西安に来て早1週間が過ぎようとしている。
何もしていない割に西安に飽きてきた、というか中国そのものに飽きてきた。 もう牛肉面はうんざり・・・
そこで、今日は気合を入れて『兵馬俑』へ行って来た。
秦の始皇帝の墓である『始皇陵』は、世界一でっかいらしい。
そして、この墓の周辺には“陪葬坑”と呼ばれる「皇帝を埋めるついでに埋めちゃえ!」的に色々なものを埋めた穴が500ヵ所以上発見されている。
その陪葬坑の中で最も大規模なのが、『兵馬俑』である。 1974年に発見された第1号坑には、約7,000体の実物大の兵士や馬が始皇陵を守るかのように立っている様は、俺も写真で見たことがある。
『兵馬俑』へ向かうバスでウトウトして、着いたと思って慌てて飛び降りたら全然違うところだったから、また別なバスに乗り換えて無事『兵馬俑』に辿り着いたほど、ハードな移動であった。
やはり超有名観光地だけあって、オフシーズンにも関わらず観光客が多い。 中国人観光客も当然多いが、西洋人観光客も団体で沢山来ていた。
そういえば俺、敦煌以来日本人に会っていないな。 中国に入ってからも、カシュガル、ウルムチ、敦煌の3ヶ所でしか日本人旅行者に会っていない。
まず目に付いた建物に入ったら、そこが第1号坑だった。 巨大な体育館のような建物の中に入っていくと、いたいた! 兵士と馬。
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確かにフィギア好きには堪らない場所ですよ。
凄い、確かに凄いんだろうけど、あんまりテンション上がらないんだよねぇー。
フィギアよりも、周りの中国人観光客の方に気が散っちゃって・・・
ここは写真撮影は大丈夫なのだが、フラッシュは禁止されている。 だが、中国人たちは「でもそんなの関係ねぇ! おっぱっぴ〜♪」状態ですよ。
写真撮ってる奴、全員フラッシュ焚きまくり。
こういう人間って嫌いなんだよねぇ。
例えば、写真撮影禁止の場所で写真を撮るのは、基本的に何とも思わない。 禁止の理由なんて、どうせくだらない事が多いから。 でも、フラッシュ禁止ってきちんと理由があるでしょ? 特に美術品の前でフラッシュを使うことは色に悪影響を与えるから禁止されているのであって、至極もっともなことだ。
確かに、フィギアたちの色はとっくに褪せてしまっている。 出土した時は色が付いていたらしいが、その後外気に触れて急激に色褪せてしまったそうだ。 それでも、考古学上は最重要文化財であるわけだから、少しは気を使っても良いと思うんだけどね。
彼らには迷いがない。
っていうか、何も考えてないんでしょう。
第1号坑とは別の博物館でも、展示品に超接近してフラッシュ焚きまくりで撮影している。
あのねぇー・・・ガラスケースの前でフラッシュ焚いて記念撮影しても、ガラスに反射して写真にはきちんと写らないと思うし、下手にフラッシュ焚いて撮るよりも、絞りを開いて撮った方がキレイに撮れたりすると思うんだけど。
人民にはロシア・サンクトペテルブルグのエルミタージュには行って欲しくない。 そう思いました。
あそこは写真撮影OKだからね。 でも、絶対にフラッシュ焚く奴がいるんだなぁ〜、これが。 そういう奴の積み重ねで、結局は写真撮影自体が禁止されてしまう。
今日は、『兵馬俑』よりも観光に来ている人民の方にイライラして、楽しめたとは言い難い。
はぁ〜、そろそろ旅行自体も潮時だな。
旅の出費;
外食代: 21元
入場料: 65元
バス代: 15.5元
合計: 101.5元(約1,600円)
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