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中東旅行日記


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現在地はどこなの?

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金城−鈴木
2006年8月28日(月)
かねしろすずき

 ↑金城武と鈴木亜美の合作バイクです。
 その名も、『金城−鈴木』。 モデル名は、はっきりとは覚えてないけど『金城125MX』みたいな感じだった。 だっせー!!
 ちなみにモザンビークでは、『AHONDA』というバイクを見た。 アホんだ。 無理やり秋田弁をしゃべった大阪人みたいなおかしい日本語ですよ、これは。
 『金城−鈴木』はトルコの大地を元気に(多分)走っています。

 昨日の夜10時にギョレメを発ったバスは、コンヤを経由してパムッカレの玄関口デリズリに到着したのは朝7時前。 約9時間で着いた。
 同じバスに乗り合わせていた日独伊の三国同盟で、乗合バスに乗り換えて、パムッカレの村に向かう。

 パムッカレでは、トルコ人と結婚した日本人奥さんがやっているホテルに泊まることにした。
 ここのレストランでは、から揚げ定食とか韓国ラーメンとかが食べられる。
 今日は早速、から揚げ定食から。

 宿の奥さんも言ってたけど、有名なパムッカレの石灰岩棚は“世界三大ガッカリ”じゃないけど、しょぼいらしい。
 チラッと見えたけど、確かに・・・ 写真を見て期待してしまった俺だが、他の旅行者の期待とはレベルが違うので、それほどのショックを受けずに済んだが。
 明日、日本から来る旅行者で、イスタンブールから飛行機に乗ってパムッカレを見に来る人がいるそうな。 見終わった後は、再び飛行機でイスタンブールに戻るらしい。
 そこまでして来るのに・・・可哀相に。

旅の出費(2人分)
食費: 7リラ
インターネット: 2.5リラ
合計: 9.5リラ(約780円)

パムッカレの石灰棚
2006年8月29日(火)
夏の雪山?

 パムッカレの町の直ぐ目の前にある石灰棚に行って見た。
 観光案内のパンフレットや、ガイドブックには石灰棚の窪みに温泉がたまって幻想的な風景が写っているのだが、実は温泉の水がたまっているのは人工的に作られたプールくらい。 最近は水の量が激減して、昔のような景色を見るのは難しいようだ。 詐欺だね。
 人工プールは、石灰棚と同じ真っ白な色だが、明らかに人工物だと分かるから、マイナス5点。
 温泉と言っても、温かくない。 源泉で35度らしいから、石灰棚に流れている温泉など水と一緒。 まして、パムッカレの町の中に流れている温泉に“温泉さ”を求めてはいけない。 『温泉』と聞いて期待してはダメ。

 山の斜面が石灰棚に覆われている景色は、まるで雪山のよう。 その山の上には、ヒエラポリスという遺跡があり、自然と遺跡の複合世界遺産に登録されている。
 ヒエラポリスのローマ建築の円形劇場が立派らしいけど、遠目で見たから満足。 遺跡系はお腹一杯で興味が湧かず。
 昼間は陽射しが強く暑い! とりあえずチラッと石灰棚も見たし、ヒエラポリスも遠目で見たし、一度町に戻ってビールを飲んで、夕方に戻ってくることにした。 その時に水着で来れば温泉で泳げるし。

 一度町に戻りビールを飲んで、ちょっとだけ昼寝をした。 ところが、起きたら夕日が既に沈んだ後。 ガイドブックによると、『夕暮れ時の石灰棚は必見』らしいが、見過ごした。 仕方ねーから、ビールもう1本。

 そんな訳で、パムッカレ観光は非常に短い時間だけで終了。 そのくせ、今日でパムッカレ2泊目。

旅の出費(2人分)
入場料: 10リラ
ビール: 6.75リラ
インターネット: 1リラ
合計: 17.75リラ(約1,410円)

初めての地中海
2006年8月30日(水)
地中海!

 ついにやって来たぞー、地中海! 珍しくテンションの高い俺。
 思えば、アフリカ大陸縦断の最後は地中海に流れ込むナイル川を見て感嘆に浸りながら締めようという、荘厳な野望を持っていたのだが、結局「めんどくせーから、やーめた」という、ただそれだけの理由で地中海を見逃してから早2ヶ月以上。
 地中海に沿って東回りに旅行して来たものの、一度も地中海を拝んでいなかった。 こんなにも地中海好きなのに・・・
 “地中海性気候”と聞いただけでパラダイスを思い浮かべる俺は、英語留学にケープタウンを選んだのもズバリ「地中海性気候だったから」。
 「なんで地中海が好きなの?」と聞かれたら、『地中海性気候だから』という答え以外思い浮かばん! 中学校の時に習ったでしょ? 『地中海性気候は温暖で湿気が少なく、過ごし易い』って。
 そんな憧れの地中海性気候の本家本元である地中海についにやって来たわけだ!

 石灰棚のあるパムッカレからバスで4時間ほどで地中海沿岸の町アンタルヤに到着。
 若干、東に逆戻りした感があり、ドイツが少し遠くなったが、地中海だから仕方がない。 「そこまで好きだったら、エジプトで行っておけよ」という突っ込みは断固無視する。 ちなみにエジプト・カイロから地中海を見ようと思ったら、日帰りで行ける。

 このアンタルヤという町は、地中海沿岸で最も発展している観光都市だそうだ。 人口50万人、かなり大きい都市だが、実際に来てみるとこれがまたいい感じ♪ パタヤとは大違い。 旧市街の中は落ち着いていて、今まで見てきたトルコの町の中でいちばん雰囲気が良いかも。
 アンタルヤで宿を決めて落ち着いた頃には、夕日もすっかり沈んだ後だったが、ついに地中海に到達(写真)。
 ま、普通の海だ。
 地中海性気候を堪能するべく、宿もエアコン付きの部屋に・・・ そしたらさ、地中海性気候で過ごし易いもんだから、部屋の中が超寒いでやんの! 温度計見たら、20度じゃねーかよ・・・ ブルブル震えながら日記書いてます。 でもエアコン部屋は高いから、頑張って電気代分は消費しねーと。
 苦労が多いよ、俺も・・・

旅の出費(2人分)
食費: 3.25リラ
外食代: 72.5リラ
宿代(2泊分): 24リラ
バス代(パムッカレ→アンタルヤ): 35リラ
合計: 134.75リラ(約10,690円)

ハドリアヌス門
2006年8月31日(木)
8月最後

 時間が経つのは早いもので、今日で8月も終わり。
 去年の今頃は何をしてたのだろう?と思って日記を見てみると、2005年8月31日は瀕死のケムケム号でグレート・ジンバブエ遺跡を見た後、ケムケム号を修理に出すべく南アフリカまで爆走しておりました。
 確かあの時のクラッチとギア・ボックスの修理で大金が飛んで行った記憶が蘇って来て、やるせない気分に・・・ たったの数ヶ月間だけ乗った車に修理代で十万円以上も使った当時の俺はまだ金があった、と思うとさらにやるせない気分に・・・ 今の俺は、タバコ1本吸うにもお許しが必要な身分に。

 えー、今日は海を見てません。 宿から徒歩3分以内で海なんだけどね。
 お昼過ぎに起きて、インターネットをしてました。
 以上。

 写真は、アンタルヤの旧市街入り口にあるローマ時代の門。 ハドリアヌス帝が建てたからハドリアヌス門、という単純な名前の門。

旅の出費(2人分)
雑費: 7.85リラ
食費: 12.15リラ
インターネット: 2リラ
合計: 22リラ(約1,740円)

アンタルヤ旧市街の街並み
2006年9月1日(金)
ケコワ島

 地中海を満喫すべく、ついに立ち上がった。
 個人旅行者のくせに、個人だと何のやる気も起きない旅行者のためにツアーが存在していると信じている俺は早速ケコワ島クルーズ・ツアーに参加することにした。
 と言っても、出発するまで『このツアーがどこに行くツアーなのか?』知らなかったけど・・・

 人数が揃わないと行けないツアーだが、同じ宿に泊まっている日本人全員(6人)とポーランド人1人の合計7人でツアーに参加。
 夜9時にアンタルヤを出て、車で3時間ほど走ってどっかの小さな村まで行く。 今日は夜9時まで何をやっていたか?と言うと、聞いて驚くな! 何もしていない。

 クルーズと聞いていたから、アンタルヤから船に乗るのかと思いきや、車に乗せられて3時間も走ったからちょっとビックリ。 無駄に遠い。
 夜中に、小さな村に到着。 そこから船に乗り込む。
 真っ暗な中を出港。 でも空はプラネタリウム状態で天の川が見える。
 そして、夜中に漁です。 トルコ人のお兄さんが真夜中の海に、網ひとつで飛び込む。 魚を網で獲るなんて無理だろ!と思っていたら、大漁・・・ どうも魚の寝込みを襲う夜這い漁だから、簡単に網で捕まえられるらしい。
 本当は釣竿を使って自分で夜釣りがしたかったんだけどね。

 深夜2時、船の上でマットレスを敷いて就寝。

 写真は、アンタルヤ旧市街の街並み。

旅の出費(2人分)
タバコ: 2.2リラ
食費: 14.65リラ
ビール: 6.85リラ
ケコワ島・ツアー代: 110リラ
合計: 133.7リラ(約10,460円)

ケコワ島
2006年9月2日(土)
地中海クルーズ

 船の上で朝を迎える。
 ずっと寝ていたかったのだが、朝日を浴びると暑くて寝ていられず、渋々起床。

 船の上で朝食を取った後は、“ウニ・スポット”に移動。 この場所は、他の船も観光客を乗せてやって来る場所だったが、他の観光客が普通に泳いだりシュノーケリングをしている中、日本人だけは全員フォークとスプーンを片手にウニ獲り。 岩陰に張り付いているウニを見付けては、剥がして岩の上で生ウニを食らう。 それを見た他の観光客たちは「?」。 明らかに『あいつらは何をやってるんだ?』という表情。
 一緒に行ったポーランド人は、今回が生ウニ・デビュー。 一番ハマっていたのが彼で、1人でずーっと生ウニを獲っては食い、獲っては食いを繰り返していた。 「メロンの味がする」とのこと。

 “ウニ・スポット”で、夜中に獲った魚を焼いて昼食タイム。 これも、もちろん船上で。
 この“ウニ・スポット”は小さな湾になっている。 島には昔の都市跡があるが、地震で崩れたのか水中に沈んでいる部分も多い。 シュノーケリングをしていると、海底に石畳の道の跡を見た。
 魚は、色鮮やかな熱帯魚はほとんどいない。 シュノーケリングをするのであれば、エジプト・ダハブの方が遥かにキレイだった。

 “ウニ・スポット”の後は、水中都市を見に行く(写真)。
 これは、カッパドキアの地下都市とは違って、元々地上にあった都市が地震で水没してしまったもの。 都市があったのは確認出来るが、それほどハッキリと残っているわけではないので、イマイチ。

 夕食も船上で食べる。 とにかく、昨日の夜から一度も陸地に上がっていない。 食後にようやく“上陸”し、車に乗ってアンタルヤに戻ってくる。

 昔は、ケコワ島クルーズ・ツアーに参加すれば釣った魚を刺身にして食べたり、BBQがあったりしたそうだが、今回は食事に関しては期待していたほどではなかった。
 海も期待していたほどキレイだったわけでもない。 写真で見るとキレイだけど。 フィリピンとか、他にキレイな海は幾らでもある。 地中海に期待し過ぎていた分、『こんなもんなんだ?』と思ってしまった。

旅の出費(2人分)
ゼロ

アンタルヤの港
2006年9月3日(日)
爆弾テロ

 知らなかったんだけど、今いるアンタルヤで先月28日に爆弾テロがあったらしいよ。 ネットで読んだニュースによると、イスタンブール、マルマリスなどに続けて5件目の爆発で、死者3人、負傷者数十人みたい。 犯行声明は、クルド人独立国家を目指す『クルド解放の鷹(TAK)』から出たらしく、鷹さんが言うには「トルコを『地獄』にする」らしいね。
 怖いねー、地獄・・・

 そんなわけで、爆弾テロのあったマルマリスに行きます。 だって、マルマリスに行かないとギリシャに船で渡れないから。
 アンタルヤからマルマリスまではバスで約7時間。 運賃は30リラ(約2,400円)。 明日の深夜にアンタルヤを出たバスは、明後日の早朝にマルマリスに着く予定だから、そのままギリシャはロードス島に渡ってしまいます。
 でも、エーゲ海の島々をちょこっとだけ見て、またトルコに戻ってくるけど。

旅の出費(2人分)
ビール: 6リラ
食費: 6.95リラ
インターネット: 1リラ
バス代(アンタルヤ→マルマリス): 60リラ
合計: 73.95リラ(約5,870円)





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