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アジア横断シルクロード日記


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現在地はどこなの?

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さくらちゃん
2007年8月6日(月)
荷物整理はじめました

 旅立ちまで、あと2日。
 一応、公にカウントしておかないと旅立たなさそうな気がするからカウントしているだけであって、皆さんは気にしなくていいです。

 『明後日出発』という現実を、30分間ほど口をポカーンと開けながら熟考してみると、「意外と余裕がない」という結論に達した。
 しかも、計算してみれば何気にビシュケク滞在が42日目に入り、イスタンブール滞在記録に並びそうな勢いである。
 『並びそうな勢い』を別な言葉に言い換えれば、「今の俺には勢いがある」ということだ。

 勢いがあるついでに、荷物の整理を始めることにした。 ビシュケクで減った荷物にドライヤーや湯沸しポットなどがあるが、逆にガスマスクなどが増えた。 何気に、あまり荷物が減っていない、というか増えているっぽい。
 あ〜、こんな重い荷物持てねぇー!!
 我ながら、よくこんな荷物で南アフリカからここまで来たものである。

 途中で何度か日本へ荷物を送っているはずだが、常時何かしらが増えて荷物量は変わっていない。
 ほんと、トルクメンバシュ著『魂の書』が邪魔!!
 トルクメンバシュ絵柄のお茶缶も邪魔!!
 ガスマスクも邪魔!!
 が、これらは捨てられん。

 写真は、キルギス独特な帽子『カルパク』。 フェルト製で、折り畳めて便利。
 買おうと思ったが、絶対に被ることはないだろうという結論に達し、諦めた。

旅の出費
食費: 30ソム
電池: 35ソム
バス代: 6ソム
外食代: 145ソム
インターネット: 44ソム
合計: 260ソム(約830円)

オシュ・バザールの肉売り場
2007年8月7日(火)
ウズベク値上がり

 旅立ちまで、あと1日。

 ウズベキスタンの新情報が入ってきたが、俺にとっては好ましくないものであった。
 まず、8月1日より公共交通機関やガソリンを含めて物価が一斉に値上がりし、それに乗じて宿代も値上がりしたそうだ。 宿代で、約1USドル前後値上がりした模様。
 その他にも、色々と便乗値上げしているだろう。
 わずか数ヶ月の間に、値上がり前と後のウズベキスタンに訪れる羽目になってしまい、嬉しくないぞ。

 キルギスでも、この数日の間にレギストラーツィア(外国人登録)が面倒臭くなっているらしく、何度もたらい回しにされてオヴィール(外国人登録をする役所)に5回通ったという旅行者まで出る始末。
 そもそも入国日から3日以内に外国人登録をしなければいけない義務になっているのに、オヴィールが“外国人登録してくれない”という意味の分からない事態になっているらしい。 俺の時はスーパー簡単に終わったんだけどね・・・
 どうやら、来週に首都ビシュケクで上海協力機構だか何だかの会議が開かれるらしく、中央アジア各国の大統領はもとより、ロシアのプーチン大統領、中国の何とか主席も来るらしい。
 その影響なのかも知れん?

 そういえば、俺がビシュケクに来てから道路工事を良く見かけたのは上海協力機構の為だったんだね。
 それにしても仕事っぷりが遅く感じるのは、ここがキルギスだからなのだろうか?

旅の出費
バス代: 6ソム
食費: 115ソム
ビール: 50ソム
インターネット: 37ソム
合計: 208ソム(約660円)

激辛わさびG&H
2007年8月8日(水)
色々ありまして・・・

 旅立ちまで、あと数日。
 えー、本来は今日にでもカザフスタンに向けて出発する予定だったのですが、諸事情により延期になりました。
 知り合いから「今日にもビシュケクに到着する」との連絡を受け、『じゃぁ、せっかくだから会っていくか』ということで、ほんのちょぴっとだけ延期です。
 これは、ある意味で仕方がな〜い延期だったんだから。 ホントは移動する気満々だったにも関わらず、致し方なかった『自分の意思と反して』の決定ね。

 そんなわけで、今日は特に何もせず。

 写真は、S&BならぬG&Hのねりわさび。 デザインは完全にS&Bをパクッています。
 驚異のケミカル・パワーで、口に含んだ途端に思わず噴出す人が続出中。 日本のわさびを付ける感覚で付けると、本気で後悔します。
 俺は「どれどれ」と、自分の鼻穴目指してプシュッとチューブ中の空気を押し出しただけで、悶絶。
 何じゃ、こりゃーぁ!!と、箱を見てみると表に『採用日本技術製造』と書いてあり、横には『日本技術 風味独特』という文字が。 日本技術かどうかまでは知らんが、確かに風味独特であることは認めざるを得ない。
 罰ゲームに最適なアイテムと思われます。
 中国製品だが、キルギスでも買えます。 お土産にどうぞ。

旅の出費
酒代: 20ソム
外食代: 145ソム
合計: 165ソム(約530円)

在キルギス・ウズベキスタン大使館の領事部
2007年8月9日(木)
有終の美

 旅立ちまで、あと2日。
 「一体、こいつはいつビシュケクを出るんだ?!」と思っているあなた! 日曜日には出ます。
 絶対に・・・
 99%の確率で・・・

 そんなわけで、カジノに行った。
 「先週、『もうカジノには行かない』と日記に書いてあった」と気付いたあなた! 嘘でした。
 またまたブラックジャックに挑戦。
 毎度の事ながら、100USドルの軍資金がアッと言う間に5USドルまで減ってしまった。 俺の場合、スタートがいつもプラスではなく、マイナスになるのは何故だろう?
 しかし、ここからもいつものパターン。 土俵際から盛り返し、5USドルを一気に135USドルまで増やしてストップ!
 今日はプラス35USドルで終了し、今までのプラス10USドルと合わせて合計45USドルの勝ち越しとなった。

 写真は、在キルギス・ウズベキスタン大使館領事部の窓口に貼られている紙。
 『もしテメエがロシア語すら理解出来ないような田舎者であれば、通訳ぐらい連れて来いやボケーっ』と書いてあります。 ちなみに、ここはビザ申請のために予約が必要なのだが、ロシア語で電話しないとブチッと切られてしまう素敵なサービスを堪能出来る。

旅の出費
食費: 10ソム
ビール: 28ソム
外食代: 160ソム
合計: 198ソム(約630円)

酔いつぶれた男たち in ビシュケク
2007年8月10日(金)
スマッシュ

 多分、夜中に宿に辿り着いた旅行者がいたら、『ここはどんな宿なんだ?!』と思ったに違いない。
 写真は、午前3時ごろに偶然撮影された貴重な1枚であるが、2名の死亡者を確認できる。

 今、宿に3人組の大学生旅行者が2グループいる。 その内、K大学アドベンチャー・クラブの3人組は、平成生まれの18才が2人もいるほど若くて童貞である。 しかも、2人は初海外ときたもんだ。
 もちろん、こういう場合はインディアン・ポーカーをしながらウォッカとサマゴーンを飲むのが礼儀である。 久しぶりにウォッカのサマゴーン割りも登場。 過去に数々の戦死者を出してきたインディアン・ポーカーだが、今夜も5人がゲロって散った。

 K大アドベンチャー・クラブの3人は、首都ビシュケクからイスィク・クル(イスィク湖)のカラコルという町まで徒歩で行くらしい。 まぁ、それがアドベンチャーなのか?は別として、俺は歩くのが大嫌いな男だから別次元にいる人たちである。
 そんな、やる気と冒険心に溢れる若者たちに激励の言葉を掛けてやらねばならないが、口下手でシャイな俺は上手い言葉が見当たらない。 そこで、別な形で『頑張れよ』と表現することにした。
 フッと気付くと、俺の手にはハエ叩きが握られていた。 う〜む、これを使うしかないか・・・

 尻を出させてハエ叩きでスマッシュしてみたのだが、これだけでは俺の熱い思いは伝わるまい。 ついでなので、チ○チンを出させてカメの頭部をスマッシュしてみた。 一応、俺は中学生の時はテニス部に所属していたので、スマッシュは得意である。
 『目標に向かって突き進んでいる間に、数々の障害が立ちはだかってくるかも知れないが、それらを粉砕しろスマッーシュ!!』と名付けたスマッシュに、激励の意味が込められているとかいないとか、俺は詳しいことは知らない。 確実に言えることは、日記を書きながら適当に名付けたスマッシュだったことだけである。
 そして俺が覚えているのは、なぜか赤ちゃん言葉になっている彼らが「痛いでちゅよ〜ぉ!」と叫んでいたことである。 これは彼らだから若干は許されるキャラであって、俺がこの年になって同じことをしたら、ドン引きされること確実である。

 しかし、近年まれに見る体育会系な彼らには感心した。 俺も含めたおじさん連合(20代後半から30代)も、久しぶりに会った素晴らしい若者たちを絶賛。
 『先輩から差し出された酒は、絶対に飲み干す』のは当然として、サマゴーンを一気飲みした後に吐き気を催しながらも、「失礼します」と断ってから草むらに首を突っ込んでゲロを吐き、「失礼しました」と席に戻ってくる。
 さすが童貞だけある。 俺と一緒だ。

 そもそもが、大学の先輩でも、サークルの先輩でも何でもない俺がチ○チンをハエ叩きで叩き落して良いものなのか?は、ちょこっとだけ疑問だが、彼ら自身が「マゾなんでちゅー」と言っていたので良しとしよう。
 そうしよう。

旅の出費
食費: 153ソム
酒代: 135ソム
バス代: 16ソム
外食代: 125ソム
インターネット: 31ソム
合計: 460ソム(約1,460円)

酔いつぶれた男 in ビシュケク
2007年8月11日(土)
冒険野郎

 旅立ちまで、あと1日。

 俺も老いたものだ。
 昨晩はゲロらなかった俺だが、今日は体が異様にだるくて二日酔いの様相。 目覚めたら午後だった。
 内臓のどこかが微妙に痛い。

 しかし、そんな老いた俺とは違い、全員がゲロったアドベンチャー・クラブの3人は早朝に出発していた。
 歩いてイスィク・クルを目指したらしい。 さすがだ。
 そんな彼らは、バックパックを持っていない。
 『シルクロードを歩くわけだから、それなりの・・・』という意味不明の理由で、麻袋を肩に担いで歩く。
 そのせいか? 俺がまだ眠りに就いている間に、途中の道すがらで警察に捕まったらしく、宿に警察から電話が掛かって来たらしい。 宿で「麻袋を担いで歩きたい人たちなんです」と説明をして、事なきを得たようだ。

 相変わらず宿でボケーっとしていると、イスィク・クルを目指して歩いて行ったはずの3人組が宿に帰って来た!!
 むむ、問題でも起ったのか?
 「泊まる宿がなかったので、帰って来ました」

 ・・・・・・・・アドベンチャー・・・か?

 また明日、今日歩いた所までバスで戻って、そこから歩き出すそうだ。 アドベンチャー・クラブなのに、全員がテントを持っていないのだから仕方がない。

 写真は、ガスマスクを被って(被せられた?)童貞野郎。 あっ、間違えた・・・冒険野郎。

旅の出費
食費: 156ソム
バス代: 8ソム
タクシー: 20ソム
合計: 184ソム(約590円)

風呂場で寝る男 in ビシュケク
2007年8月12日(日)
体調不良

 旅立ちまで、あと1日。

 明日にはホントに出ます!!
 その証拠に、宿代を払いました。 明日の午前中にチェックアウトして移動、カザフスタンのアルマティに向かいます。
 しかし、体調が悪い・・・
 やはりハエ叩きでチ○チンを叩き落していたバチが当たったのだろうか? いや、そんなはずはない。
 ところが、叩き落された本人たちが今日もまた宿に戻って来た。 泊まる宿が無かったらしい。

 しかも、ビシュケクを出ると決まった途端に忙しくなるのは何でだろう? 色々とやることをやっていたら、ベッドに入ったのが午前3時半を過ぎた。
 ホントに明日出れるのだろうか?

 3日連続で、酔っ払って吐いた人たちの写真で、申し訳ない。
 これしか、今の俺にはネタ写真がないのだ。
 これは、トイレで寝込んでいた某大学生の死に様。 便器とお友達だったようです。

旅の出費
食費: 74ソム
宿代(18泊分): 3,600ソム
合計: 3,674ソム(約11,690円)





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