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ヨーロッパ旅行日記


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現在地はどこなの?

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トルコ・リラ
2006年9月4日(月)
トルコのバス

 ↑上は100万リラ札(旧札)、下は1リラ札(新札)で、お金の価値は同じ約80円。 デノミをすることで、こんなにも見やすくなるもんなんだねー。
 10万って言われたのに100万出しちゃったりする間違いもこれで解消。

 今日は両替をするだけで半日が終わってしまった。
 AKBANKという銀行が、トラベラーズチェックを手数料ゼロで換えてくれるのだが、仕事がすっげー遅い。 一応、日本の銀行のように入り口で整理券をもらって、自分の番号が呼ばれるのを待つので、ある意味では立派なのだが、割り込む奴はいるし、銀行員の作業は遅いしで、軽く2時間以上は待たされた。
 暇で、暇で・・・ こういう時にPSPを持ってたらなぁ〜と、改めて旅にPSP(任天堂DSでもいいけど)は必要と痛感させられたのでした。

 夜11時頃にバス・ターミナルへ向かう。
 トルコは非常にバスが発達している国だと思う。 まず、市内からバス・ターミナルまではバス会社各社が無料のシャトルバスを出している。 さらにバス・ターミナル自体がデカイ! アンタルヤのターミナルだって、秋田空港よりデカイぜ。 到着と出発でターミナルが分かれているし、ターミナルの真ん中には電光掲示板があって、何番から何という会社の何処行きのバスが出るのか表示されている。 首都アンカラのバス・ターミナルは、さらにデカイらしいから恐ろしい。
 さらに、どのバス会社もメルセデス・ベンツの新車を使っている。 はっきり言って、ビーマン・バングラディッシュ航空のエコノミー席より座席間隔は広い。
 サービスは、ちょい過剰気味。 トルコのバスには運転手の他にスチュワートのようなお兄さんが乗っており(蝶ネクタイを締めていたりする)、彼がまず乗客に水を配る。 その次にパンケーキが続き、おしぼりが出て、乗客の手に香水をふり掛けるサービスがあり、しまいには飛行機の中と同じようにカートを押しながら「何を飲みますか?」と来る。 もちろん酒は出ないが、コーラからフルーツジュース、コーヒー、お茶などから客が選ぶ。
 やはり競争の原理が活きているところはサービスも良い。

 さて、今日乗るバスはどんなサービスがあるのだろう?

旅の出費(2人分)
タバコ: 2.2リラ
食費: 5.35リラ
ビール: 3.6リラ
衣服代: 25リラ
外食代: 11.2リラ
ランドリー: 7リラ
宿代(5泊分): 120リラ
合計: 174.35リラ(約13,830円)

マルマリスからエーゲ海を望む
2006年9月5日(火)
ギリシャ共和国

 祝・人生通算40カ国目! そして40カ国目にして初のヨーロッパ!
 地中海性気候の親玉、『ギリシャ共和国』にやって来た。 俺の中にギリシャの悪いイメージなど微塵もない。 地中海性気候というだけで全て薔薇色のイメージだ。 最近、あまりに「地中海性気候」を連発するので、『しつこい』と言われている。

 アンタルヤからバスで約6時間、エーゲ海沿いの町マルマリスにやって来た(写真)。
 マルマリスに着いたのは、まだ真っ暗な朝6時前。 カフェで朝食を取って時間を潰した後、港に向かう。
 マルマリスからギリシャのロードス島に渡る船は毎日2便ある。 午前9時発と、午後4時30分発。 運賃は片道で42ユーロ(約6,300円)した。
 午前9時の船に乗って、一気にギリシャに入ることにした。 トルコ側のイミグレで、俺のパスポートが偽造パスポートと疑われて、俺のせいで船の出港が15分ほど遅れたが、何とか無事にトルコ出国。

 俺のパスポートは、ページ数が少なくなって増補してあるんだけど、国境によっては引っ掛かる時が何度かあった。 増補しているページ分だけ新しいから、本来のパスポートのページの使い込んだ色と比べて怪しく感じるらしい。 今日のトルコのイミグレも増補部分に書かれている英語が読めないのか?むちゃくちゃ怪しまれた。 彼の話せた英語は唯一「Can you speak English?」・・・なんじゃそりゃ? そういう質問は、自分が英語を話せる前提でしろ。 署名させられたり、パスポート以外のIDカードの提示を求められたり、めんどくさかった。

 マルマリスを出港してわずか50分で、ギリシャのロードス島に到着。 かなり近い。 大抵の乗客はトルコ側から日帰りでロードス島を訪れているようだ。
 雲ひとつない晴天と、真っ青な海はトルコと同じだが、やはりトルコよりもイメージしていたヨーロッパっぽい。
 ははぁ〜、これがヨーロッパなんだね?
 ロードス島の中心はロドス・シティ。 世界遺産に登録されている。 ロードス騎士団時代の城壁に囲まれた旧市街は、中東のサナアやダマスカスの旧市街とはまた違った趣きがある。 同じ石畳の道でも、やはり何か違う。 やっぱり地中海性気候だからかね?

 ギリシャの中でも特にロードス島は物価が高いと聞いていたので戦々恐々としていたのだが、想像していた程ではなかった。 トルコよりは間違いなく高いけど、ユースホステルのドミトリーで1人10ユーロ(約1,500円)だし、レストランも1,000円前後で食べられる。 サンドイッチだと300円くらい。 ちなみにロブスター・グリルは60ユーロ(約9,000円)って書いてあった・・・ 世界的に有名な観光地+島ということを考えれば、まぁまぁかな。 もちろん高いのは高いんだけどね。

旅の出費(2人分)
タバコ: 3ユーロ
宿代(2泊分): 40ユーロ
外食代: 11リラ+7ユーロ
食費: 1.5リラ+14.6ユーロ
船代(マルマリス→ロードス): 156リラ
合計: 168.5リラ+64.6ユーロ(約23,050円)

エーゲ海・ロードス島
2006年9月6日(水)
エーゲ海で、おバカンスざんす

 ロードス島の次はどの島に渡ろうか?と考えて、3秒ほど迷ってサントリーニ島に決めた。 真っ白い壁の家々に、真っ青な海、雲ひとつない空と、エーゲ海のイメージにぴったりな島、それがサントリーニ島らしい。 爽やかな俺のイメージとぴったりだ・・・
 さっそくロードス島からの船のスケジュールを確認する。 ロードス島からサントリーニ島に渡る船は1週間に1便、木曜日発。 あっ、明日だ。
 よーし、明日はサントリーニ島だ!と気合を入れ、出港時間を確認する。 ロードス島を午前4時30分に出発って書いてある・・・ 早過ぎるっ!
 ということで、サントリーニ島をあきらめた。 適当な島に移動しよっと。

 今日は、旧市街の周りを囲む城壁沿いにプラプラしてみた。 城壁から外は直ぐに海がある(写真)。
 こうなったらロドス・シティだけでなく、ロードス島の他の見所も見たくなった。 美しいビーチに、『バタフライの谷』と呼ばれる蛾がウジャウジャいる谷などを、スクーターをレンタルして回ることにした。
 1日15ユーロ(約2,250円)だから、トルコのカッパドキアで借りた時よりは安い。 国際免許証は持っていないが、南アフリカの免許で何とかなるだろう。 やっぱ英語の免許証を持っていると何かと便利。

 観光地で外食費が高いロードス島では、自炊をしている。 新市街にあるスーパーマーケットまで買い物に行って、宿で自炊をするのが一番安上がりだ。 スーパーには日本米や、キッコーマンの醤油、ポン酢、海苔、ワサビなども売っているが、高い。 お米はギリシャ米でも十分に食べれる。
 他に高くてビックリしたのが、インターネット。 観光客の集まる旧市街では1時間6ユーロ(約900円)もする! トルコの約15倍・・・ 新市街にある安いネットカフェでも1時間2ユーロ(約300円)は掛かる。

旅の出費(2人分)
食費: 10.3ユーロ
合計: 10.3ユーロ(約1,550円)

ロードス島・リンドス
2006年9月7日(木)
ロードス島の裸族

 スクーターに乗ってロードス島をツーリング。
 ロードス島で一番キレイなビーチがあると言われているリンドス(Lindos)まで、約2時間。 距離的には50kmほどなのだが、俺のスクーターが超遅ぇー! イタリア製のスクーターだが、馬力不足でスピードが全然出ない・・・

 リンドスは、“エーゲ海”のイメージそのままの景色だった(写真)。 白い家々の奥に見えるのは古代の城、そしてその周りにはエメラルドグリーンのビーチがある。
 そして、そのビーチには裸族が沢山とまではいかないが、そこそこいたのだった。 う〜む、エチオピアのムルシ族以来の裸族だが、なぜか興奮出来ん・・・ あまり見たくない裸がいっぱい並んどる。 たまーに若い裸族もいるが、基本はお年寄り。
 エチオピアの相場で、1回撮影で2ブル(約26円)だから、ギリシャなら4ブルくらいだろー? 『4ブルあげるから、写真撮らせてよ』と交渉しようと思ったが、あーっ、手持ちにエチオピア・ブルがないから無理だ・・・
 そんなわけで、ロードス島の裸族は写真なし。 想像で楽しんでくれ。

 リンドスで泳いだ後は、バタフライ・バレーに行く。
 蝶々がウジャウジャいる谷らしいが、いるのは実は蝶々ではなく蛾。 バタフライじゃないじゃん・・・
 入場に5ユーロ(約750円)もするのだが、せっかく来たのだからと、入ることに。
 えー、5ユーロの価値なし!!
 1ユーロ、頑張っても2ユーロが限界だね。 蛾ですよ、蛾! 蛾がウジャウジャいるのを見てもねー・・・ しかも飛んでいない時は、自然と同化していて目立たないし。 『ウォーリーを探せ』の、蛾バージョン。
 蛾マニア以外の人には楽しみ方が分からないスポットでした。

旅の出費(2人分)
食費: 8.1ユーロ
入場料: 10ユーロ
ガソリン代: 7ユーロ
インターネット: 2ユーロ
宿代(1泊分): 20ユーロ
レンタル・バイク代: 15ユーロ
合計: 62.1ユーロ(約9,320円)

旧市街から海を望む
2006年9月8日(金)
大幅予定変更

 旅の予定は未定。 予定変更です。
 エーゲ海の島々を回った後に、トルコに戻ってイスタンブールに向かうつもりだったのが、ギリシャの首都アテネまで行っちゃうことにしました。
 アテネからのルートはまだ決めてないけど、@船でイタリアに渡ってスパゲティを食いながらセリエAで先発出場(もちろんインテルで)するか、Aギリシャから陸路でアルバニア→セルビア・モンテネグロ→ボスニア・ヘルツェゴヴィナ→クロアチア→スロヴェニアと東欧を北上して、クロアチアでミルコ・クロコップと総合格闘技で戦うか、のどっちかになると思う。
 つまり、イスタンブールに戻るのはヨーロッパを回った後になるから、数ヵ月後。 もしかしたら戻らないかも知れないし。 いずれにしても今後の旅のルートは、その時の気分で変わる適当な感じになると思う。
 俺の中で興味のあるヨーロッパは、スイス。 興味がないのはフランスやイギリス。 ドイツはカバンを取りに行かないといけないから、必然的に行く。 北欧は興味あるけど、行けないと思う。 東欧は全部興味あり。

 そんなわけで、明日の夕方にロードス島を出て、明後日の昼過ぎにアテネに着くフェリーのチケットを買った。
 1人41.1ユーロ(約6,170円)。 所要時間は約20時間。
 買ってから気が付いたんだけど、このままアテネに直行しちゃったら、エーゲ海でロードス島しか見ていないことになるんだよね・・・ サントリーニ島とか、ミコノス島とか色々美しい島々があったのに(悲)。 でも、今はオンシーズンで、サントリーニ島などは観光客がウジャウジャいるらしい。

 今、泊まっている宿は『NASSOS PENSION』という。
 港で客引きに来ていたナッソスという親父に連れて来られた。 ドミトリーは、エアコン、TV(エロ番組あり)、冷蔵庫、シャワー・トイレが付いて10ユーロ(約1,500円)。 値切ればもうちょっと安くなったかも知れないけど。
 この宿、泊まっている客が皆いい人たちで居心地が良い。
 まず、マレーシア人のハナちゃん。 ロードス島滞在歴3週間で、住み込みのような形で働いている。 彼女は中華系だがクリスチャンで、イスラエルに行きたいらしい。 マレーシアはムスリム国家なので、パスポートには『イスラエルには入国出来ない』と書かれている。 それでも聖地イスラエルに行く為に、チャンスを虎視眈々と狙っているのだった。 趣味は聖書を読むこと。
 中国人のおっさんもいた。 英語が「Good Luck」くらいしか話せないおっさんで、農協の方ですか?と見間違える風貌だったが、ハナちゃん曰くアテネ在住の芸術家らしい。 ちなみに、アテネ在住だがギリシャ語も話せない。
 ロードス島生まれ、ロードス島育ちの生粋ギリシャ人の女の子もいる。 英語を全く話さないから、いつもギリシャ語で話し掛けてくる。 実家には帰りたくないからこの宿に居候している家出っ子だ。 毎晩10時過ぎになると、真っ赤な超ミニ・スカートを履いて出掛ける謎の行動が多い。 ものすごーく“後姿”美人。 エアコンが嫌いで、エアコンの電源をコンセントごと引き抜いて切るのが特技。
 他にも、おばちゃんパワー炸裂のカナダ在住フィリピン人のおばちゃん2人組、NY在住トルコ人カップル、イギリス人夫婦など、全員いい人たちばかりで楽しい。

旅の出費(2人分)
食費: 11.53ユーロ
インターネット: 2ユーロ
フェリー代(ロードス→ピレウス): 82.2ユーロ
合計: 95.73ユーロ(約14,360円)

ロードス島⇔アテネのフェリー
2006年9月9日(土)
カメラ故障

 カメラが壊れた。
 わざわざ日本から持って来てもらったカシオ・EXILIM。 アフリカを北上し、ジブチからいよいよアフリカを出るという日に調子が悪くなったのだが、今までは騙し騙し使ってきた。 それが、今日で決定的に壊れた。 寿命9ヶ月。
 スイッチを押すと、ガリガリガリという音を出しながらもレンズが出ようとするのだが、結局は出てこない。 途中でレンズ・エラーになってしまう。
 実は、今まで旅先で出会ったカシオ・ユーザー全員が同じ経験あり、と言っていた。 どうやらカシオ製カメラの弱点らしい。
 どこかで修理に出さないと・・・
 仕方がないから、直るまでの間のスナップ写真は携帯電話を使います。

 夕方4時に港に行ってフェリーに乗り込む。
 コンテナ・トレーラー車も乗り込む大型カーフェリー(写真)で、ロードス島を出た後、3つほど島に寄りながらアテネを目指す。
 アテネ近郊の港ピレウスに到着するのは、明日の昼12時過ぎ。
 船内にはディスコがあるし、一番上にはプールまである。 貧乏人が乗るキャビン席もエアコンが利いているし、まぁ快適だ。
 一応、今は観光シーズン真っ只中だが、そんなに混んでおらず、一列のシートに寝そべることが出来た。

 今日見掛けた変なバックパッカー。
 今まで『何でそんなモノを持ち歩いているの?!』というバックパッカーに会ったことは多々あったが、今日会ったバックパッカーが持っていたモノも変だった。
 持っていたのは、でかいビーチ・パラソル。
 それをバックパックの脇に結び付けて移動していた。 な、なぜビーチ・パラソルなんだ? 拾ったのか?

旅の出費(2人分)
食費: 4ユーロ
インターネット: 2ユーロ
宿代(1泊分): 20ユーロ
合計: 26ユーロ(約3,900円)

Hotel Lozanni
2006年9月10日(日)
アテネ到着

 船の中はとにかく暇だ・・・ やることがない。
 ものすごーく暇だったので、PSP欲しい病が再発した。 海外旅行を計画中の方、絶対にPSPは必需品です! パスポートは失くしてもいいけど、PSPは忘れるな!
 本日の為になる旅行アドバイスでした。

 パソコンを取り出してゲームをしていたら、ちょうどバッテリーが切れる頃にギリシャ本土に到着! ぴったりタイミング。
 着いた場所はピレウス港。 乗客向けの無料バスで地下鉄駅まで向かい、そこからアテネ市内に行く。

 ビックリですよ! 電車のチケットが自動発券機で買える・・・ この時に初めて『ヨーロッパに来た〜』と実感した。 今思えば、タイのBTSも自動発券だったけどな。 まぁ、こういうのは本人が勝手に雰囲気を楽しんでいるだけだから、適当なところに感動しておけばいいんです。
 何だか電車も小奇麗で、エジプトの地下鉄とは大違い。 駅の前にボダボダ(ちゃりんこタクシー)が集団で待機しているわけでもないし、凄いね!ヨーロッパって。 先進国みたい。

 宿はユースホステルに泊まることにした。
 地図を片手に、人に道を聞きながら歩くが、わけの分からん場所に来てしまった。 どこですか、ここは?
 フッと見上げるとホテルがあった(写真)。
 『Hotel Lozanni』。 見た目も立派で、入り口もキレイだ。 どれくらい立派か?と言うと、アフリカを旅行して来た人がいきなりこのホテルに入ったら、ビビッてひれ伏すほど。 俺は中東で慣らして来たから大丈夫だけど。
 でもドミトリー部屋があった。 1泊15ユーロ(約2,250円)。 エアコンが付いた部屋は、太陽光も存分に入ってきて清潔な感じ。 ホテルには2台パソコンがあり、インターネット無料。 自前ラップトップも接続可。
 かなりポイントは高いホテルが、残念なことに自炊が出来ない。 一応、ホテルだから仕方がないと言えば仕方ないけど、外食代のかさむヨーロッパではなるべく自炊をしたい。
 でも、最近は行き当たりばったりでも良いホテルに当たるから満足。 結局、ユースホステルは直ぐ近くにあったことが後に判明するのだが、『Hotel Lozanni』に滞在決定。

旅の出費(2人分)
食費: 7.7ユーロ
外食代: 7.5ユーロ
電車代: 1.4ユーロ
合計: 16.6ユーロ(約2,490円)





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