カラクリ湖に行こうと思っている。
カシュガルからパキスタンに向かうカラコルム・ハイウェイの途中にある湖で、万年雪を頂いたムズタグ・アタ峰(7,546m)とゴングル峰(7,719m)などの巨峰の麓にあり、湖自体も標高3,600mの高原にある。
写真で見たら綺麗だった。
ガイドブックで見ると、カシュガルからたった200kmの距離なのに、『バスで約7時間かかる』と書いてある。 確かに、カシュガルから上り坂になってカラクリ湖を過ぎた辺りの峠で標高4,000mあるから、標高1,300mのカシュガルとの高低差を考えれば2,700m登らないといけない。
行くの面倒臭いかな? 上は寒いかな? などと考えると挫けそうになったので、マイナス要素は一切考えないことにした。
まずは中国国際旅行社(CITS)に行って、『1日カラクリ湖ツアー』の値段を聞いてみる。
そしたら、290元(約4,580円)もした・・・ けっこうなお値段ですなぁー。 この辺りだけ旅行して回るのであれば、全然出しても構わない金額だが、今後のことを考えると財布の紐は引き締めねばなるまい。 シルクロード上にある見所の多くは、『公共交通機関なし、タクシーをチャーターするのみ』の所ばかりなので、意外と金が掛かるのだ。
次いで普通の旅行代理店に行ってみた。 タクシーをチャーターする形になるらしく、1台500元(約7,890円)。 1〜4人まで乗れるのだが、悲しいかな・・・参加者は俺1人。 1人で全負担はきつい。
そこで、バス・ターミナルに行ってみました。
すると、カシュガル発タシュクルガン行きのバスが途中でカラクリ湖に寄るらしく、カラクリ湖まで保険代込みでたったの38.5元(約610円)!
ちなみに、終点タシュクルガンで出国手続きをすれば、その先フンジュラーブ峠(4,730m)を越えてパキスタンになる。 行かねーけどな。
問題は湖からカシュガルまでの帰りだ。 帰りのバスについて窓口のおばさんに聞いてみると、「ない」と一言で片付けられた。 大体予想はしていたが、あっさりと希望を打ち砕く素早い反応ありがとう。
少し迷ったが、結局チケットを購入。
湖からカシュガルまで200km程度だし、帰りは下り坂だから何とかなるんじゃねぇーか?という、安心できる要素が全くない理由で自分を納得せしめた。
多分、ヒッチハイクで帰ってこれるだろうし、いざとなったら人民のチャリンコをパクって帰ってくればいいでしょう。 下り坂だから、こがなくて済んで楽そうだし。
心配なのは、9月末の標高3,600mがどれだけ寒いか?ということ。 7月末に標高3,000mのソンキョル湖に行って、死ぬほど寒かったことを考えれば極寒と考えても良さそうだ。
そして俺の冬装備は6月にイランで処分してしまい、現在は完全夏装備!
Tシャツなら5枚持ってるぞー!
もう深く考えたところで遅い。
チケットを買っちゃったからね。
スーパーに行って、餓死しないように食料を買い込んで明日の出発に備える。
やっぱ寒いんだろうなぁー・・・
旅の出費;
文房具: 7元
食費: 11.4元
外食代: 19元
市バス代: 2元
インターネット: 6元
バス代(→カラクリ湖): 38.5元
合計: 83.9元(約1,320円)
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