残念な気もするし、新薬の臨床試験をやらずに済むことになってホッとしたし、微妙な心境だ。 いずれにしても、不整脈である以上は心臓に負担を掛ける新薬投与はやらないのが正解だろう。 不整脈であることを気にしたことがなかったから、正直それで落ちるとは思ってもいなかったけど。
明らかに不健康だった人と、俺と、全身刺青の元ヤクザの3人が落選。 残りの10人の内、8人が治験参加、2人が補欠になった。
落選が決まった俺に、その場で支払いがあった。
食費手当てが、20ユーロ×3日間で60ユーロ。 健康診断料が128ユーロの、合計188ユーロ(約29,330円)。 健康診断をしてもらったのに、健康診断料を貰うというのも変な話だけどな。
これに、往復の交通費が全額支給される。 つまりトータルで出費ゼロ、というかプラスになって返ってきた。 往復の移動で使った体力だけが使い損だったが、約1週間はホテルのシングルにタダで泊まれたし、その間に無線LANに繋げて日本のTV番組を5本くらい落としたから、それだけでも来た甲斐はあるか?
ただ嫌なのが、今日の午後に落選が決まったら、明日には出て行かないといけないこと。 慌しい。
落選が決まったその足で、帰りのチケットを買いに行く。 ブダペストに戻るつもりはないので、セルビア共和国の首都ベオグラードに乗り継ぎなしで簡単な長距離バスで行くことにした。 もし『折角だから、オランダに寄って行こう』とオランダ行きを決めたら、デュッセルドルフからオランダまでの交通費しか出ない。 オランダから東欧に戻る交通費は自己負担になり、損をする。 出来るだけ遠くに行った方が、お得だ。
27時間掛けて、デュッセルドルフからベオグラードまで行くバスのチケットを購入し、また戻ってその分のお金を払ってもらう。 来た時の交通費と合わせて、300ユーロ(約4万5千円)ほどを受け取った。
明日の早朝8時20分発だから、時間がない・・・
ホント、落ちたら直ぐに追い出されるから心の準備をしていなかった身には辛い。 せめて、1日くらいの執行猶予は欲しいものだ。
夜は、合格組と深夜3時まで飲む。 それからパッキング・・・ マジでしんどい。
でも、昼間にラーメンを食っておいて良かった! これで食ってなかったら、心残りが一つ増えるところでした。 別な心残りと言えば、デュッセルドルフから30分くらいの所にあるボンで、世界最大の教会を見に行っていないこと。 行く時間は散々あったんだけどね、受かったら入院するまでの5日間でデュッセルドルフ近郊を観光しようと思っていたから、思いっきり当てが外れた。
旅の出費;
切手: 2ユーロ
外食代: 9ユーロ
食費: 14.06ユーロ
合計: 25.06ユーロ(約3,910円)
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