ゆずランドへようこそ

アジア横断シルクロード日記


この日記は1週1ページで、最終更新日が一番下になります


現在地はどこなの?

<<前のページ | 次のページ>>
特急シャルク号 in ウズベキスタン
2007年8月27日(月)
再びタシュケント

 またまたタシュケントに戻ってきました。
 どんだけタシュケント好き?!と思われるかも知れないが、こっちだって嫌々なんです。 こんな何もない町に興味はないんだけど、中央アジア上のルートで“通らざるを得ない”ほど、ある意味で邪魔な位置にある町。
 それがタシュケント。

 最近、食生活が貧しい。 食っていないわけではなく、食材が貧しいのでいつも同じような野菜・肉しか口にしていない。
 そこで、また韓国料理屋に行っちゃいました。
 今回食ったのはプルコギ。 肉は肉だが、色々と小皿で野菜類が出てくるのが嬉しい。
 やっぱり中央アジアの食文化はしょぼい!と、再確認しちゃいました。

旅の出費
タバコ: 700スム
外食代: 7,000スム
市バス代: 1,750スム
宿代(3泊分): 88,900スム
宿代(1泊分): 28USドル
合計: 98,350スム+28USドル(約9,880円)

ティッラカーリー・マドラサの金箔で覆われた天井
2007年8月28日(火)
魚系人類もどき

 あぁ、スーパーやる気が出ねぇー・・・
 バックパックを背負って歩く気力すら出ない。 今日は宿替えをしたのだが、地下鉄で移動出来るにも関わらず、『面倒くせー』という理由でタクシーで移動してみた。
 地下鉄で移動するよりも12倍高くついたけど。

 新たな宿は、久しぶりの『カラマット・アパの家』。 2ヶ月ぶりだが、カラマットの顔がどんどん人類から遠ざかっていっている気がするのは俺だけ?
 類人猿よりも太古の、「まだ陸に上がってません!」的な魚系。
 陸揚げされたばかりの深海魚みたいな顔して「マネー、マネー!」と宿代を徴収された時は、姿は退化しても金に対する執着心は衰えないんだぁ~と、関心した。 まぁ、欲望がなくなったらホントに魚ですからねぇ。
 でも、背びれは付いていると思う。

 こんな人類学的に勉強になる宿は、早く出たい。
 そこで今後の予定を考えてみたが、「旅行うぜー」という結論に達した。 少し前まではウズベキスタンの後にタジキスタンに入って、パミール高原をグネグネ巡って4~5,000m級の山々を越えてキルギスに入ろうと思っていたのだが、よくよく考えてみれば「大変そうじゃん!」。
 そもそもタジキスタンの首都ドゥシャンベから、パミール高原への入り口となるホールーグという町まで、マルシュルートカで20時間以上掛かるらしく、「アフリカでもあるまいし、そこまでして移動したくない」と思いました。 ホールーグからがこれまた大変らしく、不定期の公共交通機関しかないので、トラックをヒッチハイクとか意味不明の移動になるらしい。
 あのケニアからエチオピアに行く時に乗った人生最悪の“ダンプの荷台に難民船状態に詰め込まれて55時間”を思い出し、思わず身震いが・・・
 だから、パミールは次回に四駆で回ります。 ホントにパミールを満喫したかったら、自走手段がないと無理でしょ。

 そこで俺が考え出した結論は、「日本まで一番楽チンは方法で帰る」。
 一応、意地もあって飛行機は使わない。 でも、ハードな移動はしない。 つまりは、どれだけ快適に移動出来るか?を追求して、道路は舗装道路かどうか、移動手段は選択肢があるかどうか等を考慮。 そうなると、自然とルートは決まってきそうです。
 もしかしたら、あと2回くらいカザフスタンを通ることになるかも知れない。

 あと、世の中全てに飽きてきたんで、年内を目標に帰国します。 元旦を日本で迎えたのは1998年が最後だから、10年ぶりに日本で迎えたい。 そして・・・
 早く帰って、刈穂の『銀千寿』が飲みたい。
 wiiとやらで遊んでみたい。
 納豆ご飯と味噌汁の朝食が食べたい。
 フェラーリF430スクーデリアが欲しい。

旅の出費
食費: 7,300スム
ビール: 800スム
電話代: 200スム
地下鉄: 1,300スム
タクシー: 3,000スム
宿代(1泊分): 8,000スム
インターネット: 2,600スム
合計: 23,200スム(約2,120円)

ウズベク人の女の子
2007年8月29日(水)
ミートホープなババア

 市バスに乗った。
 満席だったので、吊革につかまって立ち。 そんな俺の目の前には、(良く言えば)豊満バディのババア(推定年齢40代後半)が座席に座っていた。
 窓の外をボケーっと眺めていた俺だが、フッと視線を下ろすと、俺の顔の真下にはちょうどババアの胸の谷間があった。
 その時、偶々ババアも俺の顔を見たらしいが、『自分の脇に立っている中国人だか韓国人だか知らん奴の顔を見上げた』→『すると、ちょうどそいつの視線が自分の胸に注がれていた』→『まぁ、いやらしい!』という流れがあったかどうかは知らないが、ちょっと蔑んだような目をして俺にウズベク語だかロシア語だかで一言放った。
 意味は知らない。
 だが、間違いなく「一目惚れしちゃった♡」と言っていないことだけは確かだ。
 多分、「何よ、このセクハラ植草教授! 懲戒解雇処分よっ!」みたいな内容だと推察される。

 かなりイラッときちゃったんですけど・・・俺。
 ババアを拉致って、縄で縛り上げて、ドラム缶に詰め込んで・・・それから、それから・・・鼻クソをつけちゃおうか?!ってくらいイラッときた。
 さらには、「テメエの肉塊をシャシリークにして炭火で焼いて、味見もせずに『脂肪分だけかよっ!』とポイ捨てして、それを皮膚病に罹った野良犬が『あっ、残飯だ』と汚い尻尾を振りながらかぶりついちゃえ!」と悪態をついてやろうかとも思ったが、舌を噛みそうだったので止めた。

 だってあなた! 超理不尽じゃないですか?!
 どれだけ理不尽か?を分かりやすく言えば・・・
 俺がジーンズのチャックを半分だけ開けて、そこから自分のΖガンダムを出した状態で、食事中の女性のテーブルの上で“逆四つん這い”になっておきながら、その女性に「俺のΖガンダムを見てんじゃねーよ、この戦後レジームがっ!」って言うくらいの、理不尽さ。
 誰もが「そ、そんな・・・ひどい!」って思うでしょ?
 それと一緒。

 そもそもが、自分的には“セクシー系”と勘違いしているかも知れんが、他人的には“肉団子系”なんですよ、キャラが。 そのくせに胸元がザックリ開いた公害シャツを着て俺様の目の前に座っていやがったから、偶々視線を落とした0.6秒くらいの間にテメエのミートホープが目に入ってしまっただけの『事故』を、これまた自分勝手に解釈して調子に乗る・・・
 思い上がりも甚だしい!

 中央アジア(特にロシア化されている場所)のババアは、朝青龍みたいな風貌をしているくせに網々シャツを着てブラ丸見えで歩いていたり、超ミニを履いてボンデスハムな足を見せたり、胸元がザックリ開いたシャツを着て伊集院光の巨乳くらい無駄な乳をアピールしたりと、自分自身を理解していない。
 まずは己を知れ! そして恥を知れ!

 「こんな大人にはなりたくない!」
 今日はそう思った次第であります。

 そんなわけで、今夜サマルカンドに行きます。

旅の出費
食費: 1,300スム
地下鉄: 750スム
タバコ: 1,800スム
外食代: 3,200スム
タクシー: 1,200スム
生活用品: 325スム
インターネット: 1,400スム
列車チケット(→サマルカンド): 5,000スム
合計: 14,975スム(約1,370円)

シールダールのマドラサの正面アーチ
2007年8月30日(木)
再び引きこもり気味

 傷心でやってきたサマルカンド、今日は宿から一歩も外に出てやらなかった。
 宿は、やはり2ヶ月ぶりになる『バハドゥル』。 朝食、夕食、ビールが宿から出なくとも手に入るので、活発な俺にはピッタリ。
 腹が減った時のために、タシュケントで『辛ラーメン』を買って来たので、準備もばっちりだ。

 さらには、ネットカフェで『ドラクエⅥ』攻略データもダウンロードして、観光対策もばっちり。
 完璧な状態で、1週間ほどサマルカンドを観光出来そうです。

旅の出費
ビール: 5,000スム
合計: 5,000スム(約460円)

ソ連平和基金のポスター
2007年8月31日(金)
72+4

 もう8月も終わり。
 去年の今頃はトルコ、一昨年の今頃はジンバブエ、その前年はタイにいたことを考えると、着実に前進(?)してるっぽい、俺。
 数えてみれば、今までに行ったことのある国は72カ国と4の地域(沿ドニエストル共和国とか、ナゴルノ・カラバフ共和国とか)と、数年前に比べるとだいぶ多くなってしまった。 下手をしたら、世界一周してないのに世界一周した旅行者よりも多かったりして。
 まぁ、別に数が多かろうが全く自慢にすらならないのだが、海外にいる年数から考えれば妥当なところか?
 今後の予定では、“初めて訪れる国”は残りタジキスタンを残すのみ。

 そのタジキスタンだが、実際に行った旅行者に聞くと交通費が非常に高いらしい。 ちょっと移動するだけで数十ドルは掛かるらしく、そこまでして行く価値のある国なのか?が疑問。
 面倒くさいから、サマルカンドから日帰りしようかな・・・

 ドラクエしながら考えよっと。

 写真は、『ソ連平和基金』のポスター。 好戦的な国の平和基金って、お金は何に使われるんだろう?

旅の出費
ビール: 1,800スム
インターネット: 700スム
マルシュルートカ: 300スム
合計: 2,800スム(約260円)

フレーム
2007年9月1日(土)
アドベンチャーな男たち・その弐

 キルギスで、K大学のサークル『アドベンチャー・クラブ』の3人組に会ったが、ウズベキスタンでも同じサークルに属す別働部隊4人組に会った。
 麻袋を担いで徒歩なキルギス部隊とは違い、ウズベキスタン部隊は自転車で首都タシュケントからアラル海のモイナックを目指すという。
 ところが、ウズベキスタン部隊はタシュケントからサマルカンドまでの270kmを自転車で走ったまでは良かったが、そこでリーダーが痔になってしまったらしく、それ以降はバスに自転車を載せて移動したらしい。
 それって、アドベンチャーっていうか、普通に『旅行同好会』じゃね?

 そんな彼らを激励すべく、夜にウォッカを飲んだ。
 リーダー(写真)が一番酒には弱く、3杯飲んだだけで目の焦点が合っていなかったところに奴の“ワイルドさ”を感じた俺だが、4人中3人がゲロって散った。
 内1名は、ひたすら「うちの親、ニコンで働いてるんすよぉ~」、「うちの親、すごい真面目なんすよぉ~」、「でもうちの親、会社から電池をパクッてくるんすよぉ~」という話を呂律の回っていない状態で、延々と針が飛んだLPのようにリピートしていた。
 しかし、逐次移動式露光装置では国内トップのシェアを誇るニコンの従業員の息子であるにも関わらず、ウォッカを飲んでいたつもりがいつの間にかウォッカに飲まれてしまい、なぜかベッドではなく自分のバックパックの上に寝てゲロっていた。

 最後に、「本当にリーダーは痔なのか?」噂の真相を確かめるべく、寝ていたリーダーにある実験をしてみたが、あまりにもリアルなリアクションに「本当でした」という結論に達せざるを得なかった。
 ぢ。

旅の出費
食費: 1,000スム
外食代: 3,200スム
インターネット: 400スム
マルシュルートカ: 250スム
合計: 4,850スム(約440円)

フレーム
2007年9月2日(日)
6人切り

 このようなお上品なホームページに、お下劣な写真を掲載しても良いのだろうか?と3秒もの長い時間悩んだが、現代の若者たちのあまりの道徳心の欠如に警鐘を鳴らすべく、敢えて掲載に踏み切ってしまいました。
 「ネットに写真載せていい?」と聞いたら、「お願いします」と言っていた(らしい)ので、いいんじゃね?
 親が見たら泣くと思うけど、俺が親じゃねーし。

 そもそもが、自分がどんな写真を撮られていたのか?さえ記憶にないから「お願いします」と言ってしまった(らしい)であろうと思われるが、俺だったら永久に封印したいこと確実である。
 「出来れば、彼らの結婚式の時にスライドショーでこの写真を流してみたい」
 俺のささやかな夢である。

 アドベンチャーな4人組だが、今朝にも首都タシュケントに帰って行った(らしい)。
 見送った人たちに、自転車でウズベキスタンの大地を走破するんだ!という熱い想いをひしひしと感じさせるほど、タクシーに自転車を積み込んでバスターミナルに向かったそうだ。
 ・・・さすがである。
 バスターミナルに行くまでの短い距離さえも自転車に乗って行かない。 こだわりすら感じさせる自転車の使い方に、当の自転車たちもきっと泣いていることであろう。

 あれ、俺はサマルカンドまで来て何をしているのだろう?

旅の出費
ビール: 3,000スム
入場料: 2,500スム
ウォッカ: 2,000スム
マルシュルートカ: 600スム
合計: 8,100スム(約740円)





  Copyright © 2004- Yuzurand All Rights Reserved