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ヨーロッパ旅行日記


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現在地はどこなの?

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ベネチアのゴンドラ
2006年10月9日(月)
日帰りイタリア観光

 マンマミーヤ! ちゅーことで、今日の俺はベネチアっ子。 イタリアの有名な観光地ベネチアに日帰りで遊びに行ってまいりました。
 トリエステからベネチアまでは列車でわずか2時間。 つまり、スロベニアのポルトローズからわずか2時間半ほどで行けちゃいます。

 列車でベネチアに近づくと、大洪水で水没し掛けている町が見えました。 『あーら、大変! 台風14号の影響かしら?』と思っていると、それがベネチアでした・・・
 でも、ここって“世界で一番美しい街”と言われてるらしいよ。 ニ番はどこだろうね?

 ベネチアの町中に車はおろか、バイクなど走っていない。 交通手段は水上バスやゴンドラ、モーターボートのみだ(写真)。
 中国の蘇州や、タイのバンコクが“アジアのベネチア”と呼ばれている由縁はここにあるのだろうけど、ただ水上ボートが一杯あるのが一緒ってだけで“ベネチア呼ばわり”されてもねー・・・

 ベネチアには日本人観光客が沢山いました。
 有名なサン・マルコ広場では、ウェディング・ドレスとタキシードを着たカップルがいたぞ! 恥ずかしくねーのか?あの2人は?? 今までアフリカ、中東、東欧と旅行して来たけど、さすがにそんな格好して旅行してる奴に会ったことなかったぞ。 しかもよー、絶対に仏教徒のくせにイタリアなんぞで新婚ゴッコしやがって・・・ 日本じゃ隠れキリシタンなのかな? 日本に帰ったら、とりあえず踏み絵だな。

 イタリアと言えば、パスタ!
 ということでベネチアでパスタを食ってきました。 でもここは超有名な観光地だから、どこのレストランも高い! 偶然見付けたレストランでパスタが7ユーロ(約1,050円)だったので、『それくらいならいいか』と思って食べることに。
 肝心のお味の方は?
 ・・・なんじゃこれはー(怒)!!
 思わず「I spaghetti you!!」と叫んでしまうところだったぜ。 あー、これは今日俺が考え出して、明日にはキレイさっぱり忘れるであろう新しい言葉なんだけど、『アイ・スパゲッチュー!』と発音します。 まぁ、あえて例えるならば「Fxxk you!!」みたいな感じ? 意味は『テメエを熱湯で7〜8分ゆであげて、ザルで湯を切った後、ミートソースで絡めるぞ!』という、卑猥かつ暴力的で危険な言葉です。 イタリアでこの言葉を使ったら、まず間違いなく血を見ることになると思ってくれていいよ!
 結論を言うと、まずかった・・・ 厨房に入ったら中国人が作ってるんじゃねーのか?と思うくらい。 ベネチアでは、道端で黒人が意味分からんモノを売ってるし、インド人が野菜売ってるし、中国人が『PASTA』って書かれたイタリア・レストランを開いてるし、何でもありだからよ。

 えー、実は今日が俺の誕生日。
 晴れてアニュ・イーシップペッ(ト)・ピーになってしまいました。 一昨年はタイ、去年はモザンビーク、で今年はイタリアで迎えた誕生日、俺も年々老いています。
 昔はさ、何をしても許されたのに、この年になったらもう駄目ですよ。 10代の頃は、バスに19時間乗る羽目になって、暇だったから隣のムスリムの女の子に(・・・一部自粛・・・)して、その女の子も俺の(・・・一部自粛・・・)を(・・・一部自粛・・・)してきたりしたこともあったけど、今同じことをしたら間違いなく女の子が騒いで逮捕ですよ! 下手したら死刑かも知れん、敬虔なイスラム教国では。
 いや待てよ、案外まだいけるかも知れん・・・ 今度試してみよーっと。
 ちょこんと座ってるだけで、年上の女性に「ナーラック・チャンルーイ!」とお持ち帰りされて、たまに毒を盛られて3日間意識がなかったり(物品被害なし、失くしたものは青春だけ)、ドイツ人に拉致監禁されたり(解放される時に、泣かれたからなぐさめた)、包丁持って「(・・・一部自粛・・・)を切る」と脅されたりしたけど、もうこの年になるともう誰も毒を盛ってくれないし、もう誰も拉致監禁してくれないし、もう誰も脅してくれない・・・(泣)
 近づいて来るのは野郎の客引きだけ。
 老けたもんだよ、俺も!

旅の出費(4人分)
トイレ: 1ユーロ
お土産: 8ユーロ
外食代: 20ユーロ
入場料: 12ユーロ
列車代(トリエステ⇔ベネチア): 63.2ユーロ
合計: 104.2ユーロ(約15,630円)

トリエステ
2006年10月10日(火)
俺は田嶋陽子

 昨日、ベネチアで歩き過ぎたせいで爆睡。
 午後に起きてインターネットに行った以外、したことと言えば床屋に行ったことくらい。

 ドバイで切って以来、4ヶ月ぶりの床屋。
 ドバイで切って“ふかわりょう”になったから、中東では二度と髪は切らん!と頑張ってヨーロッパまでやって来た。 スロベニアなら、イタリアの隣だし、EUに加盟してるし、アルプスもあるし、大丈夫だろう?と満を期してのヘアーカット。
 結果は・・・田嶋陽子になったぞーいっ!!
 もうこれでドイツから日本に帰国することはなくなったね。 田嶋陽子で日本に帰れるかっちゅーの!
 確かに、髪を切ってる途中で分かってたよ、もしかして!?って。 でも、途中で止めたらタダの“田嶋”で終わっちゃうじゃない? もしかしたら最後まで切ったら田嶋陽子から何かが生まれるかも知れない。 昔の江口洋介とかさ。
 だが・・・俺が江口洋介になることはなかった。 鏡の前でモデル立ちして、クルッとバレリーナのように回転してみても、映っているのは田嶋陽子。 ふかわりょうの次は田嶋陽子ですか・・・
 『たけしのTVタックル』に出れるかも知れん。 で、本物の田嶋陽子と鉢合わせして大パニック。 「なんで私が二人もいるのよ! キーっ!」って。 「私はフェミニストよっ! エロリストのあなたなんかと・・・(プルプル)」なんてなっても俺は責任取れねーしよぉ、困った。

 写真は、イタリアのトリエステ。 ここからスロベニアまでは車で5分くらい。

旅の出費(2人分)
タバコ: 570トラル
食費: 1,559トラル
床屋: 2,650トラル
バス代: 410トラル
インターネット: 480トラル
合計: 5,669トラル(約3,620円)

ベネチアのサン・マルコ寺院
2006年10月11日(水)
セプテンバー・フェスティバル

 そろそろ旅立たなくては・・・
 一昨日辺りから『明日には出ようかな?』と思ってはいるのだが、居心地が良いのでついダラダラと延長してしまう。 そのおかげで田嶋陽子になれたしなっ!

 ワールドカップには間に合わなかったドイツ、仕方がないのでオクトーバー・フェスティバルまでには着こうと努力してやって来ました。 ところが!ドイツの友達からメールが来て、「オクトーバー・フェスティバルは、先週で終わったよ」とのこと。 おいっ、名前を“セプテンバー・フェスティバル”に変えろ!
 そんなわけで、オクトーバー・フェスティバルには間に合いませんでした・・・
 しかも、祭りが終わった後のミュンヘンは、色々なエキシビジョンが開催されているらしく、宿を取るのが大変な模様。 う〜む、面倒くせーな・・・

 そんなわけで、明日にはスロベニアを出ます。
 とりあえずミュンヘンを目指すけど、どうやって行くか?は明日の気分次第。 もしかしたらスロベニアの首都リュブリャナから直行バスで寄り道しないでミュンヘン入りするかも知れないし、オーストリアでアルプスを眺めてからミュンヘンを目指すかも知れん。

 写真は、イタリア・ベネチアのサン・マルコ寺院。

旅の出費(2人分)
飲み代: 770トラル
インターネット: 1,360トラル
合計: 2,130トラル(約1,360円)

ルノー車
2006年10月12日(木)
ついにスロベニア出発!

 ようやくスロベニアを出たぞ!!
 アリオシャとモニカの所に居候して、早11泊12日目。 2人共働いていないから、毎日朝からビールを飲んだり、約3万円で買ったというルノー(写真)に乗ってどこかに遊びに行ったりと、快適な日々でした。
 2人共、旅が大好き。 多分、俺よりも沢山の国を旅行していると思う。 今月末からもモロッコに旅に出るらしい。
 彼らの家を日本人ゲストハウスにするという計画もあり! 名前は『ピーピー・ゲストハウス(仮)』。 その時は皆で押し掛けてあげよう。

 午後、2人に見送られてポルトローズを出る。
 バスで一路首都リュブリャナに向かう。 この前、乗用車で行った時はわずか1時間の道のりだったが、今回はバスなので3時間近く掛かった。

 夕方、リュブリャナに到着。
 ちょぴっと迷って、ミュンヘンに真直ぐ行かずにオーストリアに寄って行くことにした。 ザルツブルグという町で、アルプスを眺めたいじゃないですか!
 実は俺、結構山が好き。 ←これ本当。 昔からスイスのアルプスとか、ヒマラヤとか、高くて険しい山に憧れていたのだ。

 リュブリャナからザルツブルグ行きの国際バスは走っていないので、列車で行くことにした。 始発がクロアチアの首都ザグレブの列車が、リュブリャナ(スロベニア)に寄って、ザルツブルグ(オーストリア)に寄って、ドイツのミュンヘンに行く。 1日に何本か出ているが、深夜11時42分発の便に乗ることにした。 これに乗れば、翌日の朝4時にはザルツブルグに着くのでホテル代が1泊分浮く。

 列車の出発までたっぷり時間があったので、駅の近くのユースホステル『Hostel Celica』に行ってネットをしていた。 ここ、ネットが無料! 使い方は、まず勝手に入って、勝手にケーブルを引き抜いて自分のPCに繋げば完了。 すっげー速いし、たっぷり楽しませてもらいました。

旅の出費(2人分)
食費: 1,204トラル
タバコ: 1,710トラル
バス代: 6,320トラル
外食代: 11.18ユーロ
列車代(リュブリャナ→ザルツブルグ): 78ユーロ
合計: 9,234トラル+89.18ユーロ(約19,280円)

ホーエンザルツブルグ城塞
2006年10月13日(金)
オーストリア共和国入り

 ヨーロッパ9カ国目になる『オーストリア共和国』にやって来た。
 オーストリア、オーストラリア、“ラ”の一文字があるか?ないか?だけの違いだけど、実は違う国だって知ってた? オーストリアにコアラはいないけど、モーツァルトやシューベルトはいたよ。

 夜中の1時に国境を越えて、スロベニアからオーストリアに入った。 イミグレの係官が列車内に入ってきて、入国スタンプを押していく。
 途中、理由は知らないがどこかの駅で列車が1時間半ほど止まっていたせいで、予定が大幅にずれた。 ヨーロッパの列車は、予定通りのスケジュールなら問題ないのだが、時間がずれると困る。 車内アナウスが一切ないから、いつ目的地に着くか分からない。 特に初めての土地で、目的地以外の地名を知らなかったら、列車が駅に着く度に駅名を確認しないといけないのが面倒だ。

 ザルツブルグに到着したのは午前6時近かった。
 まだ外は真っ暗。 しかも、吐く息が白い・・・ 列車内で眠れなかったこともあり、早く横になりたい!
 久しぶりに背負った重いバックパックにへろへろしながら、宿を探す。 1軒目、満室。 2軒目、受付に誰もいない。 1時間ほどボケーっと『どうしようか?』考えて、また駅に戻り、バスに乗ってユースホステルに行った。

 ユースホステルは受付も開いていたし、ベッドもあって良かったのだが、問題はチェックイン。 午後1時からしか部屋には入れないと言う。 まだ5時間以上もあるんですけど・・・

 しかたなしに、再びボケーっ。
 ちらっとザルツブルグの旧市街も見たけど、やっぱキレイだねー。 何て言うんだろう?、今までとちょっと規模が違う。 これまでに訪れた町にも旧市街は沢山あったけど、ここオーストリアは中世のヨーロッパで最も強力で由緒あったハプスブルク家のお膝元。 徳川家のお膝元、駿河みたいなもんだな? オーストラリアは、ヨーロッパの駿河というわけだ。
 城もデカイし、建物も立派。

 午後にチェックインしてから、ひたすら寝る。

旅の出費(2人分)
ビール: 5.6ユーロ
バス代: 3.6ユーロ
外食代: 15.3ユーロ
宿代(2泊分): 79.8ユーロ
合計: 104.3ユーロ(約15,650円)

ザルツブルグ
2006年10月14日(土)
モーツァルトのお家

 昨日は晴れていたのに、今日のザルツブルグはひどい曇り空。 ほとんど寝るだけで終わった昨日と逆の天気だったら良かったのにな。

 旧市街をブラブラと散歩してみる。
 イタリアのベネチアも観光客が多かったが、ここも相当に多い。 もちろん日本人団体客も見掛けるが、中国人団体客も沢山いた。 スロベニアには全然いなかったのに、隣の国に来ただけでこうも違うのかよ!

 ザルツブルグの旧市街には、モーツァルトの生家がある。 もちろん入らなかったけどね。 ネルソン・マンデラの生家だってそうだったけど、『ここで生まれた』ってだけで別に興奮するほどのもんでもないし。
 これがさ、モーツァルトが使っていたベッドの下に『プレイボーイ』誌が山積みにされていたりしたら、「モーツァルトも、あんな髪型のくせに男だったんだなぁ〜」と感嘆に浸れるのに、絶対に『プレイボーイ』誌は置いてないんだぜ! 置いてあるのは、予想通り楽譜とか音楽関係の物だけ(多分)。 そう思って入りませんでした。
 ちなみに、川向こうには“モーツァルトが住んでいたことのある家”も残っている。 興味津々だね!?

 有名な広場や、有名な教会なども良いのだろうが(どれも見てないから知らないけど)、旧市街の中の普通の建物を見て歩くのも楽しい。 小さく壁にくっ付いているマリア像(写真)、古めかしい呼び鈴、1700年代の年号が彫られた石版など、探せば「へー・・・」と言える位の物が沢山見付かる。

 ザルツブルグは、映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台になったことでも有名らしい。 なーに、それ? 見たことなーい。 でも、この映画って超有名らしいよ。

旅の出費(2人分)
食費: 5.63ユーロ
外食代: 26.5ユーロ
インターネット: 2ユーロ
合計: 34.13ユーロ(約5,120円)

ハルシュタット湖
2006年10月15日(日)
ハルシュタット

 ザルツブルグの近くに、キレイな場所があるというので行ってみることにした。
 世界遺産にも登録されているハルシュタットという村で、湖のぎりぎりまで険しい山々が迫る景観が人気の観光地だ。

 ザルツブルグからウィーン方面行きの列車に乗り、アトナンク・プッハイム(Attnang-Puchheim)で列車を乗り換える。
 乗り換えた列車は、牧歌的な風景の中をハルシュタットに向って進む。 ザルツブルグ→アトナンク・プッハイム間は約45分、アトナンク・プッハイム→ハルシュタット間は約1時間半の距離だ。

 森の中の無人駅に降り立つ。 列車を降りたのは、ほぼ全員韓国人・・・ オーストリアに入ってからまた急に良く見掛けるようになった。 トルコもかなり多かったけどね。
 駅からはボートで対岸のハルシュタット村に渡る。

 着いたら直ぐに安宿探し。
 今は10月でオフシーズンに当たる。 そのせいで、閉まっている宿が多い・・・ ユースホステルも休業中で、開いている民宿・ペンションはどこも高い! 結局、面倒くさいから1泊65ユーロ(約9,750円)の宿に泊まることにした。 スロベニアでタダ泊していた2週間近くを、お金払っていたと思えばいいや。
 さすがに65ユーロするだけあって、快適。 ハルシュタット湖の目の前だし、築500年の建物の中にはアンティーク家具が置いてあったりして雰囲気も良い。

 宿も良いけど、村の雰囲気もかなり良いよ! バスに乗って集団で訪れる中国人と日本人がやたら多いけど、彼らは日帰りだから2〜3時間もすれば静かになるし。 金さえあったら、ここでボーっと1週間くらい過ごしたいな。

 街プラをしていて、1人19ユーロの民宿を見付けた。 もう遅いけど・・・

旅の出費(2人分)
郵便: 1.65ユーロ
タバコ: 3.7ユーロ
食費: 2.95ユーロ
ボート代: 4ユーロ
バス代: 3.6ユーロ
列車代(ザルツブルグ→ハルシュタット): 37.7ユーロ
合計: 53.6ユーロ(約8,040円)





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