ついに新疆ウイグル自治区を出て、甘粛省に入った。 今日はバスで6時間移動して、シルクロードのハイライト・敦煌にやって来た。
さすが超有名観光地だけあって、町中のスーパーマーケットも他の町とは一味違う。
『緑洲超市』というスーパーマーケットがあった。 ちなみに、“超市”とは中国語で“スーパーマーケット”のことである。 超はスーパー、市はマーケットの意味だから、完全に直訳である。
写真を見ていただきたい。 敦煌のスーパーにはご丁寧に日本語の看板も出ているのだ!
・・・・・『緑洲ヌーハーマーターツート』?!
な、何かの呪文ですか?
唱えると、HPが回復したりするんですか?
さすが、敦煌である。
敦煌に来たら、まずはやることがあるだろう。
井上靖の歴史小説『敦煌』を読むとか、世界遺産の『莫高窟』を見るとか、砂漠『鳴沙山』に登るとか、DVDを買うとか。
そんなわけで、買っちゃいました!
敦煌的に言えば、デーブーイーデー。
今回は凄い! タイトルはその名も『帝国軍妓』。 英語タイトルは『Comfort Women』。 訳すと、従軍慰安婦でし。
何しろ、ジャケットが気になっちゃって・・・
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写真では小さくて見えないが、なぜか女性が自ら着物をはだけてチチを出しているのだが、肝心な部分はモザイク。
でも、これって女の方が誘ってる風に見えるのですが・・・これは言ってはいけないことですか?
タイトルの下に書いてある説明を読んでみよう。
『日軍血腥淫邪的変態狂欲』
・・・・・
ここではっきり言っておくが、俺は何もジャケ買いをしたわけでは断じてない! いやらしいDVDなんじゃないか?などという不純な期待など一切ない!
純粋に、そう純粋に、社会党や朝日新聞や日教組の方々のように「Oh! 日本はとっても悪い国でーす。 ひたすら謝らせて下さーい。 ペコリ」的な、卑屈で美しい動機での購入である。
敦煌で知り合った日本人旅行者も「観たい!」と言うので、2人で早速の放映会。
中を開けてビックリ、2枚組! Disc1は『帝国軍妓』、Disc2は『731恐怖 女体実験』というタイトルになっている。 にょ、女体実験?! うきー
再生すると、なぜかDVDのくせにやたらと悪い画質。 多分、画質を落としてまで入れたのであろう、とにかく話がめちゃくちゃ長い!
早送りしながら探し・・・いや、観ました。
内容は・・・全てドラマ仕立てになっており、会話は全て中国語だったので一切理解出来なかったが、とにかく“日本軍は悪いんだぞーっ”的な内容。
演技も含めたドラマとしての出来は、完全にD級。
しかも、ジャケット写真のようなシーンは一切なし! 着衣のまま、プロレスごっこらしき事ことを3秒ほど見かけたが、何それ?って感じ。
『731恐怖 女体実験』なんて、何も“女体”って単語を入れる必要が全くないんじゃないか?って思う内容。
あと“恐怖”って単語も必要かなー?
恐怖っていうより、日本兵が「はい! はい!」とか言いながら空手の稽古をしていたり、ド下手な演技の日本兵役の俳優が超スローな動きのバイオレンスを披露してくれたりと、笑ってしまうのですが・・・
あと数発ビンタされただけなのに、中国人女性のダメージが凄い! 4、5発のビンタであれだけ血だらけになれる人、初めて見ました。
七三一部隊の実験室に放り込まれた全裸の中国人男性。 『女体実験』なのに、なぜ男性?・・・と見ていると、何やら男性がもがき苦しんでいるぞ! た、大変だ! し、しかも目が飛び出してきたー!
顔が完全にガチャピンでした・・・
次に放り込まれた女性は、なぜかきちんと服を着ているし・・・
ジャケットの裏には説明文があった。
「一部真実反映」と。
でも・・・ジャケットに騙された感が非常に強いのですが、気のせいですか?
ジャケットが中身を全く反映していないような。
旅の出費;
DVD: 10元
トイレ: 0.5元
ビール: 12元
外食代: 35元
タクシー: 6.1元
宿代(1泊分): 30元
合計: 93.6元(約1,480円)
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