なぜ敦煌が有名なのか?
それは『莫高窟』があるからである。
と、ガイドブックに書いてあった。
そこまで言うなら見た方が良いのかしら?とも思ったが、見るかどうか散々迷った挙句に、今日は目の前まで行って中に入らずに帰ってきた。 中に入らなくても、外観は間近で見ることは出来る。
中に入るか?迷った理由は三つ。
その一、興味がない。
その二、石窟シリーズは既に3ヶ所も見ており、千仏洞×3回=3千回見たに等しい
その三、入場料がべらぼうに高い。 180元(約2,840円)もする。 日本語ガイドではなく、中国語ガイドを選んだとしても大して変わらず160元(約2,520円)。
ちなみに、明々後日からはオフシーズンに入り、4月いっぱいまでの期間は、入場料が100元(約1,580円)になる。
石窟は中がメインだから、外側を見ただけでは意味がないが、雰囲気は何となく味わえたと思っている。
なぜなら、入り口に創価学会の池田大作がいて、「なんじゃ、これ?!」と写真も撮ったので、『莫高窟』は存分に堪能したと言えるだろう。
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説明文によると、どうやら彼は撮影機材、本、車6台、1千万円を寄付したみたい。
俺も寄付したら池田大作の隣りで顔写真入りで紹介してくれるかな?と思ったが、やはり寄付は匿名の方が良いだろう!と思い直し、一昨日買ったDVD『帝国軍妓』を『莫高窟』にそっと置いてきた。
石窟の中の様子は、写真で見た。
確かに、俺が見てきた千仏洞3ヶ所のどれよりも明らかにレベルが高い。 ここまで『莫高窟』が有名になったのも、それなりの理由があったのだ。 俺自身は『莫高窟』の存在すら知らなかったけど。
今まで俺が見てきた石窟と比べて、特に「違うな」と感じた点は保存状態である。
新彊ウイグル自治区内にある石窟は、後に進出してきたイスラム勢力によって破壊されたり、傷を付けられている。 トルファン近郊の吐峪溝千仏洞で見た石窟内部では、壁に描かれていた仏教画に“丁寧”に傷が付けられていた。 壁一面に袈裟を着ている人(仏?)の絵が描かれているのだが、その描かれている顔の部分だけが全て抉り取られている。 また絵によっては、袈裟の間から見える乳首まで描かれていたようだが、その部分も抉り取られていた。
イスラム教では、顔を絵にして残すことは偶像崇拝に当たるし、ましてや乳首が描かれている絵などは不道徳なものとして抉り取ったのであろう。
その点で、敦煌はずっと仏教勢力下にあったから、新彊の石窟よりも保存状態が良いのだろう。
旅の出費;
雑費: 3.5元
外食代: 29元
市バス代: 13元
インターネット: 7元
合計: 52.5元(約830円)
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