どうやら、俺の寝ている間に“勤務時間中”の市役所職員が再度やって来たようだ。
それによると、明日をもって宿を閉鎖するということに決定したらしい。 マジでぇ〜!
ただ条件付で閉鎖を回避する道もあるらしい。
それは賄賂を払うこと。 出たー、タイと一緒。 トルコってもう少しまともだと思ってたけど、やっぱり。
トルコの賄賂の相場がよく分からないが、結構高い額らしい。 と言っても、10万円単位だと思うけど。
こうなると、宿の存続否はオーナー次第ってことになる。 賄賂を払ってまで宿を存続させる金銭的メリットがあれば賄賂を払うだろうし、「その額を払うくらいなら閉鎖した方がマシ」なんだったら賄賂を払わずに閉鎖されることになるだろうし。
明日、オーナーが市役所に行って賄賂の額を交渉するが、7割がた閉鎖される方向らしい。
う〜む、日本人旅行者に有名な安宿のラスト・デイに滞在してしまったようだ。 移動が面倒くさい・・・
賄賂って場合によっては便利なんだけどね。
俺がタイで運転免許証を取った時も、免許センターの試験官に1,500円くらい握らせたら、筆記試験の時に試験官が俺の横にずーっと付いて「答えはコレとコレ」って答えを全部教えてくれたもん。 「100点だと怪しまれるから、こことここは間違えろ」と親切丁寧だったし。 実技はきちんとやったけど、坂道発進と車庫入れだけだったから簡単。 そして無事に免許証ゲットー!
運転しててスピード違反で警察に捕まっても、免許証と一緒に300円でも渡せばお咎めなし。 高速道路で120km/hオーバーで捕まった時は残念ながら賄賂が通用せず、無念にも免停になってしまったが、「免許もないのに、明日からどうやって車を運転したらいいだ!」って警官に食って掛かったら、『無免許で運転したらいいだろ』と逆に諭されてしまった。 あれ?お主って警察だよね? 「捕まったらどうするんよ?」って聞いたら、『金を握らせて何とかしろ』だって。 じゃぁ今、金で何とかしろ!
結局免停になったのだが、その後も俺は普通に運転してたし、知り合いのお母さんが警察の高官で、事情を話したら彼女から警察署に電話してくれて免停終了になった。 家まで警察が免許証を届けに来てくれたし。
世の中、金と権力なんです。 嫌らしい話だけど、世の中そうなんです。 トルコもそうなんです。
旅の出費;
食費: 5リラ
宿代(4日分): 36.3リラ
合計: 41.3リラ(約3,740円)
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