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北朝鮮観光

【4日目】V
 【4日目】Uからの続き。

 こちらは、『
金日成広場』。
 中国の『天安門広場』みたいなもんです。
 まぁ、世界一の広さを誇る天安門広場の44万平方メートルに対して、こちらは7.5万平方メートルと、約6分の1の大きさですが充分広いです。

 奥に見える建物は、『
人民大学習堂』。
 いわゆる図書館ですね。
 ガイドブックの説明によれば、「3千万冊の
蔵書能力の書庫と・・・数々の通報室問答室・・・があり、講義室と通報室にはテープレコーダー、ビデオデッキ、テレビジョン・・・などの教育設備が備わっている」そうです。

 実際に3千万冊の蔵書があるのか?
 それとも3千万冊入る書庫があるだけなのか?
 どっちでもいい!

 この『人民大学習堂』の目の前に広がる『金日成広場』は、軍事パレードでも使われるところです。
 軍事パレードを閲兵する金正日の映像を見たことがあるかもしれませんが、彼が閲兵している場所というのは、“人民大学習堂から”、つまり図書館から閲兵してるんですねぇー。
 せっかくなら北朝鮮で軍事パレードも見学したかったのですが、やっぱ外国人旅行者なんかには見せる気はないだろうなぁ〜・・・


 一度かな?オレが軍事パレードを見たことあるのは・・・
 ほぼアルメニアの傀儡国家だけど、“自称”独立国家『ナゴルノ・カラバフ共和国』の首都ステパナケルトで、ブラブラしてたら偶々やってたw
 これ、“ナゴルノ・カラバフ共和国軍”の軍事パレード。
 戦車とかヘリの編隊もいたけど、警察がウジャウジャいて「写真ダメ」って言われるし、職務質問されるし、この1枚しか撮れなかった・・・
 ナゴルノ・カラバフごときで撮影禁止だったんだから、北朝鮮なんて絶対にムリそうですね。


 『金日成広場』で後ろを振り返ると、大同江という川の向こう側に建っている『
チュチェ思想塔』が見えます。
 高さ170mなんだってさ。


 北朝鮮式に言えば“大記念碑的創造物”、つまり「大きい」とか「高い」という形容詞が付くような建造物が好きな社会主義国家が多い気がします。 スターリンの影響でしょうか?
 ルーマニアの独裁者チャウシェスクも、「オレ、でかいのが好き!」と『国民の館』をブチ建てました。
 名前は『国民の〜』となってますが、彼の個人宅です。
 総床面積は2,550,000平米で、オレの部屋の何千倍よ?!


 権力者側の基本的な心理としては、「大きい」とか「高い」建造物によって自分の力を見せつけて民衆に畏怖の念を抱かせたいという思惑があるのと、国威発揚を視覚的に民衆に植え付けるのに調度いいんでしょう。


 これだってそうでしょ? 平壌の『
凱旋門』。
 対大日本帝国戦の凱旋門だそうです。
 「パリの凱旋門より10m高い高さ60mで、世界で一番大きい凱旋門です」と、ガイドさんが自慢げに言っていました。

 10m高かったら何なの?って感じ。
 結局のところ、基準はパリかよ。

 ちなみに、こちらはルーマニアの首都ブカレストにある凱旋門。
 オスマン帝国からの独立を記念した凱旋門で、モデルはパリの凱旋門。
 高さは27mで、平壌凱旋門の半分以下。

 これはラオスの首都ビエンチャンにある凱旋門。
 ラオス内戦の終戦記念で造ったんだって。 こちらは高さ45m
 これもやはりパリの凱旋門がモデルらしいんで、もうこれだけ凱旋門を見たらフランスに行く必要ないでしょう?


 「どう?平壌すごいでしょー?」的にプチ自慢をされた次は、またまたプロパガンダのお時間です。
 昨日は『反日本帝国主義デー』でしたが、今日は『
反アメリカ帝国主義デー』です。

 次は、『
祖国解放戦争勝利記念館』。
 ガイドブックによると、「朝鮮戦争を
輝かしい勝利に導いた金日成主席の不滅の業績と朝鮮人民軍と人民が発揮した大衆的英雄主義を示す闘争資料が展示されている」そうです。

 いい加減に、こういう系は飽きてきた・・・
 入口では、いきなり巨大な社会主義リアリズム画が出迎えてくれます。

 案内してくれるのは、このおばちゃん。
 「いかにアメリカ帝国主義が邪悪か」、「いかに金日成主席率いる朝鮮人民軍が勇猛果敢に勝利を飾ったか」を説明してくれます。

 ほーら、アメリカ帝国主義なんてこんなザマですよ!
 展示で『アメリカ帝国主義打倒』をアピール。

 さらには、こんな感じでプロパガンダ・ビデオを見せられます。
 ツアーメイトの間では、「ねぇ、あの話し聞いた?!」と、夜の酒飲み時のネタになるので、皆さんビデオに食い付いてネタ収集中。

 「展示室が80以上、分館が30以上ある」という話しでしたが、実際にまわったのは数部屋で、こんな感じの展示もあります。
 左は北朝鮮人民軍の戦車で、右は鹵獲したアメリカの戦車。
 ベラルーシの首都ミンスクにある『大祖国防衛博物館』と同じニオイのする博物館です。 あちらは対ドイツ戦だけど。

 この記念館・・・デカイのはいいとして、むっちゃくちゃ寒い!!
 なぜか外より寒くて、冷蔵庫みたい。
 無駄にデカイのを造ったはいいけど、光熱費がかかるからとことん節約しているようです。
 電気も、行く先々で点けて、出たら消す。 ま、よく言えば『エコ』。
 これ、ミンスクの『大祖国防衛博物館』も、カザフスタンのアルマティにある『軍事史博物館』も一緒だったな〜
 基本的にほとんど人が来ないんだろうね。

 ホントは自分のペースで見て回りたいのですが、完全におばさんペースで、おばさん一押しのプロパガンダを半強制的に見せられます。

 そんな中、オレが興味を持ったのがこちら。
 壁にくっ付いていた近未来感ゼロの機械。 用途不明。

 あと、これも。
 1階から3階までしかない上に、オレの人生史上で最遅エレベーター
 階段で歩いて行った方が100%早い。 そもそも、ボタンを押してから「ウィーン、ウィウィーーン」と数分唸ってから動き出すので、動き出すまでに時間がかかる上に、動いてからもビックリするくらい遅いっ!!
 あと電話が意味不明。 聞いたところによると、日本までの国際電話は不可とのこと。


 続いて連れて行かれた所も、この記念館とセットになっています。
 その名も『
祖国解放戦争勝利記念塔』。
 『館』と『塔』の一文字以外は、さきほどと一緒です。

 ガイドブックによると、「朝鮮戦争で米国をはじめとする
帝国主義連合勢力を打ち破り、祖国の自由と独立を守り抜いた朝鮮人民軍と人民の英雄的偉勲を末永く伝えるために建てられた塔」だそうです。

 朝鮮戦争時の北朝鮮の敵は国連軍だから、国連=帝国主義連合勢力になるはずですが、その割に北朝鮮って国連に加盟してなかったっけ?

 ただ、オレにはたまらない銅像のテーマパーク状態で、4%だけテンション回復。
 みんな、何か叫んでるっぽいよね。


 3日目の観光としては何ヶ所目になるのか?忘れるほどの、怒涛のプロパガンダ攻撃!!

 完全に飽きたーーっっ!!
 オレ関係ねーし、どうでもいいーーっ!!
 あと、コカ・コーラ飲みたーーっい!!

 続いては、『
プエブロ号』。
 ガイドブックによると、「プエブロ号は、神聖なる朝鮮民主主義人民共和国領海を侵犯し、偵察を行ってチュチェ57年1月英雄的朝鮮人民軍に拿捕されたアメリカの武装スパイ船である」。

 ここでもプロパガンダ・ビデオを見せられます。


 ・・・・


 興味ゼロで、完全スイッチオフ。


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