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アフリカ大陸縦断旅行日記


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ザンジバル・ストーンタウンの街並み(レトロ風)
2006年2月6日(月)
ザンジバルに移動

 ブルンジ大使館にパスポートを取りに行く。 1ページを目いっぱい使ってハンコのビザを押されていた。 しかも2月27日までにブルンジに入らないと、ビザが無効になってしまうらしく、俺の旅に予定が出来てしまった。
 ついでに大使館で現在のブルンジ南部の情勢を聞く。 フツ族系ゲリラが出没して絶えず情勢は流動的なのだが、今は問題なく通れるらしい。

 ブルンジのビザを貰って直ぐ宿に戻り、チェックアウトして港に向かう。 移動も面倒だが、ダルエスも飽きた。
 ダルエスサラーム⇔ザンジバル間には、何社もボートを走らせているが、そのうち一番安い『Flying Horse』社のノロノロボートで行くことにした。 他の会社のボートはスピードボートで1時間半で行けるが、『Flying Horse』のボートは3時間半前後掛かる。

 昼12時にダルエスサラームを出港した船は、ノロノロとザンジバル島を目指す。 すっげー暑い・・・
 外国人旅行者は2階デッキの前方に集められて乗るのだが、隣に座ったブラピ似のカッコいいお兄ちゃんが臭い。 何か、酸っぱい感じな汗の臭いが鼻にツーンと染みて、非常に辛かった。 カッコ良くても、臭いのはいかん!

 ザンジバルには夕方到着。 ガイドブックには『客引きが非常にしつこい』と書いてあって楽しみにしていたのだが、全然しつこくない。 何を基準にしつこいとしているのかは不明だが、俺の基準ではカワイイ方だ。
 船を降りて、イミグレーションを通る。 タンガニーナと合併して、タンザニア連合共和国になった今でも、ザンジバル入国のスタンプが必要。 何だか、東マレーシアみたい。 あそこも西マレーシアと別で出入国管理がある。

 港からは、臭かったけどブラピ似のノルウェー人ペルラと一緒に何軒か宿を回って、結局『Flamingo Guest House』のシングル部屋に1泊8USドル(朝食付)で泊まることにした。
 ここでは、ボートで一緒だった日本語ペラペラのポーランド人マルちゃん(自称)にも会った。 彼の彼女(アジア人)が俺にいきなり近づいて来て「Where are you from?」と突然の質問。 「日本から」と言うと、何も言わずにどこかに消えた。 失礼な奴だ。 せめてお前は何人なのか?!名乗れ。 後から聞いた話、韓国人だそうだ。

 ザンジバルの中心街ストーンタウンは、迷路のように入り組んでいる。 歴史が古い町で、ちょうどモザンビークのイーリャ・デ・モザンビークみたいな感じ。 レトロチックでタイムスリップ系。
 アフリカというよりも、アラブのどこかの国という感じ。 ちょっと落ち着いてる雰囲気で、俺は好き。

 ノルウェー人のペルラと飯を食いに行って、そのまま『New Happy Club 2000』という場末な雰囲気全開のバーに飲みに行く。 そのポンポンしたお腹には一体何が入っているの?的な、怪しげなお姉さん(おばさん?)たちが店内をウロウロして男を物色している。 ちなみに外国人は10USドル(約1,150円)、現地人は3〜5,000シリング(約295〜490円)だそうです。
 その容姿と体型で売春婦になった根性に乾杯。
 深夜1時ごろ、フラフラと帰って来る。

旅の出費
携帯電話通話料: 2,000タンザニア・シリング
外食代: 7,900タンザニア・シリング
飲み代: 3,000タンザニア・シリング
タバコ: 800タンザニア・シリング
ダラダラ: 350タンザニア・シリング
宿代(4泊分): 58,000タンザニア・シリング
ボート代(ダルエス⇔ザンジバル): 24,000シリング
タクシー代: 2,000タンザニア・シリング
合計: 98,050タンザニア・シリング(約9,670円)

ザンジバル・ストーンタウンの街並み(モノクロ)
2006年2月7日(火)
タカシ君

 宿で『Outside』というアウトドア雑誌を読んでいたら、ありました! ソーラーパネル付きバックパック。
 200〜300USドルで、バックの背面がソーラーパネル化されている。 むむむ、欲しいかも。
 興味がある人の為に、雑誌に載っていたHPを無断掲載。
http://www.clearbluehawaii.com/
http://www.rewarestore.com/
http://www.voltaicsystems.com/
http://www.eclipse-solargear.com/

 タカシ君から俺の携帯電話に連絡があり、ザンジバルで再会する。 数日振りに会って話しをすると、やはりタカシ君は只者ではなかった。
 彼がザンジバルに来て4日目に、刀を持った奴に「殺す」と脅され、腕時計を強奪されたそうだ。
 う〜む、タカシ君は言葉では表現出来ないような何か素敵なオーラを出してるんだろうなぁー。 犯罪者を引きつけるような、素敵なオーラを。
 俺にもそんなオーラ・・・要らねぇー!!
 でも彼にも成長の跡が見られて、俺は嬉しかった。 ダルエスサラームでは2日で拉致られた彼も、ザンジバルでは4日(倍!)も持ち堪えた。 次の町では8日頑張れば完璧だ。 次の町が楽しみだなぁ〜。
 ちなみにタカシ君は体調は悪いですが、精神状態は至って元気です。 「やっぱり日本とは違うなぁ〜」とシミジミ語っていました。 殺されるとか、ホモに犯される以外だったら、素敵な経験になっていいんじゃね?

 ペルラと2人で、125ccのべスパを1日レンタルした。 明日はべスパに乗ってザンジバル島内をツーリング。
 レンタル料金は1日14,000シリング(約1,380円)。 国際免許か、ウガンダや南アの運転免許証を持っていれば運転出来る。 国際免許を持っていなくても、交通警察に行って6,000シリング(約590円)を払えば、最高1ヶ月有効のザンジバル免許を買える。
 俺は南アの免許を持っているから本当は必要ないのだが、趣味が運転免許証収集の為、ザンジバル免許を申請。

 夜は地図を広げて、ペルラと明日のツーリングの作戦会議。

旅の出費
運転免許証: 6,000タンザニア・シリング
地図: 4,000タンザニア・シリング
外食代: 5,100タンザニア・シリング
合計: 15,100タンザニア・シリング(約1,490円)

ザンジバル・ヌングウィ
2006年2月8日(水)
ザンジバルの海

 べスパを2台準備出来なかったといきなり言われ、1台はホンダの250c.c.オフロード・バイク『Baja』になった。 俺はべスパで全然良かったから、オフロード・バイクはペルラが乗る。

 ストーンタウン市内を出て、島を北上する。 ダラダラ走ったので時間が掛かったが、ココナツの木が生え茂る景色を抜けて、目の前に海が見えた。 エメラルドグリーンだ!
 MKOKOTONIという村から、ザンジバル最北端のヌングウィ(Nungwi)までは左手にキレイなビーチを見ながら進む。
 ヌングウィの『Baobab Beach Bungalows』で昼食を取る。 ビーチの目の前のレストランは(写真)こんな感じ。 そして、周りはカップルだらけ・・・ この野郎! 海の中でいちゃつきやがって。 それをボケーっと眺める野郎2人。 しかもペルラは今日が誕生日。 全てが寂し過ぎる。

 ちなみに、この『Baobab Beach Bungalows』の値段を聞いたけど、安い! シングルで40USドル、ダブルで60USドルだそうだ。 部屋の中を見てないから分からないけど、バンガローでこの値段だったらお得じゃない? しかも目の前は海(写真)!!

 ヌングウィには『Mnarani Aquarium』なるものがある。 水族館を想像して行ったのだが、実際に行ってみるとそこにあるのは普通の池。 しかし池は池だけど、その池にはそこそこデカイ海亀が15匹も住んでいる。
 多分、俺だけではないと思うが、普通に「へ〜」って反応しか出てこない。 しかしペルラはと言うと、なぜか興奮している。 入場料の他に、さらに金を払って亀と泳ぎだした。 まぁ、金は大した額じゃないのだが、『この汚い池で?!』と思うと、別に亀マニアでもない俺には金を払ってまでは・・・

 今日は結局、ヌングウィしか見れなかった。 さらに今日分かったことは、べスパでの移動は辛い!! パンクしたし。 そんな訳で、明日もバイクをレンタルすることにした。 そして俺も250c.c.のオフロード・バイクに変えてもらう。 問題が、俺ってスクーターしか乗ったことがないんだよね。 しかも海外旅行保険に入ってないから、事故ったら色んな意味で痛い。

旅の出費
レンタル・バイク: 29,000タンザニア・シリング
タバコ: 3,040タンザニア・シリング
外食代: 16,800タンザニア・シリング
水族館: 2,000タンザニア・シリング
携帯電話通話料: 1,000タンザニア・シリング
インターネット: 500タンザニア・シリング
蚊取り線香: 500タンザニア・シリング
合計: 52,840タンザニア・シリング(約5,210円)

Red Colobus Monkey
2006年2月9日(木)
ザンジバルの猿

 今日はザンジバルの南部を回った。
 まず向かったのは、ジョザニ・フォレスト(Jozani Forest)。 入場料を8,000シリング(約790円)も払って、森に入れる。 まぁ、森自体は別にどーってことのない普通の森だ。 コブラとか出るけど。 俺は全然興味なし。
 でも、猿を見れる。 Red Colobus Monkey(写真)という種類で、珍しい品種らしい。 猿好きの方はどうぞ。

 ジョザニ・フォレストの後は、パジェ(Paje)に昼飯を食いに行く。 ルサカで会った三浦さんという人が『Paradise Beach Bungalows』を経営していて、そこに挨拶がてら寄ってみた。
 ザンビアの皆さん、悪いことは言わないから黙って三浦さんの所に行った方がよい。 ザンビアなんて、水がある所って言ったらカリバ湖かザンベジ川くらいで臭いじゃん。 マラウィだって所詮琵琶湖のデカイ版だよ、あれ。
 やっぱり海ですよ、海!! エメラルドグリーンの色した海が広がるビーチで、ボケー。 カリバ湖でボケーっとしてもカバしか寄ってこないからね。
 キリマンジャロ(山)もいいけど、タンザニアのザンジバル(海)も捨て難いと思うなぁ〜。 それにキリマンジャロは高い、高過ぎる! 標高の話じゃなくて、登山料の話ね。
 明日の写真は、行きたくなるような写真を掲載するから、BBSに感想でも書き込んでおいて。
 三浦さんに、「協力隊じゃないんだってねぇー」といきなり言われてしまった。 正確に言うと、非協力的隊員の部類に入るから、そう言われれば「えぇ、まぁ」と言うしかない。
 昼食は冷やし中華を食べた。 お酢が入り過ぎなことを除けば、まぁ旨い。

 ザンジバルって、けっこう良い所。 日本からわざわざ来たいとは思わないけど、キリマンジャロとセットで考えれば捨て難い選択肢になりそう。 キリマンジャロで氷河を見た後に、ザンジバルでココナッツ・ジュースを飲みながらビーチ・リゾート。 海が飽きたらセレンゲティ国立公園で野生動物。

 パジェの後は、Kizimkaziという村に行く。 この村の沖には野生のイルカがいて、イルカと一緒に泳げる。 ペルラが「海亀と一緒に泳ぎたい!」とか、「イルカと一緒に泳ぎたい!」とか言うから、仕方なくお付き合い。
 ボートを借り切って40USドルだから、1人で行けば損。 6人(定員)で行けば安く済ませる。 ペルラには可哀相だったが、俺は別にイルカと一緒に泳ぎたくないから断った。 水族館で触れるじゃん。
 ペルラにとっても、1人で40USドルは痛いみたいで、かなり未練がありそうだったが渋々帰ってきた。

 今日は1日で約120kmほどを走破した。

旅の出費
ガソリン代: 8,400タンザニア・シリング
海パン: 4,000タンザニア・シリング
外食代: 8,950タンザニア・シリング
ジョザニ・フォレスト入場料: 8,000シリング
合計: 29,350タンザニア・シリング(約2,895円)

ターラブ音楽の女王・Bi Kidude
2006年2月10日(金)
ザンジバルの歌

 皆さんにお詫びと訂正したいことがあります。
 今日、2人に指摘されて知ったのですが、最近よく登場する人物の名前が間違っていました。
 タカシ君ではなく、タケシ君でした。 同じカ行なので大した違いではないですが、今日気付きました。
 ノルウェー人はペルラではなく、ペオレでした。 間際らしい発音の名前は止めて欲しいものです。

 昨日から12日までの4日間、ザンジバルでは『Sauti za busara 2006』というスワヒリ・ミュージック・フェスティバルを開催中。
 2日目となる今日は、ターラブ(taarab)音楽の女王と言われるBi Kidudeが登場するというので行ってみた。
 夕方4時スタートと言いながら、始まったのは5時過ぎ。 ヒップホップ、フュージョン、伝統音楽と、色々なジャンルのバンドや歌手に続き、夜9時過ぎについにBi Kidude(写真)が登場。 女王って言うか、ババアじゃん。 なんと、御年95才! アフリカで95才ってすげー。 95才のアフリカ人を見ただけでも来た甲斐があった。
 ちなみに写真は、95才だからってステージで寝ちゃってるわけではありません。 太鼓を叩いてるとこ。

 何組かの音楽を聴いたけど、俺はどれも興味なし。 Bi Kidudeのステージも、写真が撮れたから途中で帰ってきた。 よく『音楽の原点はアフリカにある』って聞くけど、原点に近過ぎて、俺の好みの音楽ではない。

 さらに今日はサッカーのアフリカ一を決める『アフリカ・カップ』の決勝戦。 エジプト対コートジボアールとなった決勝戦は、開催国の強みを見せてエジプトが優勝。
 ちなみに2010年にワールドカップ開催国となる南アフリカは、見事に3連敗して予選敗退。 しかもザンビアにまで負けやがった。 大丈夫か?2010年?!

 パジェ・ビーチにある『Paradise Beach Bungalows』から撮った海の写真はコチラ。 かなりサイズを落としたので400KBくらいです。

旅の出費
インターネット: 1,500タンザニア・シリング
外食代: 16,600タンザニア・シリング
タバコ: 800タンザニア・シリング
音楽祭入場料: 5,000タンザニア・シリング
合計: 23,900タンザニア・シリング(約2,305円)

ザンジバル・ムスリムの女の子
2006年2月11日(土)
ダルエスサラームに戻る

 本当は、もう1週間くらいザンジバルに滞在して、ビーチでボケーっとしようと思っていたのだが、それが出来なくなった。 しかも直ぐにでもザンジバルを出ないとやばい。
 別に悪さをしたわけじゃない。 ザンジバルにある銀行NBCの親父に「お前のお金は一切両替出来ない」と言われちゃって、T/Cが両替出来なくなっちゃったのだ。 NBC以外だと、T/Cの両替レートがかなり悪い。 直ぐにでもダルエスサラームのNBCに行って、T/Cを両替しないと金が無くなる。 なぜ俺のT/Cだけ両替出来ないのか?説明するのが面倒なので説明しないが、馬鹿なクソ親父に捨て台詞を吐いて出てきた。

 本当、アフリカを旅行しようと思ったら、持って行くお金をよく考えた方がよい。 USドルの現金に限る。 T/Cは本当、使えねぇー。 カードもATMがあるのって、大都市だけだから不便だ。

 タケシ君は今日からパジェ・ビーチに行くらしいし、ペオレは今日から4日間スキューバダイビングのコースを取るらしい。
 俺は急遽宿をチェックアウトして、ダルエスサラームに戻ることにした。 夕方4時発のスピードボートに乗る。

 スピードボートで、ムスリムの黒いベールを頭から被った黒頭巾ちゃんに声を掛けられた。 日本語で。
 なんでも前の旦那が日本人だったそうで、品川にずっと住んでいたらしい。 「残念なことに離婚しちゃった」そうだけど。 でも、どこで知り合ったんだろう?

 ダルエスサラームでは『Zanzibar Hotel』という宿に5,000シリング(約480円)で泊まることにした。 ガイドブックに載っている安宿はどこもシングルで12,000シリング(約1,160円)したが、ここはツインに1人で泊まってもこの値段だ。
 蚊帳付きベッドに、ベランダ、テーブルとイス、ファンが付いている。 ところが一時的なのか知らないが水が出ないのと、夜遅くまで停電していたのには困った。 ファンが回らないから暑くてジッとしていても汗がダラダラ出てくる。

旅の出費
宿代(5泊分): 48,000タンザニア・シリング
宿代(1泊分): 5,000タンザニア・シリング
クリーニング: 2,000タンザニア・シリング
インターネット: 1,000タンザニア・シリング
外食代: 17,850タンザニア・シリング
タクシー: 2,500タンザニア・シリング
タバコ: 800タンザニア・シリング
雑費: 3,800タンザニア・シリング
スピードボート: 35USドル
合計: 80,950シリング+35USドル(約11,840円)

ザンジバルでツーリング
2006年2月12日(日)
断水に我慢限界

 今日も1日中断水・・・ このクソ暑いのに、シャワーを浴びれないのは辛い。 一応、バケツに入った水をもらえるのだが、量が少ないのでタオルを水に浸して体を拭き、石鹸で洗った後は、またタオルを水に浸して石鹸を落とす。 全然、キレイになった気がしない!
 問題は洗髪。 最近の俺は、農村にいる中国人みたいに、中途半端に長髪。 後ろ髪が、すっげーうっとおしい! バケツに頭を突っ込んで髪を洗う。 絶対にきちんと濯げてないはず。
 小汚いバックパッカーの仲間入りだ。

 停電も頻繁だし、宿を変えようと思って宿探し。
 今の宿から5分くらい歩いたところに、シングルで8,000シリング(約770円)の宿を発見。 俺の宿選び条件の一つ、“部屋にコンセントがあること”を満たしていなかったが、水が出ることには変えられない。

 なんだか体の調子が悪い。 風邪を引いたっぽい。 暑いから、ファンを強にして寝ているのがあまり良くないみたい。
 秋田県人だから寒いのは気合で乗り越えられるが、暑いのは我慢出来ない。 これから赤道に近づくにつれて、どんどん暑くなるんだろうなぁ〜・・・

 写真は、ザンジバルでツーリングした時にぺオレが撮った1枚。

旅の出費
外食代: 3,900タンザニア・シリング
水: 1,200タンザニア・シリング
携帯電話通話料: 1,000タンザニア・シリング
合計: 6,100タンザニア・シリング(約590円)





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