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ISUZU KB280D:
ディーゼルの2,800c.c.中古4WDピックアップ・トラック。 荷台にキャノピーを取り付けたタイプで、ケープタウンで約158万円で購入。 1996年製で、購入時の走行距離は21万キロ。 アフリカ9カ国を2万1千キロ走った後、ケープタウンで売却。 走行距離23万キロを超えて廃車寸前なのに、約130万円で売れた。 車両本体の購入額から売却額を引いた差額28万は、四駆を1ヶ月レンタルするよりも安い。 南アフリカでは旅行者でも個人名義で車が買える。
3ヶ月間のディーゼル代、修理代を合わせた車にかかった出費は約31万5千円。 この内、車の修理代は10万9千円だったが、程度の良い車で故障が少なければ当然のごとくその分の出費が減る。 1ヶ月のディーゼル代は、1ヶ月平均7千キロ走って約7万円。 ガソリン車の場合、これよりも若干出費が増える。
中古車を買う
まずは毎週木曜日発行の中古車雑誌『Auto Trader』(14ランド)か、毎週水曜日発行の個人売買情報新聞『Cape Ads』(7.95ランド)を読んで、年式、走行距離を比較して大体の相場価格を把握しておく。 購入する場合、個人売買の場合はリスクも高いことを頭に入れておこう。 詐欺の危険性も考えて、前払いはしない方が無難。 手続きの問題も含めて、中古車ディーラーから購入した方が良いと思うが、その場合も必ず数軒まわって比較してみよう。
大体の感覚だが、新車から10年落ちまでは年式ごとに値下がりするが、10年以上たつと廃車まで値段はほとんど変わらない。 また、走行距離と価格は必ずしも反比例しない。
購入時のヒント
素人が中古車を買う場合、怖いのがコンディション。 そこで、まず車をAA Test & Drive(日本のJAFと同じ)に持ち込んで『Technical
Report』を作成してもらおう。 詳細な点検結果を作成してくれる。 料金は695ランド(約1万6千円)。 AAの他、陸運局(Traffic
Dept.)でも同様の点検をしてくれる。 その点検結果を踏まえて購入するかどうかを決めるのも良い。
どのメーカーの車を買うか?だが、各国の修理工場を見てきた限りではトヨタが一番無難そうだ。
買取保証付きで買う
車を購入する時に心配なのが、売却時にどれくらい値崩れしてしまうか?分からないこと。 結局、車を売るまで出費の合計を計算出来ない。 レンタルであれば旅行する前にある程度は出費を計算出来るが、四駆を長期レンタルすると非常に高くつく。
そこで、外国人向けのレンタカー会社などでは『Guaranteed buy back(買取保証)』付きで車を販売している。 購入から3ヵ月後、6ヵ月後に幾らで買い取るか?明確になっているので売却時の不安が解消される。 また、自動車保険に加入済みで、国境越えに必要な書類も準備してくれ、AA(日本のJAFと同じ)の24時間アシスタント・サービスを受けられるなど、レンタルのような気楽さが良い。
一例;
【ランドローバー ディフェンダー110 TDi (1997)】
販売価格: 105,000ランド(約241万5千円)
3ヵ月後の買取価格: 70,000ランド(約161万円) 差額80万5千円÷3ヶ月=約268,500円/月
6ヵ月後の買取価格: 50,000ランド(約115万円) 差額126万5千円÷6ヶ月=約210,800円/月
【ランドローバー ディスカバリーAuto 4X4(1995)】
販売価格: 70,000ランド(約161万円)
3ヵ月後の買取価格: 44,000ランド(約101万2千円) 差額59万8千円÷3ヶ月=約199,500円/月
6ヵ月後の買取価格: 34,000ランド(約78万2千円) 差額82万8千円÷6ヶ月=約138,000円/月
詳細は下記ウェブサイトにて
Drive South Africa
Drive Africa |
運転免許証 |
南アフリカの運転免許証を所持して旅行した。 SADC(南部アフリカ開発共同体)の加盟国発行の運転免許証であれば、SADC加盟14カ国内で使える。 【SADC加盟国: 南アフリカ、スワジランド、レソト、ナミビア、ボツワナ、モザンビーク、ジンバブエ、マラウィ、ザンビア、アンゴラ、タンザニア、セイシェル、モーリシャス、コンゴ民主共和国(DRC)】
日本の免許証から書き換える場合、手続きに2〜3ヶ月かかる。
他には、
?国際運転免許証(日本の運転免許証も一緒に携帯)
?日本の運転免許証と『翻訳証明(英文)』
いずれかで運転出来る。 翻訳証明は在外日本大使館に行って作成してもらう(南アの場合、発行手数料275ランド)。 |
書類 |
持ち込む車の所有証明書に記載されている名義と、パスポートの名義が同じであれば何の問題もなく国境を越えられた。
南アフリカで購入した車を旅行で国外に持ち出す場合、南アフリカ出国時に『DA341』という用紙をもらう。 無ければ無いで大して困らない書類だが、くれたら貰っておこう。 南アフリカ再入国時に提出を求められることがある。 もらっていなかったら「もらわなかった」と言えば済む。
各国に入国する際は『Temporary Import Goods』(一時輸入品)扱いになるので、各国境で車のナンバー、メーカー、モデル、色、エンジン製造番号、購入価格を所定用紙に記入し、車両持込税を払う(税金の詳細は下記項目を参照)。
書類にスタンプを押してもらったら、その書類を出国時まで大事に保管する。
車両購入時に車の登録書に記載される名義の変更は、陸運局で行なう。 個人からでもディーラーからでも購入する場合は、その際の手続き費用をどちらが負担するかを予め明確にしておいた方が良い。 |
税金 |
国境越えの都度、税金が発生する。 税額は国によるが、大体1000円〜2000円程度。
地場保険会社の自動車保険加入を義務付けている国では、入国時に加入する必要がある。 国境を越えて直ぐに検問があり、自動車保険に加入しているか確認される場合もある。 加入していない場合、罰金を取られる。
レソト: 車両持込税8マロティを入国時に払う
マラウィ: 車両持込税1200マラウィ・クワチャ、自動車保険(3000マラウィ・クワチャ)に強制加入
ナミビア: 車両持込税120ナミビア・ドルを入国時に払う
ザンビア: 車両持込の手続き代として10ランド相当額、自動車保険(25USドル)に強制加入
ボツワナ: 道路税40プーラを支払った後、道路税支払証明をフロントガラスに見えるように掲示する
ジンバブエ: 車両持込税15USドルの他、自動車保険(30日間16USドル)に強制加入
スワジランド: 車両持込税5エマランゲニ(ランド払い可)を入国時に払う
モザンビーク: 車両持込税26500メティカシュ(ランド払い可)を入国時に払う |
保険 |
南アフリカで自動車保険に入った。 保険会社は『Dial Direct』で、保険料は月額512.44ランド(約8,200円)だった。
旅行で回った国は全てカバーしていたが、事故に遭った時の対応などに関しては未確認。
電話でDial Directに保険加入の意思を伝えると、最寄の提携自動車修理工場を紹介される。 そこへ行き、自分の車の査定をしてもらい保険料を算出してもらう。 保険料は銀行口座引き落としだが、南アフリカに銀行口座を持っていない場合はクレジットカード決済などの方法になる。
地場保険会社の自動車保険加入を義務付けている国では、既に自動車保険に加入している場合でも新たに加入しなければならない。 |
その他 |
予備燃料タンク: プラスチック製25?缶×1、10?缶×1の2つで合計35?。 自分の車の燃費から計算して、1000km以上をガソリンスタンドがなくても走れるほどの予備を準備しておけば十分。 でもカラハリ砂漠を無補給縦断出来る量ではない。
ジャッキ: 元々付いていたパンタグラフジャッキが、1ヵ月後に『高さが届かない!』という重大なことに気が付いた。 車高を上げてあったのでジャッキをMAXにしても車が持ち上がらないどころか、車にすら届かない。 意味がないので、ナミビアで“きちんと”車が持ち上がる油圧ジャッキを購入。 他のオーバーランダーがよく積んでいるのはハイリフトジャッキ(バンパージャッキ)。
スペア・タイヤ: 1本のみ。 結局、一度もパンクせずに出番はなかった。 でも、スペアは2本あった方が安心。
冷蔵庫: 安い冷蔵庫を購入した為、“外気温より冷える”程度。 当然、外気温が高ければ冷蔵庫内も冷えない。 町や村で食料を補給してから何もない地方に行くので、1週間分の食料が入る容量の冷蔵庫がベスト。
電源はシガーソケットから取るタイプが一般的だが、バッテリーがあがらないように注意が必要。
モザンビークでは、三角反射板2枚を車に積んでおくことを法で義務付けてられている。 検問で三角反射板を持っているか?調べられる場合があるので、モザンビーク入国前に準備しておこう。 |