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ヨーロッパ旅行日記


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現在地はどこなの?

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トレンチーンの街並み
2006年10月30日(月)
ついに氷点下

 むっちゃくそ寒い!! どれくらい寒いか?って、顔が寒さで悴んで、喋ると舌足らずな話し方になってしまう。
 それもそのはず、日中で気温一桁、夜はマイナスだからな! ウヒヒヒ、寒過ぎて笑けて来る。
 ドイツ・ミュンヘンが寒かったけど、それ以降は結構暖かい日々を送ってきただけにビビった。
 未だにTシャツが基本ですから、俺。 もちろん出掛ける時はジャケットを着るけど、寒さが半端じゃねー! そもそもTシャツを何とかしなければ、この寒さを凌げない・・・ セーター持ってるんだけど、『出したら、しまうのが面倒くせー』という理由でバッグの中で眠ってる。
 でも、手袋も欲しい、耳の付いた帽子も欲しい・・・

 さてさて、このスロバキアの小都市トレンチーンという所、結構好きかも。 何せ、観光客がいない、町が小さい、割と何でも揃ってる、とマッタリするには好条件が揃っている。 ただ、残念な事に宿がちょっと高い。
 まぁーこれは、俺が泊まっている宿が高いというだけであって、半額で泊まれる宿もあるのだが、移動がだるいだけ。

 今日は、トレンチーン城に行ってきました。 ここはトレンチーン1番の見所なのに、観光客が全くいません。 やばいです。 お城が貸切です。
 別に大したお城でもないんだけどね。 モンゴル軍に攻められたらしいよ、昔は。 ホント、昔のモンゴル人は凄かったんだなぁ〜。 今じゃ朝青龍くらいだもんな、凄いのは。
 お城の上から撮ったトレンチーンの街並みが、今日の日記の写真。

 急に思い立って、ポーランドに北上することにした。 もっと寒いぞー!

旅の出費(2人分)
食費: 209.5コルナ
入場料: 110コルナ
外食代: 393.5コルナ
インターネット: 60コルナ
宿代(1泊分): 1,100コルナ
合計: 1,873コルナ(約8,050円)

ポーランドの列車
2006年10月31日(火)
チェコ経由ポーランド共和国入り

 ヨーロッパ13カ国目になるポーランド共和国にやって来た。 来る予定なかったんだけど、昨日いきなり天の啓示があって・・・
 ポーランドって何が有名なの? 昔の『大戦略』でワルシャワ条約機構とかあったよねー。 兵器が共産圏製(ほとんどソ連)で、安価なんだけど弱ぇーの。 ポーランドの首都ってワルシャワだから、思い出した。

 今日の移動時間は8時間。 乗り換え回数は5回。
 スロバキアとポーランドって、お隣の国なのに移動が大変なことが判明。 今回だって、チェコ経由だからね。 意味分からん! しかもチェコの国境で、俺のパスポートが増補してるから怪しまれて時間食ったっちゅーの! お前の国は通り道で、通過するだけだってのに。
 ちなみに、パスポートの増補って考えものですよ。 『増補』ということすら知らない係官に捕まったりすると、怪しまれて「あれ? 後ろの方だけページが新しいぞ。 偽造パスポートだ!」となります。 もうこれで何回目よ? 一応、増補の部分には日本語と英語で『これはパスポートの一部です』って書いてあるんだけど、係官は英語読めないから(笑)

 スロバキアのトレンチーンを朝9時半に出る。
 スロバキアで1回列車を乗り換え、チェコに向かう。 チェコとポーランドとの国境でさらに列車を乗り換えて、ポーランドに入る。 ポーランドのどっかの町でバスに乗り換え、どっかの町に向かう。 どっかの町でさらに列車に乗り換えて、Katowiceという大きな町に向かう。 さらにさらに、このKatowiceでもう一度列車を乗り換え、ゴ〜ル!!
 アホかっ?! 何回、乗り換えさせるんじゃ!

 ちなみに、スロバキアからの列車のバスのタイムテーブルはオンラインで調べることが出来る。 かなり使えるよ、これ。 『Zoznam』ってサイトで、スロバキア語だけだけど、出発地と目的地と旅行日を入れて、適当にクリックすれば列車とバスを使って、乗り継ぎ分まで全て出る。 国内だけでなく、近隣諸国まで網羅しているのも助かる。

 スロバキア、チェコと来て、ポーランドに入って思ったのが、共産臭せー!ポーランド。 なんか、赤旗の臭いがプンプンする。 何だか建ってる建物とかもボロくて古いし、目に入る建物には大抵落書きがしてあって、暗い曇り空のどよ〜んとした雰囲気と相まってレーニン臭を醸し出している。 こんなに共産臭い国は、東欧でもアルバニア以来。
 でも美人もアルバニア並み、ウフフ。 共産臭いと、美人になるんでしょうか? 選挙で、日本共産党から立候補する人には美人がいないけどな。

 最近、3日に1回は国境を越えているから、クラクフでちょっとゆっくりする予定。 基本的に、どの町も2泊3日はいるのだが、ヨーロッパは国が小さいからちょっと移動しただけでお隣の国に入っちゃうからな。 スゴク動き回ってる感じを受ける。

旅の出費(2人分)
雑費: 19コルナ
トラム: 5ズヴォティ
食費: 16.4ズヴォティ
宿代(2泊分): 120ズヴォティ
国際列車代(トレンチーン→クラコフ): 1,872コルナ
合計: 1,891コルナ+141.4ズヴォティ(約14,180円)

ポーランドの田舎
2006年11月1日(水)
クラクフ初日は・・・

 時計を気にせず起きる。 なんだか外は雨も降っているようだし、外に出る気もなし。
 そんなわけで、ずっと宿に引きこもる。

 夕方にちょっとお出掛けするものも、今日は祝日でどこの店も閉まっていた。 仕方がないから、宿でプレミア・リーグの試合を観ていた。 今、中村ってセルティックにいるんだね。 3対0で負けてたけど、中村はなかなか頑張ってました。
 結果が全てだけど。

 今日出掛けた時に思ったけど、ポーランドもスキンヘッドが多いね。 タイ並みだよ。 ワット・プラケオなんて、スキンヘッドの総本山だぜ!
 やっぱヨーロッパのスキンヘッドも、タイのスキンヘッドみたいに「毛は不浄だ!」って理由なんだろうねー。 ま、でもタイのスキンヘッドの方が眉毛まで剃ってるから、見た目が犯罪者以外の何者でもない奴がいたりするんだけどね。
 でもエライよ、出家している間は欲を絶ち、徳を積んでいるわけだからさ。 女性はスキンヘッドに触ったら駄目だからね! 彼らが今まで積んできた徳が、それで一瞬にしてパァになるから。 あと、バスの前の入り口の、入って直ぐ右側はスキンヘッドの指定席だから、スキンヘッドがバスに乗ってきたら直ぐ空けてあげないといけないよ。

 写真は、ポーランドの田舎で撮った車窓からの風景。

旅の出費(2人分)
食費: 19.7ズヴォティ
合計: 19.7ズヴォティ(約870円)

初雪
2006年11月2日(木)
冬将軍到来

 朝起きてビックリ!! 窓の外が銀世界に様変わりしております。 確かに昨日の天気予報でクラコフは雪だったけど、まさか一晩の内に雪が積もっているとは・・・
 雪を見て、東北男児の俺はちょっとハイテンション。 なにしろこの10年くらいの間に雪を見たのって、韓国にスキー・ツアーに行った時と、十数年ぶりに秋田に遊びに行った時と、今回の3回くらいだから。 しかも、一晩にして雪が降り積もる初雪を見たのは秋田にまだ住んでいた中学生以来かも知れん。
 しかも、クラクフの雪はさらさらのパウダースノー! 滑りたいねー!! どこかスキー場に行きたくなった。

 でもね・・・半端じゃなく寒い!! もう駄目だ・・・ 今日ついに手袋と、帽子と、モモヒキを買った。 あのね、カッコいいとかカッコ悪いとかを気にしていられる次元じゃない。 でもダウンジャケットと、靴も欲しい。 寒いのが、顔、手、足だからね。

 今日は、そんな寒さの中アウシュビッツ強制収容所に行って来た。
 『Arbeit Macht Frei(働けば自由になる)』と書かれた正面ゲートを越えると、合計で約150万人が収容された収容所になる。 ほとんどが『働いたけど殺された』けどね。
 見学は無料。
 アウシュビッツ強制収容所を簡単に説明すると、虐殺万博みたいな感じ。 連行されて来た囚人それぞれの国別に建物が分かれている。 ポーランド館、ハンガリー館、オーストリア館、ユーゴスラビア館、フランス館などと言った具合。 多分、それぞれの国から援助金が出ているのだろうか?展示の仕方も各国違う。 オーストリア館は英語表示の説明文が一切なしで何のこっちゃ分からん。 ハンガリー館は『金掛けたんだろうなぁー』と思う作りだが、展示の仕方が見づらい。
 まぁ、ガイドを雇えば済む話なんだけどね。

 カンボジアのツールスレーン博物館は病的な感じを受け、ルワンダの虐殺記念館は動物的な感じを受けたが、アウシュビッツでは機械的な感じを受けた。 最初から虐殺を目的に稼動した工場のような感じだ。 いかに効率よくユダヤ人を殺してゆくか?の答えがアウシュビッツだろう。
 特大イスラエル国旗を持ったイスラエル人団体を多く見掛けた。

旅の出費(2人分)
CD: 34.99ズヴォティ
バス代: 22ズヴォティ
外食代: 11ズヴォティ
DVD: 12.9ズヴォティ
食費: 26.64ズヴォティ
衣服代: 97.7ズヴォティ
宿代(2泊分): 126ズヴォティ
合計: 331.23ズヴォティ(約14,700円)

ポーランド、ノヴァ・フタ
2006年11月3日(金)
共産主義時代の残像

 ノヴァ・フタ(Nowa Huta)という地区に行って来た。 クラクフの郊外にある地区で、市内バスで30分弱で行ける。
 ノヴァは“新しい”という意味で、フタは“製鉄所”という意味で、名前のまんま製鉄所を中心とした地区だ。
 実はココ、昔は『共産主義者のパラダイス』だったのだ! 4万人が働く巨大製鉄所と、その近くに広場を中心に放射線状に延びた計画都市は、共産圏のモデル都市の役目を果たしていた。
 子供達が学校へ行くために交通量の多い道路を渡る必要はなかったそうだ。 全て居住地区の近くに学校が建設されていたし、レクリエーション施設も充実していたらしい。

 最盛期には4万人が働いていた製鉄所も、今は8千人が働くのみらしい。
 その工場にいきなり行って、「見学したい」と聞いてみたが(当たり前だけど)ガードマンに追い返されてしまった。 巨大な機械が並ぶ生産ラインを見てみたかったんだけどな。
 仕方がないので、工場の正面の写真を撮って退散。 今日の日記の写真がそれ。 以前は『レーニン製鉄所』という名前だったここも、今は『Sendzimira製鉄所』と名前が変わっている。
 ちなみに、事前に事務所を通して申し込みをすれば見学出来るらしい。

 ノヴァ・フタの町自体は、整然と区画されていた。 片側2車線の道路の真ん中には、トラムの線路が走っている。
 緑も多く、サイクリング用の自転車道も歩道同様に整備されていた。

 残念ながら、壁に星マークが掲げてあったりなどの「これぞ共産党時代の遺品!」というものはなかったが、町自体の雰囲気がやっぱり共産臭い。 建物の壁が暗い色だから、天気とも相まってダークな印象を与えるのだろうけど。

旅の出費(2人分)
タバコ: 7.8ズヴォティ
バス代: 15ズヴォティ
食費: 30.91ズヴォティ
合計: 53.71ズヴォティ(約2,120円)

クラクフ・織物取引所
2006年11月4日(土)
冬支度を着々と

 えー、スロバキアから予定外の北上をしてポーランドにやって来たわけですが、(無謀にも)さらに北上しちゃうぞっ! 目指すは、モ・ス・ク・ワ。
 とりあえず、ポーランドから北のバルト3国をまわって、ロシアに入り、今回の最北地点を更新した後に、ベラルーシ、ウクライナ経由で南下して来てスロバキアに戻るという、とてつもなく素晴らしい構想を考えてみた。
 完全なる“思い付き”で、何にも深く考えてないんだけどね。
 で、ネットで調べてみたらロシア、ベラルーシ、ウクライナはビザ代が高い! 既に気温がマイナス二桁! シェフチェンコはウクライナに住んでいない! ベラルーシは美人が多い! プーチン大統領って、名前は可愛いのに顔は可愛くない!
 俺はそんな環境に耐えられるのか?

 今日は、クラクフ滞在5日目にして初の旧市街訪問。 ちなみに、宿から旧市街までは徒歩3分。
 なかなか雰囲気の良い旧市街なんだけど、寒くて観光どころではない! 雪が顔にビシバシ当たって寒いの何のって。
 もう我慢ならん!と、ショッピングセンターに行ってダウンジャケットを買っちゃいました。 209.3ズヴォティ(約8,260円)もしたけど、必要経費だからな。
 さらに、今日は俺のモモヒキ・デビューの日。 あのね、暖か〜い! 履かないのと履くのとでは暖かさが全然っ違う。 ガハハハ、これでもうどこにでも行けるぜ!
 目指すは北極点か?!

 写真は、クラクフ旧市街にある中央市場広場の織物取引所。

旅の出費(2人分)
雑費: 4ズヴォティ
食費: 51.6ズヴォティ
トラム代: 5ズヴォティ
衣服代: 209.3ズヴォティ
宿代(1泊分): 66ズヴォティ
合計: 335.9ズヴォティ(約13,260円)

アウシュビッツ収容所
2006年11月5日(日)
エロかっこいい

 今後の旅ルートを決めました!
 首都ワルシャワを素通りしてリトアニアの首都ビリニュスに向かいます。 色々リトアニア行きの足を調べてたんだけど、ヨーロッパ最大のバス会社EuroLinesがオーストリア発チェコ&ポーランド経由リトアニア行きというバスを運行していて、それに乗れば今いるクラクフから1本でビリニュスに行ける。
 色々と便を調べるのに役立ったサイトは、『EuroLines』(ヨーロッパ全域を網羅するバス会社)と、『Polrail』(ポーランドの国鉄)。 『Polrail』のサイトも、スロバキアの『Zoznam』同様に列車だけではなく、バスの時刻表も表示される。 両方とも英語ページ有り。

 ドバイ以来、趣味であるCD購入を封印していた俺。 ついにポーランドで買っちゃいました。
 『Virgin』というユニットの「Ficca」というアルバム。 Dodaと言うポーランド美人な女性ボーカルと、男性ギタリストの2人組ロックバンドなんだけど、とにかく目立っているのがDoda。 ボーカルでもあるけど、モデルもやっており、『Playboy』誌などでヌードも披露しちゃってるらしい。 ポーランド人の友達いわく、「セクシーだけど、いつもスキャンダル話ばかりで嫌い」とのこと。
 でも、バンド名は“バージン(処女)”みたいな・・・
 嘘つけ、ビッチがっ!!

 曲の方は、1曲目の『Szansa』が個人的に好き。 日本でもそこそこ売れるような曲だと思う。 PVも一緒に流したら、けっこう売れると思う。 それ以外の曲は、俺がポーランド語を理解しないからイマイチ。
 初回版CDの特典で付いている映像はくだらねー。 サッカー・ポーランド代表ゴールキーパーの彼氏とイチャイチャしている映像が延々と流れます。
 オッパイも出してます。 そして、俺は一時停止ボタンを押してしまいました・・・

 写真は、アウシュビッツ収容所の電流有刺鉄線。

旅の出費(2人分)
タバコ: 6.9ズヴォティ
食費: 16.9ズヴォティ
合計: 23.8ズヴォティ(約940円)





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