ゆずランドへようこそ

ヨーロッパ旅行日記


この日記は1週1ページで、最終更新日が一番下になります


現在地はどこなの?

<<前のページ | 次のページ>>
ブダペストの夜景・ブダ側
2006年12月25日(月)
クリスマス in ブダペスト

 早朝8時の国際列車で、ハンガリーの首都ブダペストに向かう。
 今、泊まっている宿は『ZSR Ubytovna』と言って、スロバキア国鉄が経営するホステルなので駅まで徒歩3分、バス・ターミナルまでも徒歩1分で行ける好立地。 朝7時に起きても余裕なのが嬉しい。

 ウクライナの列車とは比較にならないほどキレイな近代的な車両がホームで待っていたが、客が全然いない!
 1等車1両、食堂車1両、2等車3両の、合計5両編成なのだが、2等車両に乗り込んだのは俺も含めてわずか2人だけ!
 さ、さすがクリスマス・・・
 人の全くない車両に1人きりで乗るのも心細いので、おばちゃんの乗っている車両に俺も乗り込む。

 コシツェを発ってわずか20分で、出入国管理官が8人ほど列車に乗り込んできた。
 8人も乗り込んできたが、乗客はわずか2人。 1人当たり4人も出入国管理官を付けられるとは、俺もVIPになったものじゃのー。
 ハンガリー入国スタンプを、パスポートにポンッと押されて無事にハンガリーに入国。

 俺にとって、ヨーロッパ23カ国目となる『ハンガリー共和国』にやって来た。
 ハンガリーと言えば・・・ホモ温泉! 温泉の名前じゃないよ。 温泉に行くと、もれなくホモが付いてくる。
 数々の噂だけは旅先で聞く。
 温泉の大きな浴槽の真ん中は、『相手募集中』の合図。 日本人旅行者が、知らずに浴槽の真ん中で温泉に浸かっていると、彼を目掛けてホモたちがクロールしながら先を争って突っ込んできたとか。 その他、色々。
 ホントかよ?!

 噂と言うのは、所詮ウワサ。
 この俺様が、どこまで本当なのか?潜入レポートをしたいと思っている。 もちろん、一緒に行ってくれる人がいたら・・・の話だが。
 だって、噂がホントだったら怖いじゃない?

 写真は、ブダペストの王宮と鎖橋。

旅の出費
食費: 150フォリント
合計: 150フォリント(約90円)

ブダペストの夜景・ペスト側
2006年12月26日(火)
ブダペストの夜景

 幾ら都会のブダペストと言えど、クリスマスはお店はどこも閉まっていた。 そして今日も・・・

 仕方がないので観光。
 ブダペストは、ブダ市とペスト市が合併して出来た町。 真ん中をドナウ川が流れている。 今日は、ブダ側にあるゲッレールトの丘に登ってみた。
 ここからは、パノラマでブダペスト市内を一望出来る。 景色はなかなか良かったのだが、夜景は思ったほどではなかった。 夜景に奥行きがない。 ドナウ川沿いはライトアップをされていて綺麗だが、町全体の明かりが少ないせいか物足りない景色。
 とは言っても、ブダペスト観光では外せないポイントだと思う。

 今、泊まっているのは『ヘレナハウス』。 ベッド数が9つしかない小さな宿だが、日本人で満室。
 昨日、ブダペストに着いた時も既に満室で、俺より先に来た人たちは追い返されていた。 しかーし、俺の場合「1週間以上は滞在する」と言ったら予備ベッドを出してくれて宿泊出来た。 所詮は金なんですよ!
 なぜ、この宿に日本人が集まるか?と言えば、「安いから」の一言に尽きる。 1泊930円で昼食付き。
 宿を経営するファミリーが“物を盗む”という素晴らしいサービス付きだが、『宿でも貴重品の管理には気を使え!』という鉄則を実践する良い機会だと、割り切れば大丈夫。
 久しぶりに大勢の日本人旅行者を見て、ちょっとホッとした。

旅の出費
食費: 640フォリント
外食代: 2,000フォリント
宿代(7泊分): 10,300フォリント
合計: 12,940フォリント(約8,120円)

ブダペスト・王宮
2006年12月27日(水)
ブダでタイ式マッサージ

 ブダペストでタイ式マッサージに行く。 最近、肩こりが酷くって・・・
 トラムに乗り、さらに1時間半ほど歩き回ってようやく辿り着いた。
 ところが、料金表を見てビックリ。 一番安い足マッサージ30分で3,900フォリント(約2,420円)もする。
 うーむ、タイで行くタイ式マッサージより遥かに高いぜ・・・ ちょっとお財布的にキツイ。
 歩き回った疲れをマッサージで癒すはずが、ただの“歩き回っただけ”に終わってしまった。
 ちなみに、このマッサージ屋は受付の女性もタイ人だった。 英語発音が思いっきりタイ訛りだったもん。

 マッサージは無理だったので、隣の日本食材屋『うさぎ屋』に寄る。 あまり品揃えの良くないお店だったが、一応納豆や鰻などを置いてあった。 納豆が1パック1,000フォリント(約620円)もするのには驚いたけど。
 この店には日本語の文庫本の古本も沢山ある。 はっきり言って、日本食材よりこっちの方がメインなんじゃねーの?ってくらいある。
 最初は買う気など全然なかったのだが、沢山の本を眺めている内に買いたくなってきてしまった。
 で、結局買ってしまったのが、佐々淳行著『連合赤軍「あさま山荘」事件』。 ブダペストで読むにふさわしい題名だね!

 しかし、日本人在住者向けに小さいながらも日本食材専門店があるということは、ハンガリーにもある程度の日本人が住んでいるということなんだろうなぁ。

旅の出費
食費: 791フォリント
文庫本: 700フォリント
トラム代: 185フォリント
外食代: 1,470フォリント
合計: 3,146フォリント(約1,950円)

フォアグラ
2006年12月28日(木)
フォアグラ丼

 キャビアとトリュフと並び、世界三大珍味の一つに数えられるフォアグラ。 そのフォアグラをたっぷり使った料理『フォアグラ丼』を作って、世界のハイソたちの仲間入りをしようということになった。
 食い過ぎて痛風になりたいぞっ!!

 まず、行った場所はブダペストの中央市場。
 ここは、生鮮野菜から肉、果物までブダペストの胃袋を支える屋内市場だ。 豚肉専門店コーナーを通り過ぎると、鳥肉専門店コーナーがある。
 そもそもフォアグラを「いつ食ったことがあるのか?」さえ覚えていないほどハイソな俺は、どれがフォアグラなのか分からん!
 でも、“フォアグラとは肝臓だ”という程度の、『トリビアの泉』でタモリがへー・ボタンを連打しそうな知識は持ち合わせていたので、肝臓っぽい奴を探す。
 すると、ありました! フォアグラ。

 1kg6,000フォリント(約3,730円)から、1kg3,900フォリント(約2,420円)まで店によって値段にバラつきがあり、当然のことながら値段相応に大きさや色が違う。 高い方が色も白っぽく、大きい。
 そんなもん、高くても良いのに決まりだろ!
 今日のフォアグラ丼は、1人当たり200gのフォアグラと決めていたので、4人分830gのフォアグラを買った。
 830gで、4,980フォリント(約3,090円)。
 日本での値段が幾らか知らんが、ものすご〜く安い気がする。 一応、世界三大珍味と言われているくらいだからな。

 あとは、ジャポニカ米を買って買出しは終了。 インディカ米よりも3倍以上値段が高かったが、秋田小町米奉行としては米に妥協は出来ん。

 最後の大難関は調理。
 塩・胡椒をまぶした後、フライパンで焼く。 ところが油の塊みたいなフォアグラだから油がすごいし、表面は焦げても中が焼けない。 料理などしない俺が世界三大珍味のフォアグラを料理しようとしている時点で、“そもそもがおかしいんじゃねーの?!”と思うのだが、事情が事情ゆえ致し方ない。

 米を炊き、フォアグラを焼き、俺様特製ソースを作って終了。 特製ソースは、高級トカイ・ワインをベースに、バターと醤油を加えてみた。
 バックパッカーの夕飯とは思えない、高級料理の完成である!

 「いただきま〜す!」とフォアグラを割ってみると、中はまったく火が通ってない・・・
 表面は焦げているのにだ。
 さすがに中が生のフォアグラをムシャムシャ食べるほど、ワイルドさを自慢したい旅行者はおらず、電子レンジで調理し直すことに。
 俺なんて5分もチンして、念入りに熱を入れてやったぜ。 よくよく考えてみれば、あんなに苦労して焼いたフォアグラなのに、最終的には電子レンジで調理したというのも悲しい話だ。 じゃぁ、最初っから電子レンジでよかったんじゃね?

 さてさて、肝心のお味の方は?と申しますと、やっぱ旨いよフォアグラ。
 ただ、かなり重い・・・ 段々と気持ち悪くなってきて、最後の方は吐きそうになるほど、フォアグラに食べ慣れてるぜ!的な俺だった。 何しろほとんど油だから、こってりねっとり。 1人200gは多過ぎ!
 一生分のフォアグラを食べ終え(実際には気持ち悪くなって、少し捨てた)、当分はフォアグラなんて食わねぇ!と心に決めた俺だった。

 これで1人1,400フォリント(約870円)也。

旅の出費
食費: 1,967フォリント
インターネット: 500フォリント
合計: 2,467フォリント(約1,530円)

“世界一豪華”なマクドナルド in ブダペスト
2006年12月29日(金)
電気屋巡り

 ブダペスト西駅の隣にあるショッピング・モール『West End City Centre』に行ってみた。
 結構大きなショッピング・モールで、大体の物はここだけで揃いそうだ。

 今日、ここに来た理由は一つ。 電気屋さんがお目当てだ。 ケニアの首都ナイロビでノートパソコンを購入したミラクルに続き、ここハンガリーの首都ブダペストでノートパソコンを購入する日本人旅行者が出現。
 早速、価格と仕様をチェックするべくパソコン屋巡りを開始。 ハンガリーで多く見かけるノートパソコンは、ヒューレット・パッカード、富士通シーメンス、ソニー、東芝など。 台湾のAcerや韓国のLGなども頑張っている。
 値段は当然スペックによってピンきりで違うが、安いもので10万Ft(約6万2千円)から高いもので65万Ft(約40万3千円)まで幅広い。

 売られているノートパソコンはほとんどの場合、大きい、ぶ厚い、重いと三拍子揃って、どれも日本では売れなさそうな形のものが多い。 その中でモバイル性を求めて機種選定をすると、選択肢が少ない分かなり迷う。
 さらに、一番大きな問題がOS。 売られているノートパソコンはほとんどウィンドウズXPのOSが搭載されているのだが、100%ハンガリー語。 読めん!

 しかし、電気屋さんって何時間いても面白い。
 ついつい買ってしまいそうになる衝動さえ我慢できれば、下手に町中を観光するよりも楽しいかも知れん。

 写真は、なぜか“世界で一番豪華”と呼ばれているマクドナルドの店内。 建物が歴史ある建築物だから“豪華”というだけで、内装が特に豪華なわけではない。

旅の出費
食費: 1,481フォリント
外食代: 200フォリント
合計: 1,681フォリント(約1,040円)

フレーム
2006年12月30日(土)
HPの回し者

 買ったぞー、パソコン!!
 別に俺が買ったわけじゃないので、正確に表現すると「買いやがったぞー!!」。 購入したのは偶然にもミラクルと全く同じパソコンで、ヒューレットパッカードの『パビリオン DV1000』だ。
 凄いですよ、俺。 この旅でHPのノートを2台も売ってしまいました・・・ HPの営業マンに引き抜かれるかも知れん。 俺自身はHPを欲しいとは思わないけど。

 買ったのは中古で、価格は13万フォリント(約8万740円)。 新品を買うと、本体価格+税金が20%掛かるのだが、中古品の場合は税金が掛からないらしい。
 OSはハンガリー語のウィンドウズXPで、CPUはインテルP-Mの1.4GHz、HDDは60GB、メモリーは736MB。
 ミラクルが買ったものよりも、HDDの容量は大きい。 やはり旅行者の場合は、写真データや音楽・映像データで容量を食うので、なるべくHDDの容量は大きい方が後々助かる。

 OSがハンガリー語というのだけが問題で、ファイルを右クリックしても意味分からん単語が並んでいる。
 ミラクルの場合はケニアで買ったから、OSは英語で問題なかったが、ハンガリーの場合はどうしようもない。 英語版のウィンドウズXPのCDを手に入れれば良いだけの話だが、これが探しても中々ない。

 いやー、人が大きな額の買い物をするのは、自分の腹が痛まない分だけ楽しいものです。
 日本に帰るまでに、あと1台くらいはパソコンを誰か旅行者に買わせたいなぁ〜。
 電脳化の伝道師。

旅の出費
CD: 3,000フォリント
食費: 1,508フォリント
外食代: 830フォリント
宿代(5泊分): 7,500フォリント
合計: 12,838フォリント(約7,970円)

2006年へレナ・ハウスの年越し組
2006年12月31日(日)
大晦日

 早いもんで、もう2006年が終わってしまいます。
 日記を読み返してみれば、2004年の大晦日はバンコクでした。 スマトラ沖の地震が原因の大津波で、タイでも沢山人が死んだので、プミポン国王がお祭り自粛要請をしたために、カウントダウンもない非常に静かな正月だった。 2005年の大晦日は、夏真っ盛りの南アフリカ・ケープタウンで過ごしている。
 正月を海外で過ごすのは、これで9年連続になる。

 ブダペストの日本人宿『ヘレナ・ハウス』で年越しをするのは、日本人8人、タイ人とオランダ人のハーフ1人の合計9人。
 日本時間では既に2007年になっているので、とりあえず夕方4時から宴会スタート。 宿で酒を飲んで程よく酔っ払ってきたら、全員で外に出てカウントダウンで2007年を迎えることにした。
 町の中心に歩いて行くと、皆さん良い感じで騒いでおります。 爆竹やら花火の音が至る所から鳴り響き、すれ違う人々は手に手にブーブー音を鳴らすラッパを持っている。

 王宮を望むくさり橋で、皆で記念撮影(写真)。
 その後、人で溢れかえっているエルジェベート広場で人混みに揉まれながら新年を待つ。

旅の出費
食費: 378フォリント
飲み代: 1,560フォリント
合計: 1,938フォリント(約1,200円)





  Copyright © 2004- Yuzurand All Rights Reserved